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雑食無双ヨルムン

るーるー

ヨルムン、今の自分を気にいる

「ふむ、もぐもぐ、追い出されてしまったわけなんじゃが……もぐもぐ」


 宿屋ゴートゥヘルを追い出された我であるが特に行き先も決まっていないのでふらふらと大通りを歩きながらそこいらで売っているものを適当に買い漁っては腹のなかに納めていっとるんじゃがな。


「どうしたもんかのぅ」
『未知の味を取得しました。経験値を80入手しました。ヨルムンのレベルが23に上がりました』


 おお、知らぬ間にレベルがかなり上がっとるのう。
 どうせ時間はあるわけじゃし改めて自分のステータスをきっちりと見て見るべきかのぅ。


 そう思い立つと我は道から少し外れると屋台でいくつか食べ物を買い、食べながら自身のステータスを見ることにして見たわけじゃ。


 ステータス
 ヨルムン
 レベル23
 所持スキル
 ・鉄の胃袋
 ・強い歯
 ・びっくりするくらい大きく開く口
 ・交神(料金未払いのため切断中)
 ・泳ぎ×
 ・食事(鉄・魔)
 ・ブレス(リバース)
 ・衝撃耐性3


 んん? なんじゃ大して変わっとらん気がするんじゃがな。なんか微妙に能力が変わっとるくらいかのぅ。大体が元の状態に近づいておると考えてよいんじゃろうか?
 しかし、なんじゃこのスキル。
 交神(料金未払いのため切断中)って。これ金を取るようなスキルじゃったのか⁉︎
 ……もしかしたらこっちから金を渡したらこのスキルつかえるようになるんじゃろうか?


『神が料金未払いのため交神は使用できません』


 金を払ってないのは神の方⁉︎ というか我の方ももしかしたら金を取られとるのか⁉︎
 しかし、あやつは一体何をしとるんじゃ⁉︎ 神のくせに! 神のくせに!
 交神のスキルが使えればこんなまどろっこしいレベルを上げたりせんと我の力を返すように交渉できるというのに!


 まぁ、使えんスキルの事を考えても仕方がないしのう。使えるようになったスキルを確認していったほうがまだ有効的な時間の使い方じゃな。
 しかし、相変わらず胃袋、歯、口はどれくらいか明確な強さがわからんような表示じゃな。これならまだ数字で表してくれたほうが分かりやすいんじゃが。
  
「食事は以前は鉄だけじゃったはずじゃが……」


 今のスキルは食事(鉄・魔)になっておる。鉄が増えた時は鉱物を食えるようになっていたわけなんじゃが、この感じではもしかしたら魔法も食えるようになっているかもしれんのぅ。
 試そうにももし食えなくてダメージを負うのもも嫌じゃしのぅ。こればかりはどうするか迷うというものじゃ。


「魔法の有無については我はよくわからんからのぅ」


 我は世界蛇であったころから魔力といった物が全く感知できんかったからの。気づいたら魔法を使われとることもあったが多少の炎や雷などといった魔法などは我の強靭な皮膚を貫くことはできんかったし。


「これはその時になったら試すとしよう」


 今の我なら下手すれば死ぬかもしれん。どっかで弱そうな魔法使いでも探したほうが楽そうじゃしな。


「しかし、大してスキルもふえんのぅ」


 結構レベルが上がっとるはずなんじゃが元々覚えていたスキルも手に入らんし。


「もしかして我、このまま美少女として生きていくんじゃろうか?」


 ……暫く考えて見たがそれはそれでありなんじゃないじゃろうか。
 世界蛇の時の巨体のままでは食べ物がさほど楽しめんかったし、あと服とかも選ぶなんてことを考えることなんてなかったじゃろうしな。


「あれ? 元の体に戻る必要が全くないんじゃが」


 強いていうなら封印されている間に施されたであろうわけのわからんレベルとやらのせいで昔程の強さを得るのは難しくなってはいるじゃろうが、今のままでも十分に強いのは昨日の天教騎士団や闘技場での戦いでわかったからのう。


「ふむ、美少女として生きるのはありじゃな」


 そう決心をし始め、とりあえずは小腹を満たすためにまた何かを買おうと周りを見渡したその時。


「いや、君に美少女として生きてもらっては僕がひじょーに困るからそれを阻止する!」


 なんかかなり前、それも封印される前に聞いた声が耳に入ってきおった。

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