メイドと武器商人
メイドとメイドのお仕事2
「こんばんばー」
扉を一応の挨拶と共に蹴破ります。蹴られた扉はすでに跡形もなく粉砕。あまりいい素材を使っていなかったのでしょう。
とりあえずは開け放たれた扉の中へと超連射砲の砲門を先に突き入れながら屋敷の中へと入ります。
中に入った瞬間に室内には煙草の煙が充満していることがわかり、さらには部屋のあちこちにはいかにもといった、いえ、柄の悪そうな輩がたむろしています。それぞれが煙草をやお酒の入ったグラスを手にしたままの状態で扉を蹴破った私の方を凝視し硬直しています。私が美少女すぎるのもあるかもしれませんね。
「なんだてめえは!」
「敵襲か⁉︎」
しかし、硬直していたのは僅かの間ですぐにさま懐や足元に無造作に転がっていた恐らくはご主人様から購入した武器を手に取り銃口を私へと向けてきます。
「こんばんば、お金を払わない不届き者供の皆さん」
私はにっこりと音がなるような笑みを浮かべて部屋の中のみなさんに挨拶を行います。
「この度はお金を払う暇すらない皆様のために我が主人、フルーティ・ベルモンディアスに代わり、使いとして私達メイドが皆様方の未払いの料金を集金に参りました」
両手が超連射砲で塞がってるので頭を下げるだけで済まします。
しかし、どうやら強面のみなさんはそれがお気に召さないようですね。表情は変わりませんが額に青筋がいくつも浮かんでいますし。
こちらに向いていた銃口の数が増えた気がします。
「舐めてんのか?」
「いえ? 舐めてもまずそうですし」
本気で言ったにも関わらず銃弾が飛んできたので顔を逸らして躱しておきます。
躱した銃弾は後ろにいたアオイの方へと飛んで行きましたがアオイはというとすでに抜いていた刃で軽く弾いていました。
「ぶち殺されたいようだな」
いや、確実に殺そうとされてたと思うんですが……
うーん、部屋の中を見る限りはむさ苦しい男しか見当たりませんが…… ん?
「なんか見覚えのあるものが見えるんですが」
やたらと眼がチカチカする服を着た奴が高価そうな椅子に座りながら何かを食べているのかクチャクチャと音を立てながら口を動かしています。
「きたな、ベルモンディアス家の猟犬が!」
顔を包帯でぐるぐる巻きにした男が私を見ると表情は見えませんが怒った様子でよく見たら足にもギブスのようなものがはまっているため松葉杖を使い立ち上がります。
顔が包帯に覆われているので誰か全くわかりません。
「ん? 以前見た時より一人増えてやがるな」
包帯さんがアオイへと視線をやりながらそんなことを言っています。
以前どこかで会ったことがあるのでしょうか?
「知り合いか?」
背後から声を潜めてアオイが尋ねてきますが首を振ります。
「包帯さんに知り合いはいませんよ」
「いや、まぁ、それはそうだけどな? あいつ明らかにお前を敵視してるじゃん?」
確かにそうですが顔がわからないのではなんとも言いようがありませんから。
「まさか俺様を忘れたとはいわねぇよな! あぁぁん⁉︎」
ヒソヒソと話す私たちを見て不審に思ったらしい包帯男? が恐らくは凄味を聞かせてきます。恐らくという理由は顔まで包帯で巻かれて表情が全くわからないためです。が、口調から言って多分脅しをかけてきているのでしょう。
しかし、わからないままというのもなんというか気待ちが悪いですね。
「大変失礼しますが、どこのどなたでしょうか?」
「俺を忘れてるだとぅ⁉︎」
包帯男は持っていた松葉杖を振り上げると勢い奥振り下ろし床へと叩きつけると松葉杖は容易く砕け散りました。
安物でも使っていたのでしょうか? あんな簡単に壊れるような物を支えに歩き回るなんて私ならご主人様には決してできませんね。
いえ、そもそもご主人様に怪我をさせるということ自体がありえないことですね。ですが万が一、いや億が一の可能性で怪我をした場合は誠心誠意看病します。
朝起きる所からそれは寝るところまで完璧に! よだれが出てしまいそうなくらいに至福の時間です!
