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隻眼の賢者

河野原ぺこ@垢停止中

十七話 プレゼント

 俺は教会を出た後一旦師匠の家に戻った。王城のパーティまで後二時間位余ったからね。それより師匠にこの事を報告しなければ!

「師匠!魔神の加護をもらって賢者になりました!」

 師匠は飲んでいた紅茶を吹き出した。

「••••••もう一回言って?」

「賢者になりました!」

 師匠は唖然としていた。そんなにショックだったか?なんか「僕より凄くなってる••••••」とか言ってるし••••••。そもそも、元から俺の方が強かった様な気がするけど。

「賢者の話は置いといて。そういえば、今日のパーティって何をするために開かれるの?」

 俺は今日のパーティーが何の理由で開かれるか知らなかった。

「え、えっと確かアルフェリスの8歳の誕生日パーティだった気がする••••••」

「え••••••。そうなの?それじゃあ何かプレゼントしないといけないな〜。めんどくさい」

「花束でいいんじゃない?僕は素敵だと思うけど」

「う〜ん?でもな〜。物が良いと思うんだけど••••••。そうだ!魔導具をプレゼントしよう!どんなんがいいと思う?」

「そうだね••••••。ネックレスとかいいんじゃない?」

「後二時間しかないからそれでいいかな?それじゃあ、ミスリルをネックレスの形にしないと」

 俺が創った高温で金属の形を変形させる魔法を使った。名前はヒートインダクションにした。その魔法によって大体形はできたな。次は魔力付与だな。魔法障壁魔法と物理障壁魔法、高速回復、呪無効とかでいいかな?

「師匠。どうかな?」

「相変わず凄い物作るね••••••」

 とういう事は良いって事ね。

「それじゃあ、そろそろ時間だし行こうか!」

 もうそんな時間か••••••。ヒートインダクションは結構時間がかかるな〜。

「『テレポート』」

 俺達は魔法で王城の門まで転移した。

「はい。招待状」

 師匠は騎士に招待状を渡した。多分、渡さなくても入れると思うけど。

「どうぞ。お入りください」

 俺達が王城の大広間に案内された。見た感じ貴族みたいな人しかいないな••••••。

「そういえば、師匠。なんで今年だけ呼ばれたんですか?」

「僕にも分からないよ。護衛として呼ばれた事は結構あったけど」

「俺がアルフェリスの婚約者だから?」

「それだったら去年も呼ばれてると思うし••••••」

 一体魔王は何をするんだろう?

「この度は我の娘の誕生日パーティーに出席頂き感謝する」

「この度は私の誕生日を祝って頂きありがとうございます」

 いきなり魔王マグラとアルフェリスが現れて挨拶をする。

「それぞれ楽しんで欲しい」

 魔王マグラの挨拶が終わるとメイド達が食事を持ってきた。

「なるほど。バイキング方式なんだ」

 俺の隣に居た貴族たちが厄介事になりそうな話をしていた。

「今夜の一大イベントと言えば魔王様の娘アルフェリス様の婚約者発表があることだったよね?」

「確かね。それと多分この中から選ばれるんだよなぁ。誰になると思う?」

「公爵家の誰かじゃないの?」

「••••••」

 そうなのか!?ここに居る貴族達って一年前の事知らないのか!?それより、こんな大勢の前で婚約するって発表するの?なんか緊張感で死にそう••••••。

「成輝君どうしたの?」

「なんでもないです。それよりなんで誰も師匠に話をかけようとしないんですか?」

「••••••」

 師匠が目線を逸した。絶対護衛をやった時に何かやらかしたんだな••••••。

「そ、それよりマグラとアルフェリスに挨拶しに行こう!」

 師匠は急いで魔王とアルフェリスの所に行こうとした。

「はぁ〜」

 後で魔王から聞き出そう。

「マグラ!挨拶しに来たよ!」

「よくぞ来てくれた。トウカ殿とナルキ殿この度は楽しんで行ってくれ」

「ナルキ様。ようこそ!」

 魔王とアルフェリスが挨拶をする。それにしても、師匠の挨拶が雑!

「誕生日おめでとうございます。これは俺からのプレゼントです」

 俺は二時間で作ったネックレスを渡した。

「これは••••••。ネックレスですか?」

「そのとおりです。それと、それは魔法障壁魔法と物理障壁魔法、高速回復、呪無効が付与されています」

「「え••••••」」

 魔王とアルフェリスが同じ様な顔をする。親子だな••••••。

「これって国宝級の魔導具じゃ••••••」

「そうだけど?それと俺の装備は神話級だから」

「「え••••••」」

 俺にとっては国宝級の魔導具を作る事なんて簡単なのだ!

「ありがとうございます••••••」

 お礼を言うアルフェリスだが少し疲れている様に見えた。

「今着けたら?疲れ取れると思うけど?」

「本当ですね!!」

 ネックレスを着けたアルフェリスが言う。高速回復が付与されてるから疲れぐらい一瞬で吹っ飛ぶ。

「それじゃあ。まだ挨拶していない人達の邪魔になるから」

「ありがとうございます!」

 アルフェリスが物凄い勢いでお礼を言ってくる。そんなに嬉しいかったのかな?


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