転生。異世界。国造り。
三話
気がつくとそこは、見慣れた部屋だった。
すなわち、自室。
しかし、その近くには見慣れぬ少年が立っていた。
僕の事を気にしてくれていたのか、僕が目を覚ましたのを見ると、心底安心したような顔になった。
『良かった。目を覚ましてくれて。本当に、良かった』
少年は僕を見、最初にそう言った。
僕を心配こそすれども、敵対はしていない少年を、僕も信用し質問する。
「ここは、どこだ?」
すると、少年はすんなりと答えてくれた。
『あなたの頭のなかです。言うなれば、夢、でしょうか』
少年は、少年らしからぬ言葉使いでそう答えた。
「じゃあ、異世界には飛ばされてないのか?」
『いえ、異世界です』
あのくそジジイはやることはやっていたようで、しっかりと僕を異世界へと送り届けて、いた。
チッ
心の中で、(何を言っても思っても、心の中にはかわりないのだが)軽く舌打ちをする。
しかし、時には諦めも大事。
僕は、頭を切り替え再度質問をする。
「君は、誰?」
誰だって簡単に答えられるであろう質問を、少年はしぶった。
長くかかった。
少年が話始めるまで。
その沈黙を疑問に思った。
誰でも簡単に答えられると、思っていたから。
しかし、少年の名前を聞いたとき何故そこまで、しぶったのかが分かった。
少年が口にした名は......
『僕の......な、名前は......』
そして......
名乗った。
『魔王です』
すなわち、自室。
しかし、その近くには見慣れぬ少年が立っていた。
僕の事を気にしてくれていたのか、僕が目を覚ましたのを見ると、心底安心したような顔になった。
『良かった。目を覚ましてくれて。本当に、良かった』
少年は僕を見、最初にそう言った。
僕を心配こそすれども、敵対はしていない少年を、僕も信用し質問する。
「ここは、どこだ?」
すると、少年はすんなりと答えてくれた。
『あなたの頭のなかです。言うなれば、夢、でしょうか』
少年は、少年らしからぬ言葉使いでそう答えた。
「じゃあ、異世界には飛ばされてないのか?」
『いえ、異世界です』
あのくそジジイはやることはやっていたようで、しっかりと僕を異世界へと送り届けて、いた。
チッ
心の中で、(何を言っても思っても、心の中にはかわりないのだが)軽く舌打ちをする。
しかし、時には諦めも大事。
僕は、頭を切り替え再度質問をする。
「君は、誰?」
誰だって簡単に答えられるであろう質問を、少年はしぶった。
長くかかった。
少年が話始めるまで。
その沈黙を疑問に思った。
誰でも簡単に答えられると、思っていたから。
しかし、少年の名前を聞いたとき何故そこまで、しぶったのかが分かった。
少年が口にした名は......
『僕の......な、名前は......』
そして......
名乗った。
『魔王です』
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