雑食無双ヨルムン
ヨルムン、ちょっとイラつく
『うわぁぁぁぁぁん! やだぁぁぁぁ! おかぁぁぁぁさぁぁぁぁぁん!』
落下していく中レイアが叫ぶ叫ぶ。我も近くにおるんじゃから少しは考慮して欲しいものなんじゃがとりあえず叫びまくっておる。
「こいつ精神的に脆すぎるじゃろう……」
最強種であるドラゴンが泣き叫んでおるわけじゃからな。まぁ、わからんわけでもない。そう簡単に死なないはずの竜種が死ぬのが自分でわかる位に迫ってきとるわけじゃからな。
「たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてぇぇぇ!」
「やかましいわ」
あまりに女々しく、いや、こいつ雌じゃったかのう? よくわからんが叫ぶものじゃからとりあえず蹴りつける。それだけでたすけてとひたすらに叫び続けておったレイアの奴はさらに悲鳴を上げよる。
そしてその巨体に見合っただけの大粒の涙を瞳に浮かべて我を見てきよる。
「だって! このままじゃ死ぬのよ⁉︎」
「叫んだところで死ぬじゃろうが」
ドラゴンのくせに情けない奴じゃな。そもそもの話が死にたくないのであれば我に喧嘩なんて売らなければよかっただけの話じゃろうに。
「だいたいgadtjhdtgamはずるいわ! この高さから落ちても死なないなんてズルよズル!」
「いや、そもそもの話が空を飛びながら攻撃してくるお前らドラゴンのほうが卑怯じゃろが」
「でも死にかけてるの私の方じゃない!」
「やかましい! 大声を出すでない!」
頭に響くようなでかい声を出してきよるレイアに再び腹を立てた我は今度はそれなりの力を込めて背中を蹴りつけてやると鱗と肉片が軽々と爆発するかのように爆ぜた。
『ヒィィィィィィ⁉︎』
なんじゃか余計に煩くなった気がするがひとしきり叫んだあとのレイアは只々嗚咽を漏らすだけでそれなりに静かになった。未だ落下中じゃがな。
「よし、静かになったのう」
落下中のせいで我に掛かる風圧が結構まずい。ヨルムンテイルをレイアに突き刺していなければ軽々と吹き飛ばされてしまいそうなくらいに強い。
そして見る見る大地が迫ってきよるわけなんじゃよな。
ふーむ、この高さならばギリギリかのう。
まだぐずぐすと泣くレイアの頭の方へと移動し、奴に聞こえるように声を出す。
「おい、レイアよ。生きたかったら体を小さくせい」
『そ、そんな簡単にできるわけないでしょ!』
せっかくの善意をあっさりと棒に振りよるのう。
まぁ、死にたいならそれでもいいんじゃがな。
「なんなら切り刻んでやっても良いぞ? その際に流れた血でショック死してもいいなら構わんがな? いや、そもそも助かりたくないのであればそのままでも構わん。我は一人で助かるだけじゃからな」
こやつを助けるのはついで。言わばおまけじゃからな。生き残りたければ本人が相応の努力をするべきじゃろうて。
『じ、人化の術でもいいのかしら?』
「そんなもの覚えてるのならはよぅせい。ほれ、地面が近づいてきよったぞ」
すでに先程までは豆粒程度の大きさだった物がくっきりと見える高さにまで落ちておるからのう。
『わ、わかったわよ! くぅ…… 誇り高きレッドドラゴンである私が下等な人間の姿を取る羽目になるなんて』
ぶつぶつと言っとるから早くやれという意味を込めて再度再生が終わったばかりの背中を蹴りつけてもう一度爆ぜさしてやる。
『わ、わかった! わかったから蹴らないで!』
また瞳に涙を浮かべながら懇願をしてきたもんじゃから蹴るのを止めてやるとおそらくはドラゴンの言葉でなにやら詠唱を開始しよる。それに合わせるようにレイアの体が淡い光に包まれていき巨大なドラゴンの体が縮小を開始。
しばらくすると我と同じくらいの小柄な人型へと変わる。しかもそれはレッドドラゴンのレイアの鱗と同じく鮮やかな真紅の髪と瞳を持ち、これまた派手な装飾が施された真っ赤なドレスを着込んだ人族へと変化しよった。一見すればどこぞの国の姫と見間違われてもおかしくないほどの美しさじゃな。
「さあ! 屈辱だけど人化してやったわよ! 早く私を助けなさい!」
落下の風圧でドレスをバサバサとやかましい音を立て、さらにはこちらに向かい指をさしながら上から命令するように言ってきよる。
訂正。こやつらレイアじゃな。
口を開かなければレイアとわからんのかもしれんが。
「お主なに様じゃ?」
とりあえず腹が立ったから落下中であるものの拳を腹にぶち込んでやる。いまいち力が入らんかったような気がするが叩き込まれたレイアの体は見事にくの字に曲がり、さらには口から色々と吐き出しとるところを見るとそれなりに効いたようじゃな。
「ちょ、調子のってすいませんでした…… 助けてください」
「わかればよい」
態度は大事じゃからのう。
