目が覚めたら悪役令嬢になっていたので最強のヴィランズになってみたかった(失敗)

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決めたわ!最強のヴィランズになるの!③

 とにかく、いい暮らしをしていないのは明らか。
 どうせ転生したんだし、色恋でうつつを抜かすよりも儲けて儲けて家を大きくした方が生産性があるんじゃない?
 奴隷ビジネスはまだ誰も手を出してないはずだから私が独占も出来るんじゃない?
 ……ぐへへ。
 おっと、良からぬ妄想が。
 とにかく、大事なのは稼ぎよりも孤児の保護!住んでる屋敷も無駄に広いから全員住まわせることも出来そう。……まぁ、100人200人もいたら困っちゃうけど。
 それで、ちゃんとした教育を受けさせて、一人で生きていけられるようにするのが最終目標かしら。お金はたくさんあるし、それ専用の施設なんかを作ってもいいかもね。
 うーん、夢膨らむ! 思い立ったら吉日ね、さっそく行動に移さなきゃ。
 ぽかん顔のマベルに再び声をかける。
 「マベル、子供市場に行くわ。お金を沢山用意して」
 「子供いち……!?お嬢様、そんな危険な場所に行かれてはなりません!」

 何が何だかわからないと言った顔で大反対された。なんでそんなに怒るの?

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