元高走である高橋の冒険
英雄の地
「何故だっ!何故お前は人間にこき使われているのにきずきながら、それでもなお人間に従うのだっ!」
大剣を持つ少年は問には答えず、地を駆け剣を振り、敵を蹂躙していた。
一対50万、それが今の戦況だった。
にも関わらず、1人の少年に50万の戦力は負けている。
「くそっ、こうなったらやるしかない、
''天罰''を喰らわせろ!!」
「あれを使うのですか?!」
「いいから早くしろ!」
「り、了解致しました!」
その焦りが出てきたのだろう。
50万の軍の大将はこの戦いにおける最大戦力である、いわば諸刃の剣の技を使うことを決めた。
「''天罰''の用意が出来ました!」
「すぐ放てッ!」
大将は軍の最大の力である技を、タイミングも見ずに放った。
普通、タイミングを見ずに放つというのは
''ただのバカ''がすることなのだが、この状況では仕方が無いことだった。それほどまでに追い詰められていたのだ。
すると、少年と戦っていた48万程の戦士が一斉に倒れ、天から歪んだ空気が降りてきた。それが地にぶつかると、大きな光が放たれる。やがて光が収まると、大きなクレーターが残っているだけで少年の姿は消えていた。
「...や...やったのか...?」
離れたところにいた大将は、一人呟く。
「大量の命と引き換えに神の力を借りたのか...」
「だれだァ」
こえがした先に目を向けると、
「な...」
いなくなっていたはずの少年がボロボロになりながらも、大剣を杖代わりにしてに立っていた。
「ほかの命をものとしか見ていない...やはりクズだな。」
「う...うるさい!」
相手がボロボロで勝機があると見たのか、大将は魔法を放つための杖を片手に臨戦体制に移る。
「デスフロア!」
魔法の名前を唱えた瞬間、黒い瘴気が場を支配する。
「普段のお前なら防げるかもしれないが、今のボロボロの状態では効くだろぉ」
「ああ、確かに今の状態では効くな」
「どうだ?さっきまで勝ってたやつに敗北するのは。」
「クソみたいに最悪な気分だよ。」
「ふはははは、どうせお前はもう動けん。俺は1人でここから抜けさせてもらうとするか。」
そう言い残し、大将は地下にある転移装置にむかう。
「最後までクズだったな」
少年は冷静に感想を言いながら怒りに震えていた。
どうせ自分はこのままじゃ死ぬ。ならば...
「しょうがない」
少年は軽く、しかし深い決心をした。
自分の命を使って発動する、最後の切り札を使うことを。
「ありがとう。この世界はなかなか楽しかったよ。」
軽く世界に別れをつげ、最後の力で剣を両手でもち天へ掲げる。
「終の技、多過破死剣ッ!」
少年が何かを唱えた瞬間、地の底から崩れ落ちるかのような音が周囲に轟き、眩い光が辺りを支配する。しばらくその状態が続いて、辺りを支配していた光が散ると、そこには世界の裏まで繋がっているのではないかと思わせる大きな穴と、先まで確かにあったはずの大小様々な生命体であった死体が消え去っていた。
後にこの場所は、英雄が最後に戦い、命を落とした場所といわれ、英雄の地としてこの世界にくらす多くの人々に知れ渡るのだった。
大剣を持つ少年は問には答えず、地を駆け剣を振り、敵を蹂躙していた。
一対50万、それが今の戦況だった。
にも関わらず、1人の少年に50万の戦力は負けている。
「くそっ、こうなったらやるしかない、
''天罰''を喰らわせろ!!」
「あれを使うのですか?!」
「いいから早くしろ!」
「り、了解致しました!」
その焦りが出てきたのだろう。
50万の軍の大将はこの戦いにおける最大戦力である、いわば諸刃の剣の技を使うことを決めた。
「''天罰''の用意が出来ました!」
「すぐ放てッ!」
大将は軍の最大の力である技を、タイミングも見ずに放った。
普通、タイミングを見ずに放つというのは
''ただのバカ''がすることなのだが、この状況では仕方が無いことだった。それほどまでに追い詰められていたのだ。
すると、少年と戦っていた48万程の戦士が一斉に倒れ、天から歪んだ空気が降りてきた。それが地にぶつかると、大きな光が放たれる。やがて光が収まると、大きなクレーターが残っているだけで少年の姿は消えていた。
「...や...やったのか...?」
離れたところにいた大将は、一人呟く。
「大量の命と引き換えに神の力を借りたのか...」
「だれだァ」
こえがした先に目を向けると、
「な...」
いなくなっていたはずの少年がボロボロになりながらも、大剣を杖代わりにしてに立っていた。
「ほかの命をものとしか見ていない...やはりクズだな。」
「う...うるさい!」
相手がボロボロで勝機があると見たのか、大将は魔法を放つための杖を片手に臨戦体制に移る。
「デスフロア!」
魔法の名前を唱えた瞬間、黒い瘴気が場を支配する。
「普段のお前なら防げるかもしれないが、今のボロボロの状態では効くだろぉ」
「ああ、確かに今の状態では効くな」
「どうだ?さっきまで勝ってたやつに敗北するのは。」
「クソみたいに最悪な気分だよ。」
「ふはははは、どうせお前はもう動けん。俺は1人でここから抜けさせてもらうとするか。」
そう言い残し、大将は地下にある転移装置にむかう。
「最後までクズだったな」
少年は冷静に感想を言いながら怒りに震えていた。
どうせ自分はこのままじゃ死ぬ。ならば...
「しょうがない」
少年は軽く、しかし深い決心をした。
自分の命を使って発動する、最後の切り札を使うことを。
「ありがとう。この世界はなかなか楽しかったよ。」
軽く世界に別れをつげ、最後の力で剣を両手でもち天へ掲げる。
「終の技、多過破死剣ッ!」
少年が何かを唱えた瞬間、地の底から崩れ落ちるかのような音が周囲に轟き、眩い光が辺りを支配する。しばらくその状態が続いて、辺りを支配していた光が散ると、そこには世界の裏まで繋がっているのではないかと思わせる大きな穴と、先まで確かにあったはずの大小様々な生命体であった死体が消え去っていた。
後にこの場所は、英雄が最後に戦い、命を落とした場所といわれ、英雄の地としてこの世界にくらす多くの人々に知れ渡るのだった。
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コメント
カイク
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