「リップス、本当に記憶にないのか?」
「はっ!」
アオイの声で我に返ります。
危ない危ない。思わず自分の考えに浸かり混むところでした。
再び包帯男の方へとヨダレをぬぐいながら目をやると暴れようとしている包帯男を周りの部下が抑えているところでした。
「兄貴! 兄貴おちついてください!」
「傷が開きます!」
「はなせぇぇぇ! あいつを! あのクソメイドを殺してヤルゥゥゥ!」
人様にクソメイドとは酷いものいいですね。
ですが、
「やっぱりあなたなんて知りませんが?」
「うがぁぁぁぁぁぁ!」
知らないものは知りませんしね。
扉を一応の挨拶と共に蹴破ります。蹴られた扉はすでに跡形もなく粉砕。あまりいい素材を使っていなかったのでしょう。
とりあえずは開け放たれた扉の中へと超連射砲の砲門を先に突き入れながら屋敷の中へと入ります。
中に入った瞬間に室内には煙草の煙が充満していることがわかり、さらには部屋のあちこちにはいかにもといった、いえ、柄の悪そうな輩がたむろしています。それぞれが煙草をやお酒の入ったグラスを手にしたままの状態で扉を蹴破った私の方を凝視し硬直しています。私が美少女すぎるのもあるかもしれませんね。
「なんだてめえは!」
「敵襲か⁉︎」
しかし、硬直していたのは僅かの間ですぐにさま懐や足元に無造作に転がっていた恐らくはご主人様から購入した武器を手に取り銃口を私へと向けてきます。
「こんばんば、お金を払わない不届き者供の皆さん」
私はにっこりと音がなるような笑みを浮かべて部屋の中のみなさんに挨拶を行います。
「この度はお金を払う暇すらない皆様のために我が主人、フルーティ・ベルモンディアスに代わり、使いとして私達メイドが皆様方の未払いの料金を集金に参りました」
両手が超連射砲で塞がってるので頭を下げるだけで済まします。
しかし、どうやら強面のみなさんはそれがお気に召さないようですね。表情は変わりませんが額に青筋がいくつも浮かんでいますし。
こちらに向いていた銃口の数が増えた気がします。
「舐めてんのか?」
「いえ? 舐めてもまずそうですし」
本気で言ったにも関わらず銃弾が飛んできたので顔を逸らして躱しておきます。
躱した銃弾は後ろにいたアオイの方へと飛んで行きましたがアオイはというとすでに抜いていた刃で軽く弾いていました。
「ぶち殺されたいようだな」
いや、確実に殺そうとされてたと思うんですが……
うーん、部屋の中を見る限りはむさ苦しい男しか見当たりませんが…… ん?
「なんか見覚えのあるものが見えるんですが」
やたらと眼がチカチカする服を着た奴が高価そうな椅子に座りながら何かを食べているのかクチャクチャと音を立てながら口を動かしています。
「きたな、ベルモンディアス家の猟犬が!」
顔を包帯でぐるぐる巻きにした男が私を見ると表情は見えませんが怒った様子でよく見たら足にもギブスのようなものがはまっているため松葉杖を使い立ち上がります。
顔が包帯に覆われているので誰か全くわかりません。
「ん? 以前見た時より一人増えてやがるな」
包帯さんがアオイへと視線をやりながらそんなことを言っています。
以前どこかで会ったことがあるのでしょうか?
「知り合いか?」
背後から声を潜めてアオイが尋ねてきますが首を振ります。
「包帯さんに知り合いはいませんよ」
「いや、まぁ、それはそうだけどな? あいつ明らかにお前を敵視してるじゃん?」
確かにそうですが顔がわからないのではなんとも言いようがありませんから。
「まさか俺様を忘れたとはいわねぇよな! あぁぁん⁉︎」
ヒソヒソと話す私たちを見て不審に思ったらしい包帯男? が恐らくは凄味を聞かせてきます。恐らくという理由は顔まで包帯で巻かれて表情が全くわからないためです。が、口調から言って多分脅しをかけてきているのでしょう。
しかし、わからないままというのもなんというか気待ちが悪いですね。
「大変失礼しますが、どこのどなたでしょうか?」
「俺を忘れてるだとぅ⁉︎」
包帯男は持っていた松葉杖を振り上げると勢い奥振り下ろし床へと叩きつけると松葉杖は容易く砕け散りました。
安物でも使っていたのでしょうか? あんな簡単に壊れるような物を支えに歩き回るなんて私ならご主人様には決してできませんね。
いえ、そもそもご主人様に怪我をさせるということ自体がありえないことですね。ですが万が一、いや億が一の可能性で怪我をした場合は誠心誠意看病します。
朝起きる所からそれは寝るところまで完璧に! よだれが出てしまいそうなくらいに至福の時間です!
「リップス、本当に記憶にないのか?」
「はっ!」
アオイの声で我に返ります。
危ない危ない。思わず自分の考えに浸かり混むところでした。
再び包帯男の方へとヨダレをぬぐいながら目をやると暴れようとしている包帯男を周りの部下が抑えているところでした。
「兄貴! 兄貴おちついてください!」
「傷が開きます!」
「はなせぇぇぇ! あいつを! あのクソメイドを殺してヤルゥゥゥ!」
人様にクソメイドとは酷いものいいですね。
ですが、
「やっぱりあなたなんて知りませんが?」
「うがぁぁぁぁぁぁ!」
知らないものは知りませんしね。
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