俺のパーティーは、この国だ!!

もみあげチーズ

隣の国の王〜復讐を成し遂げる時〜

4話


ナリューチ王とかいう30代の男の顔が明らかに変態な王様だ。 ナリューチ王の家来が俺の目の前まで来た。
「ナリューチ国王様!!こちらがユウキ王ですよ。あんまりパッとしない顔ですね〜!」

 俺はムカついた。

いきなり何言い出すのかと思えばそんなクソしょーもない嫌味言いに来たのか?ふざけんじゃねぇーぞ!!お前ら全員粉々に粉砕してやりてぇーなぁー!!

 俺はこう言った。

「無礼なヤツだなぁ〜この場から席を外してもらおうかな?」

よし!!勝った!!俺の勝ち確定!

 ナリューチ王は言った。

「黙れ!成り上がりクソ国王の分際でイキリやがってよぉ〜!!だから誰も救えないんだろ??すまん!初めましてだったなぁ〜!ヨロシクねぇー、クソ国王!!」

 俺は怒りの頂点に達した。

「何が用で来たんだ?変態王の分際で調子に乗ってんじゃねぇーよ!何も救えなかっただと?次言ったらお前のもみあげ燃やすぞ変態!!」

「は!?何も救えなかっ...」

 俺はナリューチ王の鼻を指で掴みそのまま真上に無理矢理上げ、鼻を折ってやった。

「あん!!!このクソガキ!!」

「何があんだよキモ過ぎだろお前...」

 俺はコイツの鼻を掴み下に無理矢理下げ、鼻を戻してやった。ナリューチ王はまた激痛を味わった。

「あぁぁぁぁーーーーん!!!テメェー!!」

「喋るなキモいから。」

「ちょっと話を戻すがお前と剣術で勝負したいんだが良いか?」

「マイペースだなぁ、おい!」

 ナリューチ王の家来が

「ナリューチ様は数々の国王達と闘った方なのだ!!口を慎め!!このクソ雑魚が!!」

 と言った。俺は剣を抜いた。

「やろうじゃないか〜!ナリューチ国王!ブチのめしてやる!!」

 場を変えて、闘技場でやる事になった。家来が言った。

「へぇー、ここが闘技場か!!お前の墓はここだ!!」

 家来は剣を抜いて俺を殺そうとしたが、俺は素早く剣で防いだ。

「お前ら何者だ!?何が目的でこんな事しているんだ!!」

 家来は言った。

「何の為?そんなもん決まってんだろうが!!国を奪い取るんだ!!国王をブッ殺して支配するんだ!!頭良いだろう?今この場にいるのはお前だけだ。勝てるはずがない!」

 ナリューチ王はこう言った。

「どうせこんな国、何の戦力にもならん!!正直要らないなぁー!いっそこの国燃やすか?」

「それは良い考えですねー!やりましょう!!コイツら全員皆殺...」

「ん?どうした家来...!?」

 俺は家来の口の中に剣を押し込み、そのまま貫いた。家来は死んだ。

「お前らみたいなクソにはなりたくないんだ...」

「お前強いじゃないか!!俺の下部にならないか?」

「黙れ!!ブッ殺すぞ!変態クソ野郎が!!地面に埋めてやろうか?変態の下部とか死んだ方がマシだ!!」

「ならばこの場で処刑するのみだ!!さぁ、死ね!!」

 ナリューチ国王は俺にハンドガンの銃口を向けた。

「は?お前そのハンドガンをどこで!?まさか俺と同じ転生者!?お前はヤクザだったのか?」

「あぁ、裏社会の人間だったさ。だがなぁ、裏で生きれる人間なんざ限られてるんだ...俺は裏社会に生きていたゴミだ!!俺は銃の密売人だったんだ。ある時!俺は後ろからナイフで刺されて死んだんだ!そこから暗い空間に飛ばされて、コンピューターの声が聞こえたんだ...テンセイシマスってな!!俺の考えとしてはこのコンピューターこそが黒幕だと考えているんだよ。その為には全てを支配して手当たり次第探させる!!」

「俺もコンピューターの声がしたぞ!!」

「そうか...という事は何らかの理由で俺達は転生されられたっぽいな...面白くなってきたじゃねぇーかよぉ〜!!お前俺に倒されるのが嫌なら同盟を組まないか?」

「お前のやり方は気にくわねーから無理だな...」

「なぜだ、なぜコイツらがここにいるんだ!?」

 闘技場の入り口から国民達が入って来た。

「何でいるか分かるか?俺のパーティーは、この国だからなぁ。」

「クソ!!お前国民共をパーティーにしているのか?クソ野郎だな!!このクソ国王が!!」

「誰がなんと言おうとも!!俺のパーティーは、この国だ!!」

決まった...カッコいいぞ!!俺!国民達も目を輝かせて!ナリューチ国王も目を輝かせてくれ!!

