勇者召喚したら用済みだと言われたので、最強冒険者始めます。

かつお

リミット ブレイク

ズシン、と重い音。人々の悲鳴。いや、もうそれすらもない。今目の前にいるこの竜が、今の一瞬でこの街を壊滅させたからだ。
「お主がリンネか?」
なにあの竜は平然としているんだ?
今の一瞬で何人殺した?
目視305人だぞ?
「何をボケっとしている。さっさと我と戦え。」
何を言っているんだ?ふざけるな。
「...今あなたが動いたせいで、312人が死んだ。」
「ん?今何か言ったか?」
私は殺意を込めて言う。
「今私と話していた人、ギルドで私に優しくしてくれた人、屋台でご飯を売っていたいと、何も知らず、ただ歩いていた人を、あなたは無意味に殺しました。」
「我は龍だからな。しょうがないであろう。」
その一言で、私の怒りは、最高潮に達した。

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「な、なんだあの力は....」
うるさいトカゲが喚いている。
あれは執行対象だ。殺していい。
それなら、
躊躇なく殺してやる。
私は怒りを込めて走り出した。
竜の前で1度立ち止まる。私は竜に言う
「後悔してるか?でも、全てお前のせいだ。悪く思うな。」
自分の声とは思えないほど怒気を纏った声。
直後、私は、龍に吹き飛ばされた。
「お主、我を侮辱したな?許さん。地獄で後悔するが良い!」
闇を纏った炎が私に近ずいてくる。
「世界の魔素よ..我が全魔力と共鳴し、憎き炎を我が物に...<リフレクト>」
近ずいてきた炎は、倍になって竜を襲う。
「な、なんなのだその魔法は!!我の炎をはね返すだと!?」
「もう詠唱もうざったい...<エンチャント>」
持っていた剣に雷を付与する。
「<ヒットバーン>」
鈍い打撃音が辺りに響く。
それと同時に、竜の頭に剣が叩きつけられた。それと同時に、私の意識はプツッと途絶えた。

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