雑食無双ヨルムン
NEWスキル
結果から言おう。
我ははれべるがかな〜り上がった。
ふっふっふ、無駄に丸一日草ばかり食ろうたかいがあったというものよ。れべるの存在を知ってから丸一日ひたすらに気分が悪くなりながら草を食べ続けた結果! 
なんと我のれべるは12まで上がったんじゃ! ……強いか弱いかは全くわからんのじゃがな。
それに伴い新しいスキルも習得しだけなんじゃがな。
その名も『食事(鉄)』!
なんかよくわからんが文字通りの意味であるならば鉄を食えるようになったと考えるべきじゃろうな! ここに鉄はないから調べようがないんじゃが。
しかし、これれでれべるを上げれば元のスキルのほかにも新たなスキルを入手できるという可能性が出てきたわけじゃな! 星を食うこと以外にも夢が膨らむのぅ。
どうやられべるが上がったことにより体も若干強くなったような感じがするんじゃがステータス確認ではスキルは確認することができても筋力や敏捷といった能力値の確認はできないからのぅ。便利なようで不便なステータスじゃ、会うことがあれば神にクレームでも入れてやることにしよう。
「まずはこの孤島からの脱出じゃな」
軽く調べたんじゃがこの体。めちゃくちゃひ弱である。
海の底を歩いてすすもうとすれば二時間ほどで呼吸が必要になるし、この事から海底を歩いて陸地を目指すのは断念した。
ならばと今度は泳いでいこうとしたわけなんじゃが、あっさりとあきらめた。うん、何故かって? 溺れたんじゃよ。海底は歩けたのに我、溺れたんじゃ…… ふふ、ここ笑っていいんぞ? 世界を食ろうていた世界蛇である我が溺れるとか…… もう笑うしかあるまいて。海とか我の庭のようなものであったというのに。スキル見たら『泳ぎ×』とかついとったしな。もう優雅に海を泳げんと思うと悲しくなる。
と言うわけでこの孤島、普通の方法では脱出できそうでないので仕方がないので邪法を使うとしよう。
すなわち、乗り物に乗って脱出する! と言うものじゃ。
人間の奴らが乗っておったし、あれなら今の人間の体になった我でも乗ることができるじゃろう。
人間共の作り上げたものをマネして使うのは業腹であるが背に腹は変えれん状況じゃしな。
「しかし、作り方なんぞ知らんからのぅ」
船と言っても我が見たことがあるのは遠目で見たものと我が潰して残骸になったものしかないからのぅ。
一回くらいしっかりと見ておくべきじゃったな。
「木をつなげて浮かべその上に乗ればよいじゃろ」
要は陸地まで持てばいいわけじゃしな。木に捕まって泳ぎながら先に進んでもいいわけじゃし。疲れたら木の上で休めばよいわけじゃし。…… 沈んだときのことは考えまい。
そう決断すると森の方へ向かう。これを機に自分の体が強くなっているというかもとの力にどれくらい戻っているかを確認しておくとしよう。
「まずはこれからじゃな」
我よりかなりの大きさの木の前に立ち、拳を作ると後ろに力いっぱい引き、一気に木の中心点へと叩きつける。
すると何かが爆発したかのような凄まじい音を響かせながら木が吹っ飛んでいきおった。
「あれ?」
折れると思っていたものが根元から掘り返され、さらにはそれが飛んでいく様を目撃した我は言葉を失う。
せいぜい折れて他の木を巻き込む程度かと思ったのじゃが……
しばし呆然としていると木に叩きつけた拳が思い出したかのようにじくじくと滲むような痛みを訴え始めていた。そしてそれはやがて無視できないほどの痛みへと変わりよった。
「ぬおぉぉぉ! 手が痛いぃぃぃぃ!」
特に外傷などはないにも関わらず我の手はひたすらに痛みを訴え続けよる。
「な、なんでじゃ? 手はどうもなってないのに痛むんじゃが……」
何度見直しても我の手には傷どころかあざのようなものも見られぬ。しかし、実際問題手は痛む。
これ、もしかしたら我の皮膚だけが以前のjgadmtamtjnの時のって、頭の中の言葉くらいちゃんと言わせてくれても罰はあたらんと思うんじゃがの!?
はぁ、まあいいわい。どうも今の我の体は蛇の頭を変換してキャラメイキングしたものであるからのう。いわば人の形をした世界蛇(頭のみ)なわけじゃ。以前の我の皮膚ならば聖剣や魔剣で斬られてもかすり傷一つ負わなかったわけじゃからの。今の我の体が世界蛇のときと同じものを再変換して使われているのであれば木を殴っても傷一つつかないことは納得できるしの。
では、なぜ痛みはあるのか? これはよく考えたらすぐにわかった。
ようは今の我は外皮だけが世界蛇なんじゃな。
体の内側、おそらくは神経とか内臓といったものは人間と同じ構造にされとるのかもしれん。唯一の例外は筋力であろうな。普通の人間ならばこんな小柄な少女が木を殴っただけで吹き飛ばすことなんぞありえんじゃろうからな。いや、いるかもしれんが今の我ならばあまりお近づきになりたくはないのぅ。
外は最強の蛇の皮膚で中は弱い人間の構造とはなんともアンバランスな生き物に変わってしまったものじゃ。
我ははれべるがかな〜り上がった。
ふっふっふ、無駄に丸一日草ばかり食ろうたかいがあったというものよ。れべるの存在を知ってから丸一日ひたすらに気分が悪くなりながら草を食べ続けた結果! 
