異世界吸血鬼物語
精神世界にて
僕は目が覚めるとあたり一面真っ白な世界にいた。
「僕は死んだんじゃなかったのか?」
そう言っていると
「たしかに死んだよ」
と急に後ろから声がしたので、ビックリしてそちらを振り向くと、そこには男性か女性かよくわからない人がいた。
きれいな男の人かかっこいい女の人かが分からないほど中性的なのだ。
見た目は…黒いローブを着ている。
魔法使いとかが着ていそうなローブだ。
「あなたは誰ですか?」
「魔神、というと君には悪い神様のように聞こえるかもしれないが、魔法の神という意味での魔神なので安心してくれ。君に危害を加えるつもりはない」
「わかりました。ではここはどこで僕はなぜここにいるんですか?」
「ここは君の精神世界。ここに君がいるのはさっきも言ったように君が死んだからだよ」
「そうですか…では僕はここから地獄に行くか天国に行くか決まる、ということですか?」
「いや違うよ。私は謝罪と君を生き返らせるために来たんだ」
「生き返らせてくれるんですか!?」
「あ、ああそうだよ。君達勇者にはほかの神々も期待してるし、何より君が死んだのは私のせいという側面もあるからね」
おっと思わず興奮して詰め寄ってしまった。反省反省、というか今聞き逃せないことを言われた気が…
「僕が死んだのがあなたのせい、というのはどういう事ですか?」
「実は君達勇者がこの世界にくる際、ちょうど私しか手が空いていなかったから私が君達勇者用のスキルを与えていったんだ。しかしその時思ったより人数が多かったために最後の一人に力を与える前に召喚が完了してしまった。そのせいで一人だけ元の平凡なステータスで、スキルも何も持たず召喚されてしまった。それが君だ」
「なるほど…だから僕だけあんなに弱かったんですね。それでお詫びに生き返らせてくれるって事ですか?」
「そういうことだ。ただ私は魔法の神としてだけではなく、魔族の神と言う意味での魔神でもあるから魔族として生き返らせる事しかできない。それでもかまわないか?どうしても人間がいいというなら今から創造神様を呼ぶが…」
「人間じゃなくても構いません。生き返らせてください」
「わかった。ならどの種族にする?」
目の前にステータスボードのような透明の板が現れた。
天狗族
鼻が長く、赤い顔をした種族。風魔法が得意で、背中の羽で空を飛ぶ。場所によっては神と崇められていたりもする。古い個体は魔法とは違う仙術という独自の技術を使う
悪魔族
頭に角があり、コウモリのような翼と細いしっぽが特徴。大体闇魔法が得意だが、属性には個体差がある。契約を結び他人に力を貸すことがあるが、裏切ることもある。ただし自ら認めた者に対しての忠誠心は高い。
鬼族
頭に角があり、大きな体をしている。身体強化系の魔法が得意で、パワーファイター。魔族の中で唯一空が飛べないが、他を圧倒する身体能力があり、近接戦闘を獣人と同等以上にこなせる。
吸血鬼族
血を吸うための八重歯と赤い目が特徴。特別得意な魔法はないが、魔眼という特殊な眼を持つ。日光により弱体化するが、真祖以上になると克服する。自らの血と金属で作った血武器を使う
「真祖ってなんですか?」
「吸血鬼の上から3番目の進化形態だな。その上には始祖、神祖がある。とは言っても今まで神祖へと至った吸血鬼は一人しかいないがな。さすがに最初から真祖は無理だからなるとしたらその下の純血種からになるが…」
「吸血鬼族でお願いします」
「わかった。それでは身体を作り替えているうちに血武器の作り方を教えよう」
「はい。ありがとうございます」
「まず、血武器とは吸血鬼族が自らの血で魔方陣を描き、そこに材料をおいて血とその材料を混ぜ、変質させた血を再び取り込み身体中の血液をそれに変質、そしてそれを自由に武器として取り出す能力だ」
「武器の形状はかってに決まるんですか?それとも自分で決めるんですか?」
「形状は基本的に勝手に決まる、というかその個体に最も向いている、と判断された形状になるんだ。ただ種族進化をするたびに武器も一緒に進化し、どんどん多彩な変化が出来るようになるがな」
「その時の形状は…?」
「それも勝手に決まる。だが真に血武器の主と認められればその形状は自由自在となるらしい。今は神になっているが、世界最古の吸血鬼にして唯一神祖へと至った吸血鬼は自由自在に血武器の形状を変化させ戦っている。しかも血武器のポテンシャルを最大限まで引き出すことが出来れば、その能力は最高レベルの神器にも匹敵する。事実さっき言った吸血鬼も神器ではなく血武器を今も使っているからな」
「なるほど…なら血武器に認められるよう頑張ろうと思います。」
「ああ、頑張れ。お、そろそろ身体が完成するな。最後に私からの祝福を授けておく。それとこちらの世界に適応できるよう少し精神に手を加えておいてやろう。今のままでは魔物を殺すだけでショックで動けなくなりそうだしな。また困ったことがあれば強く念じればその日の寝たときにこちらから干渉できる。本来下界への干渉は禁じられているが、自分の祝福持ちなら許される。」
「わかりました。じゃあ最後に教えて欲しいんですが、あなたは男なんですか?女なんですか?」
「女だよ。男に見えるかもしれないけどね。もう無いかい?無ければ向こうに送るよ」
「はい、ありがとうございます。最後に最大の疑問が解消出来てすっきりしました。それではさようなら」