「ダッセェ〜!!お前カッコつけてもダサいから死んだ方が良いんじゃないか?」

「...行くぞー!!ナリューチ国王をぶっ倒すぞー!!」

 国民達はナリューチ国王を大勢で取り押さえられ、人間の山になった。

「お前はこの俺に恥をかかせた罰だ!!このまま処刑する!!皆んなどいてくれ!!」

 皆んな闘技場を出て行った。ナリューチ国王は言った。

「お前には何かしらと縁がありそうだ。お前に着いて行かせてくれ!!頼む!」

「無理だ!!お前はその辺に転がってる犬の糞と変わらん存在だ!」

「そんなこと言うなってぇ〜!良い事教えてやろうか?俺、この世界で1番美しいと言われる女のいる場所を知ってるんだけど、どう?一緒に行かない?」

行く!!行くに決まってんだろうが!!行かせてくれ!!でもコイツは悪人だぞ?こんなヤツと仲間になるなんて最悪だ。ここは、キッパリと断らないとな!

「あぁ、一緒に戦い!!一緒に楽しもうじゃないか!!」

アァァァァァーーー!!!!俺は何言ってんだよ!!そんな欲に塗れた覚えはないぞ!!こんなヤツと同類になってしまうぞ!!

「じゃあ決まりだ!!ユウキ様、これからは共に戦おうじゃないか!!」

ダメだ...もう仕方ねーか...


【次の日】


 俺の目が覚めた時には...

「お前...何してんだ...」

 裸のナリューチ国王がいた。

「おはよ〜!!どうだった?よく眠れた〜??ねぇねぇ〜!」

この状況一体何なんだ!?俺まで裸!?おいおい、この状況ヤバくないか?確か普通にいつも通り一人で寝た気がするんだが...

「なぁ、お前はなぜここにいるんだ?」

「あなたが、私を...」

ギャャャャャャーーー!!!もう無理!!無理です!!帰って下さーい!!マジで無理だから。

「そうか...忘れてくれないか?この事を...」

「は!?お前ふざけてんのか?ブッ殺すぞ!!おい!!」

「すまん...ちょっと外の空気吸ってくる...」

 俺は外へ出た。

何事!!俺があいつと!?うわ、最悪だぁ〜!

 俺は色々な事が込み上げ、俺は吐いた。

「おぉぉえぇ〜!クソ...クソが!どうすれば良いんだよ...」

 通行人の女が言った。

「何かお困りですか?ユウキ様。」

うおぉぉぉぉー!!女性に、声掛けられたーー!!!嬉しい!嬉し過ぎる!!感動したわマジで!

「困り事なんてありませんが、あなたお綺麗ですねー。どうです?今夜一緒に食事でも...」

「キャャャャャーーー!!」

 ゴーレムが壁を壊して町の中で暴れていたのに気がついた。

「大丈夫ですか?お嬢さん。今夜一緒に食事でも...」

 ゴーレムはこちらに突進して来た。

え?ちょっと邪魔しないでくれる?しかも何このゴーレム...15メートルくらいあるよな?勝てなくね?

 俺は女を横に突き飛ばし、俺はゴーレムに向かって行った。

「ここが俺の見せ所...」

 俺はゴーレムに踏まれた。

ここ、どこだ?もしかして...死んだのか?フランク...あいつ、死の世界にいるのかなぁ...おれも連れていけよ!!なぜ俺は国王なんてやってんだ...いや、自分が選んで進んだんだよなー...同じ道を辿って歩いて行くって誰かが言ってたってけ?誰だよそれ...

 俺の前には闇が見えた。ドス黒く、暗黒の空間のようだった。

闇か...俺も死の世界とやらに飛ばされるのか?

 奥から女の声がした。闇とは真逆の方向だ。俺はその方向へ歩いて行った。

 俺の意識が突然と戻り、まぶたを開けた。辺りを見渡すと、そこには地獄とも言えるような荒地へと化していた...

