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ただの村人が職業転生で神になる

タカラキョウタ

過去【2】

カインの小屋へ向かう途中村長のタゴンに会い、どこへ行くのか聞かれたため正直に「カインのところだよ!」と言うと、なぜか怒鳴られました。

「なぜあんな物の場所へ行くんだ!直ぐに引き返しなさい!」と、タゴンは言うのです。

しかし、タゴンの言葉よりも早くカインに会いたい事からタゴンを押し退けて走り去りました。

「あいつらには親がいるがカインには親がいない。あんな村に必要の無い人間は始末するべき。」そう独り言を言うとその場を去りました。

カインの小屋へ着くと小屋から物音ひとつしません。

「あれ?居ないのかな?」

そう言って扉を少し開けて見るとなんとそこに倒れていました。

寝ているようにも見えましたが、身体も冷たくなっていたため死んでいると勘違いしてしまったようです。

そこでついに2人は泣き出してしまいました。

扉を叩きながら「ごめんね」と言い続けました。

すると、扉が少しずつ開き驚いた顔したカインがいたのです!

カインはなんで来たのかと考えながらも一旦話を聞くことにしました。

「ここに来たらカインが倒れて冷たくなっているから、死んでいると思ったんだ。もっと早く来ていれば餓死なんかで殺さずに済んだのにって思って」

「あと、この道具返すよ。これ拷問道具だったんだね。親に見せたら怒られちゃった。」

(ん?拷問道具だと知らなかったのか?)

「これを君たちが欲しがってたから僕を拷問すると思って扉を閉めたんだけど、本当の目的はなんなの?」

カインが少し不安げに聞くと2人はこう答えた。

「実はカインと遊びたくてここに来たんだ!」

「でも、カインの拷問道具を無理やり取ってしまったせいで怖がらせちゃったのはごめんね」

「そうだったんだ。僕の勘違いでごめんね」

そうカインが言うと2人は口を揃えてこう言った。

「これ、僕たちのお母さんが作った料理なんだけど食べれるようだったら食べて?」

と、食事をくれたのだ。

カインは訳もわからず食事を受け取ると、2人は少し名残惜しそうにこう言った。

「カインとはまだ全然話してないし、まだ遊んでいたいけど今日はお母さんに言っていないからまた明日来るね!」

そう言うと2人は家へ帰った。

そしてまた1人になったカインはねずみに食事をあげようと考えてネズミに触れてみるが体は冷たくなっており、心拍もない。
どうやらこの飢えで亡くなってしまったようだ。

ネズミのことを第2の自分のように考えていたカインは酷く悲しみ、そのまま気を失ってしまった。




そこからしばらくして目がさめるとやけに温かく全身が雲の上に乗っているのかと思えるほどにふかふかしていた。

このふかふかした感じはいつもの感覚では無かったため気持ち悪く感じ外に出ようとも思ったが、体はこの気持ち良さから離れたくないようなのでそのままにしておいた。

すると、部屋の扉が開き誰かが入ってくる様子が分かった。

聞こえた第一声は「目が覚めてる!」だった。

その声はおそらくあの2人だろう。と、検討がついたがその後に入ってきた人は誰かがわからなかった。

「そこは居心地がいいでしょう?」そう話す女の声がすぐに耳に入ってくるとそこには優しそうな女がいた。

「お腹空いてるでしょ?食べさせてあげる。」と、その女が言うと食事を食べさせてくれた。

それは食べたことのない味だったが、それを思うと同時にすごく美味しいと感じた。

だが、自分がそこにいる理由が昨日の記憶のある部分からは察することができなかった。

「なぜここに僕がいるの?」

そう聞いてみると、まず自己紹介をされた。

「まず、私はムーヤっていうの、ここにいるダンノとレイの母親よ!」

そういうと次に自分がここにいる理由を教えてくれた。

「なぜカイン君がここにいるのかというとね、まずカイン君を家に招待しようとした時のことなんだけどね」

「カイン君を家に招待しない?」

その話を切り出したのはムーヤだった。

「さんせい!!」

ダンノとレイは大きな声で答えた。

「じゃあ、カイン君を迎えに行ってきてくれる?」

ムーヤがそう聞くと2人は軽く返事をしてすぐに家を出て行った。

しばらくしてカインの小屋に着くと2人はカインを呼んだ。

「カイン?扉をあけて!僕たちの家で遊ぼ?」

そう扉をたたきながら呼ぶが返事はない。

そして扉が開いていることに気付いた2人は、扉をあけてみると2人は顔面蒼白した。

なんと、カインが倒れているのだ。

急いでカインの胸に手を置くとまだわずかながら鼓動があることに気がついた。

「カインを早く家に連れて行かないと!一緒に運ぶよ!」

と、言うと2人はカインを抱えて小屋を出た。

落とさないようにゆっくりながらも急ぎ足で歩いているとまた草むらに隠れたタゴンの姿があるのが見えたが、そちらに意識をやる余裕があるわけもなく必死で歩いた。

そして家に着くとムーヤを呼んだ。

「お母さん!カインが倒れてたから心配で連れてきたよ!」

そう2人がいうとムーヤは慌てた顔でカインをベッドに置いた。

「さて、まず意識の確認をしないと!」

幸い意識はまだあったようでムーヤは安心した。

意識があるなら起きた時に食事を食べさせてあげようと考えたムーヤは急いで食事の用意を始めた。

「お母さん!カインの調子どう?」

真っ先に聞いたのはレイだった。

「大丈夫よ、じきに目が覚めると思うからダンノと協力して交代で見張ってて!」

そういうとカインの寝ている部屋にダンノと入って行く。

するとカインの目が覚めていた。

「目が覚めてる!」

2人からその声が聞こえたムーヤは落ち着いた様子でカインの元へ行った。

カインはその話を聞くと自分がそんな現状にあったことをしらなかったために驚いた。

だが、すぐにここの家にはずっといることができないことがわかった。

どうやら、カインは町内会議でとある人物の家に引き取られることが決まっていたようであった。

そして、そのことを聞いたカインはもう小屋暮らしがなくなると思い、舞い上がった。

そして、これ以上にない笑みを浮かべた。

だが、なぜかダンノとレイの顔は暗くなっていた。

「お母さん、うちでカインを預かることはできないの?」

ダンノは泣くのを我慢するように震えてそう話した。

「うちは貧乏なの、お母さんだってカインをうちの子にしたいのは同じ気持ちなのだけどね」

ムーヤも悲しそうにそういうが、すぐに笑顔になり引取先を伝えた。

「でもね、カイン君が住むことができるところは村長のタゴンさんの家なの!うちよりもかなりお金も持っているし村の人からの支持も多いのよ!」

その言葉を聞いた瞬間にダンノとレイは悪い予感を感じたが今ここでそのことを言っても意味が無いと感じたのか黙った。

「村長の家か、そこはどこにあるの?」

カインはそのことを聞くとムーヤはこう言った。

「村長の家はね、村のはずれの林の中の大きな家なのよ!村長は昔から子供のことが好きで子供の面倒見も良くていい人よ!」

そういうがムーヤは少し落ち込んでいる様子だ。

落ち込んでいる様子はわかるが何について落ち込んでいるのかは分からないため放っておいた。












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