雑食無双ヨルムン
ヨルムン、かぶりつく
「痛い! いたぁぁぁぁい!」
ぶつかった城のいくつもの壁やフロアを突き破りながらレイアの奴は悲鳴を上げよる。
いくら悲鳴を上げてもらっても構わんがな。我の盾代わりになってくれとるわけじゃしな。おかげで我は全く痛くないわけなんじゃがな。
「いたぃぃ、いたぃよぉ」
まだ一番下に付いていないにも関わらずすでに泣きが入っているレイアじゃがそれでも体を動かして逃げようとしておるわけなんじゃがせっかくの盾を逃す気はない。
暴れるレイアの首を掴み逃げれないようにしたままさらに壁へとぶつけていく。
レイアが壁へとぶつかるたびに我の腕に鈍い衝撃が走るがレイアの首を掴む力は緩めない。
それから数度の衝撃を味わい(主にレイア)ながらもどうやら今度こそ一番下に到達したらしい。
「はがぅがぁらぁび??」
よくわからない悲鳴を上げながらレイアが床へと深々と沈み込む。ついでに結構な量の血を口から吐き出したり、体から流れ出ておるわけじゃが…… ま、ドラゴンなわけじゃしそうそうに死なんじゃろ。
血を流し続けるレイアから手を離し、その体から飛び降り、周りへと目を向けて見るわけじゃが暗くて何があるか全くわからん。
「結構踏み抜いたからのう。ここは地下なんじゃろうか?」
見上げて見ると微かに瓦礫が降ってきよる。かなりの高さから光が降り注いできておるようじゃし、おそらくは地下。
ぶつかったのは城じゃったから城の地下なんじゃろうがな。
「とりあえずはと」
先ほど見回した時に目星を付けておいたなぜか大事そうに奉られているかのように置かれた大きな布切れを引っ張り上げ、体へと巻きつける。
ふ、我とて成長するのだ。
裸でいるところを見られるとまた変態扱いされるのはさすがにわかっておるからのう。
とりあえずは痴女とか呼ばれん程度には肌が見えんようになったわけじゃ。
「あとはと」
血だらけで床へと埋まり沈黙しているレイアへと目を向ける。
あれがあるとなんとなくじゃが嫌な感じがするんじゃが……
「ふむ」
とりあえず隠しておくかのう。
そこいらに転がっている瓦礫を拾い上げそれを沈んでいるレイアの上へと積み上げていきその姿を隠すことに成功。
血のにおいは漂っておるが許容範囲内と考えるしかあるまい。
「さて、我もこんな血の匂いが充満した部屋からはおさらばするとするかのぅ」
丁度階段らしきものも見つけたわけじゃしさっさと上がるとするかのぅ。
全く晩ご飯もどっかに行ってしまったし散々じゃのう。
そんなことを考えながら階段のほうへと進み段差に足をかけようとした瞬間。
「動くな!」
声と共に目に前に突き出された鋼の輝きを目で追いながら、
「あむ」
思わずかぶりついてしまった。
ぶつかった城のいくつもの壁やフロアを突き破りながらレイアの奴は悲鳴を上げよる。
いくら悲鳴を上げてもらっても構わんがな。我の盾代わりになってくれとるわけじゃしな。おかげで我は全く痛くないわけなんじゃがな。
「いたぃぃ、いたぃよぉ」
まだ一番下に付いていないにも関わらずすでに泣きが入っているレイアじゃがそれでも体を動かして逃げようとしておるわけなんじゃがせっかくの盾を逃す気はない。
暴れるレイアの首を掴み逃げれないようにしたままさらに壁へとぶつけていく。
レイアが壁へとぶつかるたびに我の腕に鈍い衝撃が走るがレイアの首を掴む力は緩めない。
それから数度の衝撃を味わい(主にレイア)ながらもどうやら今度こそ一番下に到達したらしい。
「はがぅがぁらぁび??」
よくわからない悲鳴を上げながらレイアが床へと深々と沈み込む。ついでに結構な量の血を口から吐き出したり、体から流れ出ておるわけじゃが…… ま、ドラゴンなわけじゃしそうそうに死なんじゃろ。
血を流し続けるレイアから手を離し、その体から飛び降り、周りへと目を向けて見るわけじゃが暗くて何があるか全くわからん。
「結構踏み抜いたからのう。ここは地下なんじゃろうか?」
見上げて見ると微かに瓦礫が降ってきよる。かなりの高さから光が降り注いできておるようじゃし、おそらくは地下。
ぶつかったのは城じゃったから城の地下なんじゃろうがな。
「とりあえずはと」
先ほど見回した時に目星を付けておいたなぜか大事そうに奉られているかのように置かれた大きな布切れを引っ張り上げ、体へと巻きつける。
ふ、我とて成長するのだ。
裸でいるところを見られるとまた変態扱いされるのはさすがにわかっておるからのう。
とりあえずは痴女とか呼ばれん程度には肌が見えんようになったわけじゃ。
「あとはと」
血だらけで床へと埋まり沈黙しているレイアへと目を向ける。
あれがあるとなんとなくじゃが嫌な感じがするんじゃが……
「ふむ」
とりあえず隠しておくかのう。
そこいらに転がっている瓦礫を拾い上げそれを沈んでいるレイアの上へと積み上げていきその姿を隠すことに成功。
血のにおいは漂っておるが許容範囲内と考えるしかあるまい。
「さて、我もこんな血の匂いが充満した部屋からはおさらばするとするかのぅ」
丁度階段らしきものも見つけたわけじゃしさっさと上がるとするかのぅ。
全く晩ご飯もどっかに行ってしまったし散々じゃのう。
そんなことを考えながら階段のほうへと進み段差に足をかけようとした瞬間。
「動くな!」
声と共に目に前に突き出された鋼の輝きを目で追いながら、
「あむ」
思わずかぶりついてしまった。
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