雑食無双ヨルムン
ヨルムン、差別を感じる
黒い刃と我が宙を舞う。
黒い刃、ヨルムンテイルを特に意味もなく無茶苦茶に振り回しながら我は跳躍。一直線に城壁の如く立ちふさがる敵、レッドドラゴンのレイアへと飛びかかる。
『む!』
レイアもすかさず迎撃しようとしたのか馬鹿でかい手を握りしめたが攻撃するのを躊躇った。どうやらヨルムンテイルに手を貫かれたのを気にしたようじゃ。そのために無茶苦茶にふりまわしておるんじゃからな。僅かな躊躇いの間に我はなんすでにレイアの分厚い胸板の前までくると足場がなく踏ん張りが効かないぶんを補うように体を捻り、その反動からヨルムンパンチを繰り出す。
『ぐふぅ⁉︎ き、効かない!』
確実に捉えたヨルムンパンチじゃがレイアの胸板は凹みもせんかった。やはり足場がないといまいち力が入らんのう。拳を振り終え落下するだけとなった我に向け今度はレイアの方が手を繰り出してくる。その手は握られていないことから我をつかもうとしていることが丸分かりじゃ。
しかし、我はそれに特に何もせず掴まれてやる。
『はっはっはぁ! 捕まえた!』
「たわけ」
喜色満面と言った声色で叫ぶレイアに呆れたように声をかけてやるがそれすら聞こえていないようじゃ。
奴が掴んだのは我であって尻から伸びている我の尻尾は野放しになっているというのに。
我の命令を受けてヨルムンテイルが飛来。完全に油断しきっていたレイアの我を掴んでいる腕へと易々と突き刺さり大量の血を吹き出さすようにして貫通。
『あだぁ⁉︎』
突然の腕にはしった痛みから顔を苦痛に歪めながらレイアは我を手放。そこに追い打ちをかけるようにヨルムンテイルが空いた穴を広げるように動きながら即座に我の元へと帰還する。
しかし、痛みから腕を抑えていたレイアへとさらにヨルムンテイルを閃かせる。
敵が弱っているときは徹底的に! が我のモットーであるからな!
『ズルい! ズルい!gadtjhdtgam!』
「なにがじゃ?」
いきなりズルいとか言われてものう。とりあえず我はお主が泣いて謝るまでヨルムンテイルを振るうのをやめない!
『そんな伸び縮みする武器を使うなんて卑怯よ!』
「これは我の尻尾じゃ!」
自分の体の一部を使うだけで卑怯扱いされるとは思わんかったわい。使うのをやめることはないがな!
ヨルムンテイルが宙を疾るたびにレイアの体の一部が欠けていきよる。
レイアの方は悲鳴をあげながら手を振り回しヨルムンテイルを遠のけようとしておるようじゃが触れた先から切り刻んでおるからあんまり効果は上げておらんようじゃな。
『わ、私の尻尾だってぇぇぇ!』
なんの対抗心かはわからんがレイアの奴が体を翻し、その反動からレイアの巨大な尻尾が棒立ちでヨルムンテイルを操っているだけな我へと地面を削るようにして迫ってきよる。
『つぶれろぉぉぉぉぉ!』
「嫌に決まっとるじゃろが」
レイアの体を切り裂きまくっていたヨルムンテイルを今度はこちらに迫るレイアの巨大な尻尾へと向かわす。
迫る尻尾を以前クマのところで見たさしみ、とかいうやつにするべくヨルムンテイルで猛威を振るう。
『いぎぃぃぃぃぃぃ⁉︎』
振り回されたヨルムンテイルは肉を裂き、骨を断ち、瞬く間に迫っていた脅威の尻尾をただの肉へと変換されたレイアが大きく悲鳴を上げる。さらには巨大なただの肉と化した尻尾が我の方へと飛んできよる。
ヨルムンテイルをすかさず動かし串焼きにするかのように突き刺していく。さらには飛んできた肉を手で掴み、その度に口へと放り込んでいく。
手に取れなかった肉はそれなりの重量だったようで轟音を上げながら地面に突き刺さるようになっていきおる。
「うむ! 美味じゃな! 我の肉とは違い、」
生ではあるが舌の上でとろけるような味わい深い肉に思わず頰が緩んでしまうのう。我のあのクソまずい肉とは大違いじゃな。
なんというかこの肉の味の違いは差別を感じるのう。
美味しかったのでヨルムンテイルを引き戻し突き刺さっている肉を引きちぎりさらに口に放り込んでいく。
『未知の味を取得しました。経験値をjmdqew取得しました』
おい、いくら取得したんじゃ。なんかよくわからん言葉になっとるぞ。
『わ、私の尻尾をぉぉぉ!』
経験値がいくら入ったかわからないため戸惑っている我はとりあえずヨルムンテイルに突き刺さっていた肉を片っ端から頬張っているとまた怒ったような声を上げたレイアの姿が目に入った。尻尾の方は我が解体して食料となっているのでレイアの尻尾は半分ほどになっておる。
『もういい! 燃え尽きろ!』
グワッという効果音が聞こえるような感じでレイアが大きく口を開くと口内に赤い篝火のようなものが灯るのが見えた。
ふむ、これは……
『灼熱のブレス!』
レイアの口内の篝火が瞬く間に大きくなり、我の視界は一瞬にして紅に覆い尽くされたのじゃった。
