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目が覚めたら悪役令嬢になっていたので最強のヴィランズになってみたかった(失敗)

堀尾狸逢

私、気づいちゃったかも。①

「クリスティーナお嬢様。急にどうしたのですか。私、表情を表に出さないのが取り柄なのですが、動揺を隠しきれません」


 貴方、本当にクリスティーナお嬢様?
 冷静に、そう言い放たれる。いやいや、そう言われても。

 私はクリスティーナじゃないし、性格が変わってしまうのも当たり前だ。でも、今はクリスティーナになりきらなきゃいけないわけだから……。

 っていうか、メイドのお姉さん、めちゃめちゃ目が怖くなった。さっきからあまり好かれていない雰囲気はあったけれど、それ以上に、殺気。
 彼女はあくまでもクリスティーナを世話しているのであって、私自身を世話しているのではない。そういうことなんだろう。

 もう、仕方ない。正直に話そう。ここは嘘をついて取り繕っても無駄だ。疑惑をかけられた以上、素直に白状するしかなさそう。

「実は、目が覚めた時から記憶が消えてしまったみたいなの。自分が誰だかわからない。本当よ」

 騙してしまってごめんなさい。頭を下げた。
 お姉さん……マベル・カエラ、だっけ? は納得したように頷いた。

「成程。そういう事情でしたか。……そんなことなら早く言ってくれれば良かったのに。知ったかぶりだけは得意なのですね」

 ……あれ? めちゃめちゃ嫌味ったらしく言われたんだけど、これは気の所為?

 もしかして、ヒステリックお嬢様じゃなくなったからある程度気を許してもいいって思ったのかも。それとも、元々こういう性格だとか?

 長年仕えてるって言ってたし、ちょっと毒を吐くことがあったのかも。まあ、どちらにせよ別に気にはしないけどね。

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