「俺の国が...」

 俺が意識を失う前に突き飛ばした女が横にいた。

「大丈夫ですか?ユウキ様...」

「あぁ、大丈夫...!?」

「大丈夫だなんて言ってられるかなぁー??お前なんて敵でもなかったぜ!!」

 女は俺の喉をとてつもない力で強く掴み、俺の喉が潰れそうだ。

「や...やめろ...離せ!!」

 俺は女を蹴り飛ばした。女は倒れ、俺は女の首を絞めた。

「貴様は...な...に...も......分かっちゃいねえー!!」

 俺は女に顔面を殴られて横に倒れた。

「お前何者だ?女とは思えない力だぞお前!」

「フハハハハハハッ!!雑魚に教える事なんて無いぞ!!あのナリューチ国王は俺が処理したぞ。あの男はハンドガンを持っていた。転生者はそう少なくはなさそうだなぁ。ナリューチ国王はまだ生きてるぞ!助けたいのならばこの俺を殺せ!殺してみろ!!ヴリトラはお前なんて相手にすらしていないぞ。だから弱い者いじめが大〜好きなこの俺が来たんだ!!さぁー、死ねぇ!!」

 女はナリューチ国王に変身した。

「声まで変われるんだ。あと、言っとくがベッドにいたのはこの俺だからなぁー。」

 ナリューチ国王から俺に変わった。

「さぁ、殺し合いだ!!」

俺はコイツに倒れた状態のまま顔面を殴られた。

「なぁ、もし俺が強くなったらどうする?」

 殴る手を止めた。

「赤い目になるのか?なれば良いんじゃね?」

「そうじゃないぜ...俺は魔力を高めたって事を言いたかったんだ。」

 俺は右手に握っている剣に炎を纏った。

「火力を高めて...爆裂剣!!」

俺の剣をコイツの太ももに突き刺し、火力を弾けさすように爆発させた。小規模な爆発だが、変身する謎の人間は吹っ飛んだ。俺は立ち上がった。

「爆裂剣...良い感じに攻撃が入った。それにしてもアイツ、何者なんだ?転生者がそう少なくはなさそうだだとか言ってたっけ?アイツも転生者なのか?」

 俺の背後に誰かがいる気配がする。

「誰だ!?貴様!!」

「プハハハハッ!!同盟を組んだ仲ではないか!家来はユウキに殺されたから一人で来てやったぞ!」

「お前...なんでここに?」

 後ろにいたのはナリューチ国王だった。

「お前を殺しに行くってあの変な男が言ってたからよぉー、来てやったんだ。俺さぁ、急に殴られて気絶しちまってハンドガン持ってかれちまったんだ。」

「この世界にハンドガンってやっぱし世界観崩壊するわー...」

「ハンドガンさえあればこの世界のラスボス的な野郎を殺せる!」

「そういやー、俺破壊の杖ってやつを魔王戦で奪ったんだけど誰かに盗られたんだよなー。破壊の杖どこにあるんだろうな...」

「そんな話してる暇ねぇーぞ!!あの男が来たぞ!」

 謎の男が来た。身体中血塗れだった。

「あぁーあ...ダル過ぎだろ!同じ転生者だっていうのによぉー...ナリューチ来てたのかぁ。俺は変身なんてもうしない!!こっちには秘密兵器があるんだからなぁー!!」

 ナリューチ国王は言った。

「ユウキ!!危な......」

 俺の胸には穴が空いており、穴から血が溢れ出した。謎の男が手に持っていた物はハンドガンだった。

「ユウキ...クソォ!テメェー!!」

 ナリューチ国王は謎の男の方へ突進し、謎の男を倒れさせた。

「お前!!人を平気で殺すのか...俺は今まで何をしてきた?人を...殺してきたんじゃないのか?俺もコイツと同類の人間...死ぬはずじゃなかった人を殺した。お前と俺は同じ人間って事だ...死人に謝ったって何も起こらねぇーよなぁー。ユウキ、すまないな...俺とコイツは一緒にこの世を去る!!そう決めた...行こうか!俺と同じ殺人鬼!!」

 ナリューチ国王は手榴弾を手に持っていた。俺はナリューチ国王の方へ手を伸ばしたが、間に合わなかった。手榴弾は爆発し、跡形もなく消えていた。俺は絶望した。

「またかよ...フランクと同じ事に!!俺は人を見殺しに...この世界の黒幕は俺かもしれないな...クソォ!!」

 空から誰かが降ってきた。俺の前に立ちはだかったのは...