黒い刃、ヨルムンテイルを特に意味もなく無茶苦茶に振り回しながら我は跳躍。一直線に城壁の如く立ちふさがる敵、レッドドラゴンのレイアへと飛びかかる。
『む!』
レイアもすかさず迎撃しようとしたのか馬鹿でかい手を握りしめたが攻撃するのを躊躇った。どうやらヨルムンテイルに手を貫かれたのを気にしたようじゃ。そのために無茶苦茶にふりまわしておるんじゃからな。僅かな躊躇いの間に我はなんすでにレイアの分厚い胸板の前までくると足場がなく踏ん張りが効かないぶんを補うように体を捻り、その反動からヨルムンパンチを繰り出す。
『ぐふぅ⁉︎ き、効かない!』
確実に捉えたヨルムンパンチじゃがレイアの胸板は凹みもせんかった。やはり足場がないといまいち力が入らんのう。拳を振り終え落下するだけとなった我に向け今度はレイアの方が手を繰り出してくる。その手は握られていないことから我をつかもうとしていることが丸分かりじゃ。
しかし、我はそれに特に何もせず掴まれてやる。
『はっはっはぁ! 捕まえた!』
「たわけ」
喜色満面と言った声色で叫ぶレイアに呆れたように声をかけてやるがそれすら聞こえていないようじゃ。
奴が掴んだのは我であって尻から伸びている我の尻尾は野放しになっているというのに。
我の命令を受けてヨルムンテイルが飛来。完全に油断しきっていたレイアの我を掴んでいる腕へと易々と突き刺さり大量の血を吹き出さすようにして貫通。
『あだぁ⁉︎』
突然の腕にはしった痛みから顔を苦痛に歪めながらレイアは我を手放。そこに追い打ちをかけるようにヨルムンテイルが空いた穴を広げるように動きながら即座に我の元へと帰還する。
しかし、痛みから腕を抑えていたレイアへとさらにヨルムンテイルを閃かせる。
敵が弱っているときは徹底的に! が我のモットーであるからな!
『ズルい! ズルい!gadtjhdtgam!』
「なにがじゃ?」
いきなりズルいとか言われてものう。とりあえず我はお主が泣いて謝るまでヨルムンテイルを振るうのをやめない!
『そんな伸び縮みする武器を使うなんて卑怯よ!』
「これは我の尻尾じゃ!」
自分の体の一部を使うだけで卑怯扱いされるとは思わんかったわい。使うのをやめることはないがな!
ヨルムンテイルが宙を疾るたびにレイアの体の一部が欠けていきよる。
レイアの方は悲鳴をあげながら手を振り回しヨルムンテイルを遠のけようとしておるようじゃが触れた先から切り刻んでおるからあんまり効果は上げておらんようじゃな。
『わ、私の尻尾だってぇぇぇ!』
なんの対抗心かはわからんがレイアの奴が体を翻し、その反動からレイアの巨大な尻尾が棒立ちでヨルムンテイルを操っているだけな我へと地面を削るようにして迫ってきよる。
『つぶれろぉぉぉぉぉ!』
「嫌に決まっとるじゃろが」
レイアの体を切り裂きまくっていたヨルムンテイルを今度はこちらに迫るレイアの巨大な尻尾へと向かわす。
迫る尻尾を以前クマのところで見たさしみ、とかいうやつにするべくヨルムンテイルで猛威を振るう。
『いぎぃぃぃぃぃぃ⁉︎』
振り回されたヨルムンテイルは肉を裂き、骨を断ち、瞬く間に迫っていた脅威の尻尾をただの肉へと変換されたレイアが大きく悲鳴を上げる。さらには巨大なただの肉と化した尻尾が我の方へと飛んできよる。
ヨルムンテイルをすかさず動かし串焼きにするかのように突き刺していく。さらには飛んできた肉を手で掴み、その度に口へと放り込んでいく。
手に取れなかった肉はそれなりの重量だったようで轟音を上げながら地面に突き刺さるようになっていきおる。
「うむ! 美味じゃな! 我の肉とは違い、」
生ではあるが舌の上でとろけるような味わい深い肉に思わず頰が緩んでしまうのう。我のあのクソまずい肉とは大違いじゃな。
なんというかこの肉の味の違いは差別を感じるのう。
美味しかったのでヨルムンテイルを引き戻し突き刺さっている肉を引きちぎりさらに口に放り込んでいく。
『未知の味を取得しました。経験値をjmdqew取得しました』
おい、いくら取得したんじゃ。なんかよくわからん言葉になっとるぞ。
『わ、私の尻尾をぉぉぉ!』
経験値がいくら入ったかわからないため戸惑っている我はとりあえずヨルムンテイルに突き刺さっていた肉を片っ端から頬張っているとまた怒ったような声を上げたレイアの姿が目に入った。尻尾の方は我が解体して食料となっているのでレイアの尻尾は半分ほどになっておる。
『もういい! 燃え尽きろ!』
グワッという効果音が聞こえるような感じでレイアが大きく口を開くと口内に赤い篝火のようなものが灯るのが見えた。
ふむ、これは……
『灼熱のブレス!』
レイアの口内の篝火が瞬く間に大きくなり、我の視界は一瞬にして紅に覆い尽くされたのじゃった。
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