魔女メルセデスは爆破しかできない
魔女はざっと説明される
「記憶がない」
「頭でも打ちましたか?」
「あとメガネが割れた」
「盛大に吹っ飛びましたからね」
「ついでに言うとお腹も痛いんだけど?」
「そ、それは気のせいです」
ベッドの上に座り込んだメルセデスがお腹をさすりながらアィヴィに問いかけるがアィヴィは顔を反らしながら答えた。
おそらくは忘れているのをいいことに自分が放ったボディブローをなかったことにしようとしているのだろう。
「ちなみにですがどこまで記憶があるのでしょうか?」
「魔女界に行ってからくらいかな?」
首を傾げ、頭を刺激するように頭を抑えているメルセデスだがそのか甲斐は全くなく記憶が戻るような様子は見られない。
そんなメルセデスの様子を見てアィヴィもメルセデスと同じように首を傾げる。
「となると魔女会の内容などは?」
「全く覚えてないよ!」
「そんな自信満々に言わないでください」
元気よく言い返してきたメルセデスにたいしてアィヴィは無表情ながら頭を抱える。
『あたまうったあ?』
『あたまぱー?』
『くるくるぱー?』
精霊たちが楽しげに言葉を返しながら飛び回る。
「なに、ボクをバカって言いたいの⁉︎」
「マスター、そんなこと精霊は言ってません。遠回しに言ってるだけです」
「遠回しならいいかな」
さりげなく精霊たちが馬鹿にしていることを肯定するアィヴィだがメルセデスはそれに気づいてすらいない。
そんな二人のやり取りを見て精霊たちがクスクスと笑っているがメガネをかけていないメルセデスには見えなかった。
「では適当に略して話します」
「適当にはやめて」
「では一文でいうならば、ベロニク様をぶっ飛ばしてアリプルプス様が愉快に会場を爆破しました」
「全く意味がわからないんですけど⁉︎ 何があったの⁉︎」
「ですからベロニク様をぶっ飛ばして……」
「わからないよ⁉︎」
「思い出せないのなら大したたことがないのではないでしょうか!」
「すっごい屁理屈だよ! あとなんかボクが悪いみたいな言い方やめてくれないかな⁉︎」
なぜか不貞腐れたような気配を出してくるアィヴィにメルセデスはなぜか自分が悪いような気持ちになりかけるがすぐに自分が悪くないことを思い出し首を振る。
「内容はおおよそ変わりませんよ。強いて言うならマスターの魔女としてのランクが見習いから銅へと上がりました」
「え、なんで?」
「ですからベロニク様をぶっ飛ばしたからです」
「んー?」
『んー?』
理解できないといった様子でまたも首を傾げるメルセデスとよくわからないけど楽しそう! といった理由で同じように首を傾げる精霊たち。
「とりあえず覚えてないものはどうしようもありません。まずはランクが上がったことを喜びましょう」
「えー、絶対しんどい仕事任されるじゃないかぁ」
ベッドの上で嫌がるようにメルセデスは転がる。それを真似して精霊も宙で転がっていた。
「お祝いに今日は豪勢な食事にしましょう」
「お肉たべたい!」
『にーく』
『にーくにーく』
「卵料理ですね」
『「なんで⁉︎」』
アィヴィは聞く耳を持たず晩御飯は卵焼きだった。
「頭でも打ちましたか?」
「あとメガネが割れた」
「盛大に吹っ飛びましたからね」
「ついでに言うとお腹も痛いんだけど?」
「そ、それは気のせいです」
ベッドの上に座り込んだメルセデスがお腹をさすりながらアィヴィに問いかけるがアィヴィは顔を反らしながら答えた。
おそらくは忘れているのをいいことに自分が放ったボディブローをなかったことにしようとしているのだろう。
「ちなみにですがどこまで記憶があるのでしょうか?」
「魔女界に行ってからくらいかな?」
首を傾げ、頭を刺激するように頭を抑えているメルセデスだがそのか甲斐は全くなく記憶が戻るような様子は見られない。
そんなメルセデスの様子を見てアィヴィもメルセデスと同じように首を傾げる。
「となると魔女会の内容などは?」
「全く覚えてないよ!」
「そんな自信満々に言わないでください」
元気よく言い返してきたメルセデスにたいしてアィヴィは無表情ながら頭を抱える。
『あたまうったあ?』
『あたまぱー?』
『くるくるぱー?』
精霊たちが楽しげに言葉を返しながら飛び回る。
「なに、ボクをバカって言いたいの⁉︎」
「マスター、そんなこと精霊は言ってません。遠回しに言ってるだけです」
「遠回しならいいかな」
さりげなく精霊たちが馬鹿にしていることを肯定するアィヴィだがメルセデスはそれに気づいてすらいない。
そんな二人のやり取りを見て精霊たちがクスクスと笑っているがメガネをかけていないメルセデスには見えなかった。
「では適当に略して話します」
「適当にはやめて」
「では一文でいうならば、ベロニク様をぶっ飛ばしてアリプルプス様が愉快に会場を爆破しました」
「全く意味がわからないんですけど⁉︎ 何があったの⁉︎」
「ですからベロニク様をぶっ飛ばして……」
「わからないよ⁉︎」
「思い出せないのなら大したたことがないのではないでしょうか!」
「すっごい屁理屈だよ! あとなんかボクが悪いみたいな言い方やめてくれないかな⁉︎」
なぜか不貞腐れたような気配を出してくるアィヴィにメルセデスはなぜか自分が悪いような気持ちになりかけるがすぐに自分が悪くないことを思い出し首を振る。
「内容はおおよそ変わりませんよ。強いて言うならマスターの魔女としてのランクが見習いから銅へと上がりました」
「え、なんで?」
「ですからベロニク様をぶっ飛ばしたからです」
「んー?」
『んー?』
理解できないといった様子でまたも首を傾げるメルセデスとよくわからないけど楽しそう! といった理由で同じように首を傾げる精霊たち。
「とりあえず覚えてないものはどうしようもありません。まずはランクが上がったことを喜びましょう」
「えー、絶対しんどい仕事任されるじゃないかぁ」
ベッドの上で嫌がるようにメルセデスは転がる。それを真似して精霊も宙で転がっていた。
「お祝いに今日は豪勢な食事にしましょう」
「お肉たべたい!」
『にーく』
『にーくにーく』
「卵料理ですね」
『「なんで⁉︎」』
アィヴィは聞く耳を持たず晩御飯は卵焼きだった。
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