メイドと武器商人
メイド、同情される
「う、うぅぅぅん」
「あ、目覚めたみたいですね」
ロープで縛られ、全裸にされた銀狐がうめき声を上げながら目を覚まそうとしているようです。
嫌々ですが私の所有するカメラで色々とあられのない姿を写真に収めさしていただきましたが。
紅い髪に蒼い瞳の銀狐ですが女の子のような顔つきをしていますがナニがついていましたので女ではなく男です。
「な、なんで俺が裸で縛られてるんだ!?」
完全に目が覚めた様子の銀狐が自分が縛られていることに気づいたようで芋虫のように動き回ります。
「お静かにお願いします」
ご主人様が食べていたお菓子が置いてあったテーブルの上から拝借した銀のナイフをポケットから取り出すともがき回る銀狐の紅髪をわずかに切り裂きながらも首筋へと添えてあげます。
「くぅ!」
自分の首筋に冷たい感触を感じ取ったようで銀狐が動きを止めます。
ええ、このまま私のメイド服をダメにしてくれた分とご主人様の命を危険に晒してくれたお礼として首を掻き切って差し上げようかと思いましたが、ご主人様が笑いながら、でも目の輝きは「殺したらダメだからね」と言わんばかりの圧力を込めてこちらを眺めているので仕方なしに我慢する事にします。
「さてさて、お楽しみの会話の時間だよ~」
私が無理矢理立たせ、ご主人様の座るテーブルの対面へと座らせます。
もちろん、顔がかわいいとはいえやはり男なので粗末な物には見えないように腰からタオルを巻いてはもらってはいます。
あとロープで縛り、さらに全裸で無防備になってもらっているとはいえか弱いご主人様の前に座るのです。首筋にナイフを突きつけておく位さしてもらいませんとご主人様が笑顔でも私が安心できません。
「まずは自己紹介からだね! ぼくの名前はフルーティ。フルーティ・ベルモンディアスっていうんだ」
「…… 知っている」
それはそうでしょう。
一応暗殺対象な訳ですからね。知らない方が問題というものです。いえ、それ以前にご主人様が満面の笑みを浮かべて挨拶をしているというのになんですか! その不機嫌そうな面構えは!
私ならその笑顔だけで食事がとれるくらいの価値だというのに!
「姉様、銀ふぃふねふぁんの首から血が出てる」
おっと、ついつい感情が高ぶってしまったようですね。
力が入りすぎたせいで首筋に添えていたナイフが食い込んでしまったようですね。少しばかり血がこぼれてしまいました。
いや、それよりもフィル。なぜあなたは口の周りにお菓子の食べかすをつけて口を動かしいているんですか?
私の視線に気づいたフィルは残像が残るほどの速度で口を動かし飲み込んでいきます。さらにはメイド服の袖で口周りの汚れを拭っていますし……
「それでお兄さんの名前を聞かせてほしいなぁ~」
「銀狐だ。知っているだろう?」
「それはお仕事の時に使う名前でしょう?」
ご主人様はニッコリと笑いながら、私は無言で首筋に添えるナイフへ力を込めます。
「アオイだ。アオイ・クジョーだ」
「女みたいな名前ですね。まぁ、アレが付いていなければ女と勘違いされても仕方ないような美少女のような容姿ですし、いい名前です」
名前を聞いて思わず思ったことを言ってしまいました。
するとアオイが顔を俯かせながら肩を振るわしています。
「俺は、男だからな! いくら華奢で女みたいといっても男なんだからな! 裏の世界ではかなり名前の知れた銀狐なんだからな!」
半泣きです。もう瞳に涙を浮かべての半泣き状態での猛抗議です。
元の素材が男らしい、ではなく女の子にしか見えないだけに庇護欲を誘う泣きっぷりです。
ご主人様はニマニマと泣いているアオイを眺めているので完全にSですよね。私はご寿人様限定のMですが。
「で、そんなことはどうでもいいんだけどさアオイ。君ぼくに雇われる気はない?」
「お前…… 正気か?」
暗殺者から正気かどうかを疑われてますよご主人様。
「いや、だって暗殺者やるくらいなんだから多少は手先とか器用なんでしょう? あとそんなに肌とか綺麗なんだから食事とかも自分で作ってるだろうしベルモンディアスには君みたいな人材が必要なんだ!」
「ご主人様⁉︎」
なぜそんなに必死なのですか!
私になにか不満があるというのですか!
「あ、姉様! 頰! 頰削れてるから!」
あまりに動揺してしまったせいブレにブレまくったナイフは首筋を外れ、アオイの頰を削ってしまいました。
「ご主人様! なにか私に不満があるというんですか⁉︎」
「不満というかね! もうぼくインスタント食品は食べ飽きたんだよ! だってリップス料理できないし!メルエムアンとこの妹たちが来ないとまともな料理ができないじゃん。かと言ってぼくは料理なんてする気は一切ない!」
ご主人様、いいきっちゃだめです!
言い切るのはとても潔いことですが年頃の乙女としてそこら言い切ってはいけない項目だと思います。、
「お前たちはそんなに食生活が酷いのか?」
あれ? なんで同情されるご主人様を殺そうとしていた人なのに?
