女神の使徒

ミホト

4話 従魔

 そのあと、『創造』や『想造』『強奪』など更なるチート能力を追加した。ただし、攻撃無効とか魔法攻撃無効などの無効系は無くした。何故かって?決まってるだろ?いきすぎたチートは何か嫌だからだ!
 まぁ、そんなどうでもいいことは置いといて、今また、女神様に頼まなければいけない案が浮かんでしまった。

「女神様、従魔を持つことはできますか?」

 そう、従魔だ。もし一人になったときに寂しくならないようにとか、頼れる相棒として欲しいところである。

「いいですよ。それではどんな従魔が欲しいかこのパネルに描いて下さい。」

「え、俺絵描くの苦手なんですけど。」

「大丈夫ですよ。想像すれば勝手に描かれます。」

 なるほど、それなら安心だ。やっぱり、りゅうが良いよな。『竜』じゃなくて『龍』かな。色は白で鱗は…スベスベの方がいいな……色々容姿の設定を想像してしまった。何分ぐらいたっただろう?
 そんなことよりまともに描かれてるのかな?おー、思った通りになってる超かっけー!

「それでは、大きさと性別を決めてください。」

 何!?そんなことが出来るのか!大きさかぁどのくらいがいいかなー、大きすぎてもあれだし20メートル位かな?嫌、待てよ。

「この龍の能力も自由に決めれるんですか?」

「数の制限はありますが、影斗さんの場合10個まで決められます。成長によっても能力は会得出来ます。」

 まじか!そんなに決めれるのか!それじゃさっきの思い付いた『サイズ調整』を追加して、『龍人化』もいいなぁ、追加しとこ後は…よし、色々追加した。
 次は性別かもちろん、男だな。ん?どうした?何故女にしないのかって?愚問だな、相棒といったら男の方が良いだろう?隠すもん何も無いし、気を使わないし。え?陰キャがばれるだって?別に良いもんね~。

「次に種族を決めてください。」  

 種族?龍種じゃないのか?あ、そうか龍の容姿にしただけで種族は龍じゃないのか。

「それじゃ『龍種』で」

「分かりました。リベルタではドラゴンと龍はほぼ同じ扱いになってますのでステータスでは、ドラゴンと表記されます。」

「そうなんですか、教えて下さってありがとうございます。」

「いえいえ、それにしてもこのドラゴン格好いいですね。影斗さんにとても似合ってますよ?」

「え!本当ですか。ありがとうございます。」

 それは言外に俺を格好いいといってるんじゃ。ま、俺だからn…すみません、調子にのりました。

「名前はどうするんですか?」

やべ!肝心なのを考えてなかった。どうしよっかなぁ?使徒って意味で『アポストル』でいいかなぁ?いや、でも使徒は俺だからな。『ラグナロク』でいっか。格好いいし。

「ラグナロクにします。」

「良い名前ですね。」

そう言って微笑む女神様。優しすぎる。

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