女神の使徒

ミホト

5話 異世界召喚

「他に何かありますか?」

「いえ、特に無いです。」

 能力も決めたし、特にやることは無い…はず。

「それでは、今から地上に送ります。従魔に関しては、喚べば出てきます。ちなみに、影斗さん達は召喚という形で行くのでどこかの国の城の中だと思いますので、失礼の無いようにしてくださいね。」

 そうだよな、そこで死刑とかなったら元も子もないからな。良い国で良い王様であってくれ!

「それでは、送ります。頑張って下さい。」

 そう言うと、足下が光ってきて段々視界が薄れてくる。さぁ、これから異世界ライフの始まりだ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「知らない天井だ」

 そんな冗談はさておき、転移する前に考えていたプランを実行する。

「とりあえず、『隠蔽』」

 そう言って先程会得した能力を発動する。『隠蔽』は気配や匂い、さらには魔力などあらゆるものを隠すことが出来る、俺の考えたチート能力だ。

「さぁて、周囲の確認だな」

 周りを見渡すと案の定、偉そうな人たちと魔法使いみたいな風貌の人たちが喜んでいた。

「やった、成功したぞ!」

「これでこの世界は救われる!」

 など、互いに抱き合いながら喜んでいた。その間に、他の生徒達も起き出し始めた。
 数は40人位か?そうなると俺のクラスの人達だけかな?
 
「何処なんだここは!?」

「何が起こってるの!?」

「んあ?何だここは?夢か?そんなことより眠いな…」

 何か最後のやつだけ緊張感が無いなと思ったら優輝か、あいつ凄いな多分俺でもあんな風には出来ないぞ興奮して。

「皆様、落ち着いて下さい!」

 そんなことを考えているうちにも周りの状況は進んでいく。

「私はこのファンドール王国の第一王女のアリシア·ファンドールです。」

 そう言って女神様程ではないが十分綺麗だと思われる女性が前に出てくる。その姿に殆どの男子生徒はみとれてしまう。

「混乱するのはよく分かりますが、この度は私たちの王国を救っていただきたく召喚させてもらいました。」

「召喚とか救うとかどういう事ですか?」

 そこに一人の男子生徒が出てきて質問をする。確か名前は…佐藤勇成だったか?女子からモテモテらしい…決して忘れてた訳では無いぞ!

「実は…」

そこで俺が女神様に言われた事とほぼ同じことが言われる。

「そんなことがあったんですね…」

「はい、そこで勇者様達に助けて頂きたく今のような状況になりました。どうか私たちを救って下さい!お願いします!」

 何かテンプレっぽいな。そしたらあいつは絶対に、

「皆!僕はこの王国いやこの世界を魔王から救いたいと思う。だけど僕一人じゃそれはできない。だから皆、力を貸してくれないか?」

と言うだろう。そして、

「おおー!やってやろうぜ!」

「やりましょう!」

 となる。ここまではテンプレだな。因みに、魔人達を束ねてるのが魔王という存在らしい。
 さてこの国の王様達はいい人達かな?

「女神の使徒」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く