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元高走である高橋の冒険

筋筋肉

幸せな高橋

チュンチュン...
鳥の声が聞こえると少しずつ意識が暗闇から光に充ちたところへ一気に駆け抜ける。
「朝か...」
目を開け手元の時計を見ると7時を示している。
〜〜〜〜
声にならない朝の遠吠えをしてベットからおりる。リビングからはご飯の匂いがし一日の始まりを告げているようだった。
「くれは〜おはよぉ〜」
「おはよ、もうすぐできるから顔洗ってきたら座ってて〜」
リビングに入ると幼なじみの紅葉がいつもどうり朝ごはんを作ってくれている。紅葉は小さい時からの幼なじみで今でも家族ぐるみで付き合いがある数少ない女友達だ。親が仕事で海外にいる俺のために、中学の頃から毎日朝ごはんを作ってくれている。「はい、高ちゃん」
「ありがと」
料理ができるといつもどうりに2人で向かい合って食事を始める。
「やっぱ紅葉の料理は美味いなぁ〜、俺は幸せものだよ」
「ふふっありがと。これからも作ってあげるね」
ほとんどいつもしてる言葉のやり取りをして黙々と食べる。こんな時間がずっと続くといいなぁ...そんなことを考えてるうちにご飯を食べ終わったので学校に行く準備を始める。今日も明日も明後日も、ずっと変わらないで欲しいと思いつつ準備を終わらせて紅葉と一緒に家を出る。いつもどうりだ。
この世にずっと変わらないものなんてない。そんな残酷な現実を突きつけられることなんて知らずに高橋は家の鍵を閉めた。

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コメント

  • カイク

    短い

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