落下していく中レイアが叫ぶ叫ぶ。我も近くにおるんじゃから少しは考慮して欲しいものなんじゃがとりあえず叫びまくっておる。
「こいつ精神的に脆すぎるじゃろう……」
最強種であるドラゴンが泣き叫んでおるわけじゃからな。まぁ、わからんわけでもない。そう簡単に死なないはずの竜種が死ぬのが自分でわかる位に迫ってきとるわけじゃからな。
「たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてぇぇぇ!」
「やかましいわ」
あまりに女々しく、いや、こいつ雌じゃったかのう? よくわからんが叫ぶものじゃからとりあえず蹴りつける。それだけでたすけてとひたすらに叫び続けておったレイアの奴はさらに悲鳴を上げよる。
そしてその巨体に見合っただけの大粒の涙を瞳に浮かべて我を見てきよる。
「だって! このままじゃ死ぬのよ⁉︎」
「叫んだところで死ぬじゃろうが」
ドラゴンのくせに情けない奴じゃな。そもそもの話が死にたくないのであれば我に喧嘩なんて売らなければよかっただけの話じゃろうに。
「だいたいgadtjhdtgamはずるいわ! この高さから落ちても死なないなんてズルよズル!」
「いや、そもそもの話が空を飛びながら攻撃してくるお前らドラゴンのほうが卑怯じゃろが」
「でも死にかけてるの私の方じゃない!」
「やかましい! 大声を出すでない!」
頭に響くようなでかい声を出してきよるレイアに再び腹を立てた我は今度はそれなりの力を込めて背中を蹴りつけてやると鱗と肉片が軽々と爆発するかのように爆ぜた。
『ヒィィィィィィ⁉︎』
なんじゃか余計に煩くなった気がするがひとしきり叫んだあとのレイアは只々嗚咽を漏らすだけでそれなりに静かになった。未だ落下中じゃがな。
「よし、静かになったのう」
落下中のせいで我に掛かる風圧が結構まずい。ヨルムンテイルをレイアに突き刺していなければ軽々と吹き飛ばされてしまいそうなくらいに強い。
そして見る見る大地が迫ってきよるわけなんじゃよな。
ふーむ、この高さならばギリギリかのう。
まだぐずぐすと泣くレイアの頭の方へと移動し、奴に聞こえるように声を出す。
「おい、レイアよ。生きたかったら体を小さくせい」
『そ、そんな簡単にできるわけないでしょ!』
せっかくの善意をあっさりと棒に振りよるのう。
まぁ、死にたいならそれでもいいんじゃがな。
「なんなら切り刻んでやっても良いぞ? その際に流れた血でショック死してもいいなら構わんがな? いや、そもそも助かりたくないのであればそのままでも構わん。我は一人で助かるだけじゃからな」
こやつを助けるのはついで。言わばおまけじゃからな。生き残りたければ本人が相応の努力をするべきじゃろうて。
『じ、人化の術でもいいのかしら?』
「そんなもの覚えてるのならはよぅせい。ほれ、地面が近づいてきよったぞ」
すでに先程までは豆粒程度の大きさだった物がくっきりと見える高さにまで落ちておるからのう。
『わ、わかったわよ! くぅ…… 誇り高きレッドドラゴンである私が下等な人間の姿を取る羽目になるなんて』
ぶつぶつと言っとるから早くやれという意味を込めて再度再生が終わったばかりの背中を蹴りつけてもう一度爆ぜさしてやる。
『わ、わかった! わかったから蹴らないで!』
また瞳に涙を浮かべながら懇願をしてきたもんじゃから蹴るのを止めてやるとおそらくはドラゴンの言葉でなにやら詠唱を開始しよる。それに合わせるようにレイアの体が淡い光に包まれていき巨大なドラゴンの体が縮小を開始。
しばらくすると我と同じくらいの小柄な人型へと変わる。しかもそれはレッドドラゴンのレイアの鱗と同じく鮮やかな真紅の髪と瞳を持ち、これまた派手な装飾が施された真っ赤なドレスを着込んだ人族へと変化しよった。一見すればどこぞの国の姫と見間違われてもおかしくないほどの美しさじゃな。
「さあ! 屈辱だけど人化してやったわよ! 早く私を助けなさい!」
落下の風圧でドレスをバサバサとやかましい音を立て、さらにはこちらに向かい指をさしながら上から命令するように言ってきよる。
訂正。こやつらレイアじゃな。
口を開かなければレイアとわからんのかもしれんが。
「お主なに様じゃ?」
とりあえず腹が立ったから落下中であるものの拳を腹にぶち込んでやる。いまいち力が入らんかったような気がするが叩き込まれたレイアの体は見事にくの字に曲がり、さらには口から色々と吐き出しとるところを見るとそれなりに効いたようじゃな。
「ちょ、調子のってすいませんでした…… 助けてください」
「わかればよい」
態度は大事じゃからのう。
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