「あ、目覚めたみたいですね」
ロープで縛られ、全裸にされた銀狐がうめき声を上げながら目を覚まそうとしているようです。
嫌々ですが私の所有するカメラで色々とあられのない姿を写真に収めさしていただきましたが。
紅い髪に蒼い瞳の銀狐ですが女の子のような顔つきをしていますがナニがついていましたので女ではなく男です。
「な、なんで俺が裸で縛られてるんだ!?」
完全に目が覚めた様子の銀狐が自分が縛られていることに気づいたようで芋虫のように動き回ります。
「お静かにお願いします」
ご主人様が食べていたお菓子が置いてあったテーブルの上から拝借した銀のナイフをポケットから取り出すともがき回る銀狐の紅髪をわずかに切り裂きながらも首筋へと添えてあげます。
「くぅ!」
自分の首筋に冷たい感触を感じ取ったようで銀狐が動きを止めます。
ええ、このまま私のメイド服をダメにしてくれた分とご主人様の命を危険に晒してくれたお礼として首を掻き切って差し上げようかと思いましたが、ご主人様が笑いながら、でも目の輝きは「殺したらダメだからね」と言わんばかりの圧力を込めてこちらを眺めているので仕方なしに我慢する事にします。
「さてさて、お楽しみの会話の時間だよ~」
私が無理矢理立たせ、ご主人様の座るテーブルの対面へと座らせます。
もちろん、顔がかわいいとはいえやはり男なので粗末な物には見えないように腰からタオルを巻いてはもらってはいます。
あとロープで縛り、さらに全裸で無防備になってもらっているとはいえか弱いご主人様の前に座るのです。首筋にナイフを突きつけておく位さしてもらいませんとご主人様が笑顔でも私が安心できません。
「まずは自己紹介からだね! ぼくの名前はフルーティ。フルーティ・ベルモンディアスっていうんだ」
「…… 知っている」
それはそうでしょう。
一応暗殺対象な訳ですからね。知らない方が問題というものです。いえ、それ以前にご主人様が満面の笑みを浮かべて挨拶をしているというのになんですか! その不機嫌そうな面構えは!
私ならその笑顔だけで食事がとれるくらいの価値だというのに!
「姉様、銀ふぃふねふぁんの首から血が出てる」
おっと、ついつい感情が高ぶってしまったようですね。
力が入りすぎたせいで首筋に添えていたナイフが食い込んでしまったようですね。少しばかり血がこぼれてしまいました。
いや、それよりもフィル。なぜあなたは口の周りにお菓子の食べかすをつけて口を動かしいているんですか?
私の視線に気づいたフィルは残像が残るほどの速度で口を動かし飲み込んでいきます。さらにはメイド服の袖で口周りの汚れを拭っていますし……
「それでお兄さんの名前を聞かせてほしいなぁ~」
「銀狐だ。知っているだろう?」
「それはお仕事の時に使う名前でしょう?」
ご主人様はニッコリと笑いながら、私は無言で首筋に添えるナイフへ力を込めます。
「アオイだ。アオイ・クジョーだ」
「女みたいな名前ですね。まぁ、アレが付いていなければ女と勘違いされても仕方ないような美少女のような容姿ですし、いい名前です」
名前を聞いて思わず思ったことを言ってしまいました。
するとアオイが顔を俯かせながら肩を振るわしています。
「俺は、男だからな! いくら華奢で女みたいといっても男なんだからな! 裏の世界ではかなり名前の知れた銀狐なんだからな!」
半泣きです。もう瞳に涙を浮かべての半泣き状態での猛抗議です。
元の素材が男らしい、ではなく女の子にしか見えないだけに庇護欲を誘う泣きっぷりです。
ご主人様はニマニマと泣いているアオイを眺めているので完全にSですよね。私はご寿人様限定のMですが。
「で、そんなことはどうでもいいんだけどさアオイ。君ぼくに雇われる気はない?」
「お前…… 正気か?」
暗殺者から正気かどうかを疑われてますよご主人様。
「いや、だって暗殺者やるくらいなんだから多少は手先とか器用なんでしょう? あとそんなに肌とか綺麗なんだから食事とかも自分で作ってるだろうしベルモンディアスには君みたいな人材が必要なんだ!」
「ご主人様⁉︎」
なぜそんなに必死なのですか!
私になにか不満があるというのですか!
「あ、姉様! 頰! 頰削れてるから!」
あまりに動揺してしまったせいブレにブレまくったナイフは首筋を外れ、アオイの頰を削ってしまいました。
「ご主人様! なにか私に不満があるというんですか⁉︎」
「不満というかね! もうぼくインスタント食品は食べ飽きたんだよ! だってリップス料理できないし!メルエムアンとこの妹たちが来ないとまともな料理ができないじゃん。かと言ってぼくは料理なんてする気は一切ない!」
ご主人様、いいきっちゃだめです!
言い切るのはとても潔いことですが年頃の乙女としてそこら言い切ってはいけない項目だと思います。、
「お前たちはそんなに食生活が酷いのか?」
あれ? なんで同情されるご主人様を殺そうとしていた人なのに?
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