なんと我のれべるは12まで上がったんじゃ! ……強いか弱いかは全くわからんのじゃがな。
それに伴い新しいスキルも習得しだけなんじゃがな。
その名も『食事(鉄)』!
なんかよくわからんが文字通りの意味であるならば鉄を食えるようになったと考えるべきじゃろうな! ここに鉄はないから調べようがないんじゃが。
しかし、これれでれべるを上げれば元のスキルのほかにも新たなスキルを入手できるという可能性が出てきたわけじゃな! 星を食うこと以外にも夢が膨らむのぅ。
どうやられべるが上がったことにより体も若干強くなったような感じがするんじゃがステータス確認ではスキルは確認することができても筋力や敏捷といった能力値の確認はできないからのぅ。便利なようで不便なステータスじゃ、会うことがあれば神にクレームでも入れてやることにしよう。
「まずはこの孤島からの脱出じゃな」
軽く調べたんじゃがこの体。めちゃくちゃひ弱である。
海の底を歩いてすすもうとすれば二時間ほどで呼吸が必要になるし、この事から海底を歩いて陸地を目指すのは断念した。
ならばと今度は泳いでいこうとしたわけなんじゃが、あっさりとあきらめた。うん、何故かって? 溺れたんじゃよ。海底は歩けたのに我、溺れたんじゃ…… ふふ、ここ笑っていいんぞ? 世界を食ろうていた世界蛇である我が溺れるとか…… もう笑うしかあるまいて。海とか我の庭のようなものであったというのに。スキル見たら『泳ぎ×』とかついとったしな。もう優雅に海を泳げんと思うと悲しくなる。
と言うわけでこの孤島、普通の方法では脱出できそうでないので仕方がないので邪法を使うとしよう。
すなわち、乗り物に乗って脱出する! と言うものじゃ。
人間の奴らが乗っておったし、あれなら今の人間の体になった我でも乗ることができるじゃろう。
人間共の作り上げたものをマネして使うのは業腹であるが背に腹は変えれん状況じゃしな。
「しかし、作り方なんぞ知らんからのぅ」
船と言っても我が見たことがあるのは遠目で見たものと我が潰して残骸になったものしかないからのぅ。
一回くらいしっかりと見ておくべきじゃったな。
「木をつなげて浮かべその上に乗ればよいじゃろ」
要は陸地まで持てばいいわけじゃしな。木に捕まって泳ぎながら先に進んでもいいわけじゃし。疲れたら木の上で休めばよいわけじゃし。…… 沈んだときのことは考えまい。
そう決断すると森の方へ向かう。これを機に自分の体が強くなっているというかもとの力にどれくらい戻っているかを確認しておくとしよう。
「まずはこれからじゃな」
我よりかなりの大きさの木の前に立ち、拳を作ると後ろに力いっぱい引き、一気に木の中心点へと叩きつける。
すると何かが爆発したかのような凄まじい音を響かせながら木が吹っ飛んでいきおった。
「あれ?」
折れると思っていたものが根元から掘り返され、さらにはそれが飛んでいく様を目撃した我は言葉を失う。
せいぜい折れて他の木を巻き込む程度かと思ったのじゃが……
しばし呆然としていると木に叩きつけた拳が思い出したかのようにじくじくと滲むような痛みを訴え始めていた。そしてそれはやがて無視できないほどの痛みへと変わりよった。
「ぬおぉぉぉ! 手が痛いぃぃぃぃ!」
特に外傷などはないにも関わらず我の手はひたすらに痛みを訴え続けよる。
「な、なんでじゃ? 手はどうもなってないのに痛むんじゃが……」
何度見直しても我の手には傷どころかあざのようなものも見られぬ。しかし、実際問題手は痛む。
これ、もしかしたら我の皮膚だけが以前のjgadmtamtjnの時のって、頭の中の言葉くらいちゃんと言わせてくれても罰はあたらんと思うんじゃがの!?
はぁ、まあいいわい。どうも今の我の体は蛇の頭を変換してキャラメイキングしたものであるからのう。いわば人の形をした世界蛇(頭のみ)なわけじゃ。以前の我の皮膚ならば聖剣や魔剣で斬られてもかすり傷一つ負わなかったわけじゃからの。今の我の体が世界蛇のときと同じものを再変換して使われているのであれば木を殴っても傷一つつかないことは納得できるしの。
では、なぜ痛みはあるのか? これはよく考えたらすぐにわかった。
ようは今の我は外皮だけが世界蛇なんじゃな。
体の内側、おそらくは神経とか内臓といったものは人間と同じ構造にされとるのかもしれん。唯一の例外は筋力であろうな。普通の人間ならばこんな小柄な少女が木を殴っただけで吹き飛ばすことなんぞありえんじゃろうからな。いや、いるかもしれんが今の我ならばあまりお近づきになりたくはないのぅ。
外は最強の蛇の皮膚で中は弱い人間の構造とはなんともアンバランスな生き物に変わってしまったものじゃ。
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