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異世界吸血鬼物語

橋本

ダンジョンにて

 その部屋から出ると、広くて長くて豪華な廊下があり、そこをしばらく歩くと両側に騎士みたいな人が立っている大きな扉が見えてきた。そこに付くと騎士みたいな人達が開いてくれ、その先にはおそらく王様だと思われる男の人がいた。

「よくぞ来てくれた勇者様方。色々と聞きたいこともあるでしょうが、とりあえず説明致しますのでどうかそれだけでも聞いてくださらんか?」

王様がそう言うと周りの人たちが驚いていた。多分王様がここまで下手に出るのが初めてなんじゃないかな?と思う。

「では聞かせてください。」

大田がそう言うと王様は嬉しそうな顔をした。てかなんで大田が仕切ってんだよと思わなくも無かったが、言ったところで意味がないと思うのでとりあえず話を聞くことにした。

「まずはここはグラン王国の王都である都市グランです。今回勇者様方をお呼びした理由は邪人を討伐していただくためです。」

「邪人とはなんですか?」

「邪人とは既存の種族が変化し、出現する種族です。一種の転生ともいえるかもしれません。【ステータス】と言ってみてください。」

王女様がそう言うと周りから一斉に【ステータス】という声が上がった。
 ステータスと言った途端、目の前に半透明のウィンドウが現れた。

名前  高杉 翔

種族  人族(ヒューマン)

レベル 1

職業  

HP  200/200

MP   400/400

攻撃  80

防御   150

魔攻  100

魔防  200

俊敏   90

知力  150

運   50

通常コモンスキル



希少レアスキル
全言語理解


固有ユニークスキル


種族固有人族スキル



称号
異世界人 忍耐の勇者

加護


「それがステータスです。種族の欄の人族とあり、その横にヒューマンとあると思います。この二つで現在の種族を表しているのですが、邪人はここに邪人としか書いていないのです。これは邪人が生物の進化を司る神を含めた邪神以外の全ての神に見離されているからなのです。本来であれば神々に見離されてしまえばスキル等も消えてしまうのですが、邪神は邪神の加護を持っています。そのため、邪神の力で代わりとなるスキルを与えられています。」

ステータスは高いのかこれ?聞いてみるか…

「すいません。」

「なんでしょう」

「ステータスの平均はどのくらいなんですか?」

「鍛えていない一般人でだいたい100から高い人は200くらいです。

 え?ということは俺は一般人かそれ以下ってことか?

「皆さん。ステータスの確認が終わりましたら私達がステータスを確認しますので【ステータスオープン】と唱えてください。周りに開示できます。」

名前  大田 浩二

種族  人族(ヒューマン)

レベル 1

職業  

HP  1000/1000

MP  1300/1300

攻撃  800

防御  900

魔攻  700

魔防  750

俊敏  300

知力  300

運   1200

通常コモンスキル
剣術レベル1


希少レアスキル
全言語理解


固有ユニークスキル
聖剣召喚レベル1
聖剣術レベル1


種族固有人族スキル


称号
異世界 剣の勇者

(はっ!?おかしいだろ!?一般人の倍以上!?)

「これは素晴らしい!皆さん高いステータスです!特に大田さん、あなたは素晴らしいですね。レベル1でDランク冒険者とほぼ同等とは…」

 冒険者?

「冒険者とはなんですか?」

「冒険者とはギルドに所属し、魔物を討伐したり、素材を採取してきたりなどの依頼をする人たちのことです。魔物のランクと一緒で、EX〜Hまでありますが、今まででEXになったことがあるのは初代国王様だけです。」

 なるほど、いわゆるラノベの冒険者と同じか。

「分かりました。ありがとうございます。」

「あと高杉さん、後でここに残ってください。」

「?分かりました。」

 その後皆は部屋に案内されたが、俺は残っていてくれと言われたので残っていた。

「早速ですが高杉さん。あなたは勇者ではありません。」

 え!?

「ちょっと待ってください!称号のところには忍耐の勇者というのがあります!」

「勇者専用のスキルを持っていないうえ、ステータスも一般人と同等かそれ以下のあなたを勇者として扱うわけには行きません。明日のダンジョンでの訓練には行ってもいいですが、こちらの準備ができたら即、出ていってもらいます」

「……分かりました」

「では部屋に行ってください。案内してあげて。」

 その後案内してもらった部屋で悔しくて泣いて、気づいたら寝ていた。

 次の日、朝起きたらご飯を食べてすぐダンジョンに向かった。ダンジョンとは魔力が溜まりに溜まったときに発現するもので、中はモンスターがいるらしい。
 その後、みんなは協力しながら、スケルトンやスライム、ゴブリンといったゲームでは有名な初心者用のモンスターを倒していった。

「まずい!囲まれた!」

 とある部屋に入った瞬間、周りにスケルトンが大量に湧いて周りを囲まれてしまった。なんでもモンスタールームという、稀にあるモンスターが大量に湧く部屋らしい。僕は戦えないため、怖くて後ろに下がっていると、急に後ろから強く押されて、スケルトンの中に突っ込んでいってしまった。

「みんな!高杉君がから伝言だ!『時間を稼ぐからみんな逃げてくれ。』だそうだ!彼の決意を無駄にしてはならない!急いで逃げるぞ!」

 後ろで大田がそう叫んでいるのが聞こえた。どうやらあいつは僕を囮にして逃げるつもりらしい。
 ふと前を向くと、スケルトンソルジャーの剣が目の前に迫っていた。
 その光景を最後に僕の意識は途切れた。

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