恐怖心

いやおかしいでしょ！
なんで人参とオクラしかないんだよ！
ていうかそんなこと言っている場合じゃない!
「人と...話さなきゃいけない...?」
まだ私には罪悪感と恐怖がへばりついている。殺してしまった人のことが広まっているんじゃないか。もしかしたら存在自体も迫害されるかもしれない。そんな恐怖が頭を巡る。
「どうしよう...」
でも私は逃げることが出来ない。
逃げ出すことは許されない。
なんせ私は人殺し。
本来ならそういう運命だから。
だとしても....
「ううううううう...」
はぁ...考えてても仕方が無いか...
何もしなかったら結局ずっとこのまんまなんだし...
「そと...出るか...」

ビクビク....
怯えながら外に出た。色んな人がいる...怖い...
そう思いながらも何とか八百屋に到着した。
「へいらっしゃい!!新鮮な野菜や米あるぜ!!」
私が欲しいものはじゃがいも、キュウリ、そして米。
「あ、、あののああのあの....っっっっじじじじゃっがいいいもとととと...っっっっきゅうううりと、、、kokokoココココメをいただきっっったあいのっでででですががががが」やってしまった!!完全に不審者じゃないか!!絶対通じてないよこれ
「はいはい、じゃがいもとキュウリとお米ね!!お米今10kのヤツあるけど、それでいいかい?それで良ければ5200エルアだよ!」
いやこのおばさんすごい!!よく今ので通じるね!!
「あっ......じゃ、じゃあそ、そちらでお願いします...」私は静かに5200エルアを置き、商品を持って家に帰っていった...

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