話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

目が覚めたら悪役令嬢になっていたので最強のヴィランズになってみたかった(失敗)

堀尾狸逢

ちゃんと作戦を立てなきゃね①

 馬車を下りると想像していた8倍は重い空気が辺りを覆っていた。マベルは少し震えていたけれど、それでもさっきより表情が和らいでいた。

 子供市場は半径100メートルくらいの円にすっぽりと収まりそうな小規模な市場だ。
 クイントスの孤児院はその市場の真後ろにでん、と建っている。
 教会風の作りで多分五階建てだろうか?国中の孤児を引き取るにはあまりにも小さいんじゃないかしら。
 私の屋敷も広くはないけれど使ってない部屋や別荘なんかも考えると断然クイントスの孤児院よりかは広いと思うわ。まぁ施設的な意味では負けているのだけれど。
 いきなりこの市場の子供を買い取っても食事や寝具の用意でちょっと10人も養える気がしないわね……やっぱりお金をもっと用意して自分の屋敷をアップグレードしてからの方がよかったかしら?
 いいえ、駄目よ、そんな弱気になってはダメ!

 思い立ったら吉日なんて言葉もあるし、きっといい打開策があるわよ。

 今日はあまり客足が多くはないみたい。まぁ、そうそう子供がずっと必要になってくる寂しい夫婦に溢れてもらっては困るし、小さな子供を奴隷や使用人にしようとは思わない(私の一家は珍しいケースね)

 結局は売れ残って成長してしまう子供が大多数みたい。今日の市場に出されてるのはギリギリ6歳の子供が半分近くいた。

 「クリスティーナお嬢様、やはり一度に子供を買い占めるのは難しいかと」
 「奇遇ねマベル、同じことを考えていたわ」

「目が覚めたら悪役令嬢になっていたので最強のヴィランズになってみたかった(失敗)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く