また意識が暗転した
「僕は死んだんじゃなかったのか?」
そう言っていると
「たしかに死んだよ」
と急に後ろから声がしたので、ビックリしてそちらを振り向くと、そこには男性か女性かよくわからない人がいた。
きれいな男の人かかっこいい女の人かが分からないほど中性的なのだ。
見た目は…黒いローブを着ている。
魔法使いとかが着ていそうなローブだ。
「あなたは誰ですか?」
「魔神、というと君には悪い神様のように聞こえるかもしれないが、魔法の神という意味での魔神なので安心してくれ。君に危害を加えるつもりはない」
「わかりました。ではここはどこで僕はなぜここにいるんですか?」
「ここは君の精神世界。ここに君がいるのはさっきも言ったように君が死んだからだよ」
「そうですか…では僕はここから地獄に行くか天国に行くか決まる、ということですか?」
「いや違うよ。私は謝罪と君を生き返らせるために来たんだ」
「生き返らせてくれるんですか!?」
「あ、ああそうだよ。君達勇者にはほかの神々も期待してるし、何より君が死んだのは私のせいという側面もあるからね」
おっと思わず興奮して詰め寄ってしまった。反省反省、というか今聞き逃せないことを言われた気が…
「僕が死んだのがあなたのせい、というのはどういう事ですか?」
「実は君達勇者がこの世界にくる際、ちょうど私しか手が空いていなかったから私が君達勇者用のスキルを与えていったんだ。しかしその時思ったより人数が多かったために最後の一人に力を与える前に召喚が完了してしまった。そのせいで一人だけ元の平凡なステータスで、スキルも何も持たず召喚されてしまった。それが君だ」
「なるほど…だから僕だけあんなに弱かったんですね。それでお詫びに生き返らせてくれるって事ですか?」
「そういうことだ。ただ私は魔法の神としてだけではなく、魔族の神と言う意味での魔神でもあるから魔族として生き返らせる事しかできない。それでもかまわないか?どうしても人間がいいというなら今から創造神様を呼ぶが…」
「人間じゃなくても構いません。生き返らせてください」
「わかった。ならどの種族にする?」
目の前にステータスボードのような透明の板が現れた。
天狗族
鼻が長く、赤い顔をした種族。風魔法が得意で、背中の羽で空を飛ぶ。場所によっては神と崇められていたりもする。古い個体は魔法とは違う仙術という独自の技術を使う
悪魔族
頭に角があり、コウモリのような翼と細いしっぽが特徴。大体闇魔法が得意だが、属性には個体差がある。契約を結び他人に力を貸すことがあるが、裏切ることもある。ただし自ら認めた者に対しての忠誠心は高い。
鬼族
頭に角があり、大きな体をしている。身体強化系の魔法が得意で、パワーファイター。魔族の中で唯一空が飛べないが、他を圧倒する身体能力があり、近接戦闘を獣人と同等以上にこなせる。
吸血鬼族
血を吸うための八重歯と赤い目が特徴。特別得意な魔法はないが、魔眼という特殊な眼を持つ。日光により弱体化するが、真祖以上になると克服する。自らの血と金属で作った血武器を使う
「真祖ってなんですか?」
「吸血鬼の上から3番目の進化形態だな。その上には始祖、神祖がある。とは言っても今まで神祖へと至った吸血鬼は一人しかいないがな。さすがに最初から真祖は無理だからなるとしたらその下の純血種からになるが…」
「吸血鬼族でお願いします」
「わかった。それでは身体を作り替えているうちに血武器の作り方を教えよう」
「はい。ありがとうございます」
「まず、血武器とは吸血鬼族が自らの血で魔方陣を描き、そこに材料をおいて血とその材料を混ぜ、変質させた血を再び取り込み身体中の血液をそれに変質、そしてそれを自由に武器として取り出す能力だ」
「武器の形状はかってに決まるんですか?それとも自分で決めるんですか?」
「形状は基本的に勝手に決まる、というかその個体に最も向いている、と判断された形状になるんだ。ただ種族進化をするたびに武器も一緒に進化し、どんどん多彩な変化が出来るようになるがな」
「その時の形状は…?」
「それも勝手に決まる。だが真に血武器の主と認められればその形状は自由自在となるらしい。今は神になっているが、世界最古の吸血鬼にして唯一神祖へと至った吸血鬼は自由自在に血武器の形状を変化させ戦っている。しかも血武器のポテンシャルを最大限まで引き出すことが出来れば、その能力は最高レベルの神器にも匹敵する。事実さっき言った吸血鬼も神器ではなく血武器を今も使っているからな」
「なるほど…なら血武器に認められるよう頑張ろうと思います。」
「ああ、頑張れ。お、そろそろ身体が完成するな。最後に私からの祝福を授けておく。それとこちらの世界に適応できるよう少し精神に手を加えておいてやろう。今のままでは魔物を殺すだけでショックで動けなくなりそうだしな。また困ったことがあれば強く念じればその日の寝たときにこちらから干渉できる。本来下界への干渉は禁じられているが、自分の祝福持ちなら許される。」
「わかりました。じゃあ最後に教えて欲しいんですが、あなたは男なんですか?女なんですか?」
「女だよ。男に見えるかもしれないけどね。もう無いかい?無ければ向こうに送るよ」
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