エリートヤンキーの嫁にならなきゃいけないのですが

千桜

4話思考キラー

「俺と結婚して欲しい」
理解が追い付かずまじまじときれいな二重を見つめる。
(睫毛長いな。)
現実逃避のためにマネキンを観察するかのようにジッと顔の一点を見つめる。
「三神?」
「あっ‥」
意味を為さない発声は空気にふんわりと溶けていった。
えっと、どうすれば‥
告白ならまだしも、ほぼ初対面の男の子にプロポーズをされた経験など16年の期間で唯の一度たりともない。
「なっ何で?」
当たり前の疑問を投げ掛けると、荒鷲天心は言い淀みながらバツが悪そうに俯いた。

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