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目が覚めたら悪役令嬢になっていたので最強のヴィランズになってみたかった(失敗)

堀尾狸逢

もしかして、嫌われてる?①

「倒れたきり、丸3日間もお目覚めにならなかったのですよ! 流行病で奥様と同じように亡くなってしまうのかと思いました」

 メイド服のお姉さんは深刻そうな顔でそう告げた。丸3日か。それは死んだかと思われちゃうよね。
 ……でも、お姉さんちょっと残念そう。声色は心配してるんだけど、目が冷たい。このまま目覚めなければ良かったのに。目がそう言っていた。
 お嬢様って呼ばれるくらいなら凄く愛されてるイメージなんだけど、そうでもないのかな。っていうか、もしかして私(というかクリスティーナさん)、嫌われてたの?

 とりあえず、話を聞き出さないことには始まらない。ひとつ咳払いをして、話を切り出す。
 ここはどこ? 私は誰? なんて急に聞いたらややこしい事になりそう。記憶が前後抜けていることにしようかしら。

「ごめんなさい。少し記憶が抜けているみたいなの。些細なことでも構わないわ」

 できるだけ上品に。でも偉そうにはせず。背筋を伸ばしてはきはきと喋った。イメージはハリーポッ〇ーのハーマイ〇ニー。

 メイドのお姉さんは私の様子に少し驚きながらも丁寧に教えてくれた。

 私は、使用人を叱り飛ばしてる最中に気を失って倒れたらしい。もうその時点で何となくクリスティーナが嫌われている疑惑が確信に変わったわけだけど、そのまま話を聞いた。
 原因は呆れるものだった。
 クリスティーナ(私)が通りかかった時にホコリがドレスにほんの少し(お姉さんはめちゃめちゃ“少し”を強調した。本当に少しなんだろうな)かかってしまったそう。
 それに激怒したクリスティーナは使用人を貼り飛ばしてギャンギャン説教垂れたそうだ。なんと2時間も。凄い。クリスティーナの喉、すごい。


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