2回も君に恋をする

朝霧涼

おうちデート 1

何故か明日、山田の家に遊びに行くことになってしまった......!


「先輩。今度、僕ん家遊び来ません?」
「何でだよ。」
「デートしたいから。って言っても外だと人がいて二人っきりになれないじゃないですか。」
二人っきり?
「っはぁ?」
「......っあぁ。別に深い意味はないですよ。どうせ、お母さんと妹いるし。」
山田が慌てて否定する。
安心したはずなのに、何故かちょっぴり残念な気持ちになる。
?残念?んな訳あるかぁぁぁ!!

ということがあり明日、山田の家に遊びに行く。

そして当日。

ピーンポーン

「はーい!先輩どぞ!入ってください。」
「おう。お邪魔します。」
「じゃっ僕の部屋で待ってて下さい。お茶とか持ってきます。」
「分かった。」
山田の部屋は男の割には片付いていた。
俺んちよりも綺麗だと思う。
ほとんど、ベーシックな家具で揃えられていて、落ち着く部屋だった。

「えーっ。出掛けんの?」
「ごめんよ。家をよろしく頼んだぞ。」
「分かった。いってら」
「行ってくる!」
「行ってきます。」

ん?なんの会話だこれ?

「先輩お待たせしました。すんません、お母さんも妹も出掛けちゃいました。」
えぇぇぇぇ!!
「そ、そうか。」
「先輩をどうしても、自由になっちゃいました。」
「なにもすんなよ」
「なにもしないですよ......多分。」
「多分じゃ駄目だろ!」
「はい。」
何かスッゲードキドキしてきた。
「先輩。ゲームでもします?」
「そうだな。」
大丈夫だ。こいつはなにもできんだろう!

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