「やぁ、久しぶりだなぁ。」

 ヴェノンだった。

「なんでお前が...!?何か様子がおかしいぞお前!!」

 ヴェノンの肩は竜になっていた。背中に大きな翼まで生えていた。

「進化したんだ...このオレは!!ノーライフキングから魔力を分け与えてもらったんだ。これでお前らを殺せる!!テュポンかテュポーンか知らねぇーが、テュポーンこそがこの俺だ!!この世界は神話の生き物がごちゃ混ぜにされていて、能力がテュポーンらしいんだ。意味わかるか?俺はテュポーンになってしまったんだよ。」

 ヴェノンは俺に向かって右肩の竜から火を吹かせた。俺は火だるまになった。

「アツアツアツアツアツ〜!!ヤバイぞ!俺は死んじまうって早く消せ
よ!早く消せ!!え!?」

 ヴェノンは背中の翼から風を発生させ、火を本当に消した。

「なぜ消した?遊んでるのか?」

「そんなんじゃねぇーよ。お前と共に戦いたい...そう思ってここへ来たんだ。」

「ヴェノン!!お前...いいヤツだな...共に一緒に戦おうぜ!!言いたいことあるけどいいか?死ね!」

 俺はヴェノンの腹部に剣を突き刺し、引き抜いた。血が溢れ出した。

「ゔぅ...なぜだ?なぜ刺した?」

「忘れたのか?フランクを殺した事を!!一生償わない気でいたのか?まぁ、そんな事はどうでも良い!俺が償わなわせてやるからよぉー。」

 ヴェノンは出血のあまり倒れてしまった。

「俺は...ノーライフキングにリッチにされかけたが、半アンデッド化...簡単に言えば半分リッチにされたんだ。半リッチ化を終えた俺は、ノーライフキングを裏切ってノーライフキングから魔力をドレインしてここまで来たんだ!!なのに、なぜこんな事に!お前に裏切られた俺の気持ちが分かるか?」

「裏切る?何を馬鹿な事言ってやがんだ。仲間になった覚えなんてないぞ!」

「クソがぁ!!お前なんぞブッ殺してやれば良かった...」

「出血多量で早く死ねよ。フランク殺したお前はこの俺の手で殺せるなんて凄い嬉しいよ。死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!!」

「お前...悪者みたいだなぁ。俺は死ぬ事はない!なんたって不死身なんだからなぁー。」

「何言ってやがるんだ?不死身なんかじゃないぜ...お前はもうリッチだ。」

「なんという事だ!俺は不死身じゃなくなったのか...ならば今すぐお前を殺す!!」

 ヴェノンは右肩の竜の口から火を吹かせ、自分の腹を炙った。

「これで止血出来た!さぁ、殺し合おうじゃねぇーか!!」

「復讐はまだ終われねぇーらしいな。今度こそはブッ殺す!」

「怖いヤツだなぁ。」

 俺は剣を握りしめてながら、魔法を唱えた。

「氷結剣ってのはどうだ?」

 俺は剣でヴェノンの左肩から右太ももまで斬った。斬った後の断面と断面は凍った。

「さぁ、大ダメージだろう?もう前の俺とは格が違うんだ。お前は今となっては無力だ。だが、まだまだ進化できるんだろう?なら今この場で殺しておきたいが、そんな簡単に死なせねぇーよ。俺は何のために断面と断面を凍らせたと思っている?死なせない為だ。止血さえすれば少しは生きられるだろう?」

 俺はヴェノンの顔面をひたすら殴り続けた。

「うおぉぉぉぉぉーーー!!」

「俺...を...殺すなんぞ...ブハッ!...殺すなんぞそんな事は...出来ない!!」

 ヴェノンの右肩の竜が火を吹いたが、俺はそれを悟っていた。

「来たか...疾風剣!!」


ズシッ!!...


 俺はヴェノンの首をはねた。

「今の俺はどう見える?ヴェノン!」

「目が...ドス黒い悪魔...だ...」

「死んだか...フハハハハッ!!復讐は成し遂げたぞ!フハハッ...」

 俺の周囲には国民達が立っていた。

「ユウキ様...目が黒く...」

「ん?なんだと!?目が黒い?」

 俺の体は勝手に動いた。

「なんだ?これは!!オレの身に一体何が!?」

 俺は国民達の方に剣を向けた。

「待って!ユウキ様!!落ち着いて!自分をコントロールして!」

「無理だ...早く逃げろぉー!!お前ら!!」

 国民達は逃げた。俺の前に一人...男が立っていた。

「ユウキ...俺さぁ、小さい時から能力持ってたんだよなぁ。バリアをな。」

「お前...生きていたのか!!跡形も無く消えたかと思っていた。」

「よく見てからそう思えよ。」

「早く逃げろ!殺してしまう...今抑えているうちに逃げろ!!」

「何言ってるんだよ。お前を止めに来たんじゃねぇーかよ。」


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