ただの村人が職業転生で神になる
カインとしての初仕事
「カインおはよう!」
ミコが元気よく挨拶してきた。
「おお、おはようミコ!今日は元気いいけどどうしたんだ?」
ミコの元気の良さがいつもと違っていたため聞いてみた。
「だって昨日カインって名前をつけてもらえたでしょ?それがなんだか自分のことのように嬉しいんだよ!」
嬉しそうに笑うミコを見てカインも不思議と笑みが出た。
思えば昔は笑うこともままならないほどに疲れていたからか格段にその光景が嬉しく思えた。
「それにね?カイン!初仕事が決まったんだよ!」
その言葉を聞いて早速内容を聞いてみたくなった俺はミコに耳を傾けた。
「初仕事は神様の加護入りの剣作り。だそうです!」
(剣なんて誰がそんなものを...)
「依頼主はノエモンって人だよ!今は勇者をやっているみたい!」
(ノエモン?!テイマーじゃなかったのか?確かにあの時、勇者になる男とか言ってたような気もするけど本当にあのノエモンなんだろうか)
「ノエモンっていうのはどこの村出身なんだ?もしかして俺の村出身とか?」
すると驚いた顔でミコはこちらを見て話した。
「察しがいいねカイン!もちろんカインと同じ村の出身って書いてあるよ!もしかして知り合い?」
(やっぱりそうだったのか...だがノエモンは俺のこと覚えているのだろうか。いや、流石にないかあの場で話しただけだし)
「知り合いというか職業転生の前に少し話しただけだが転生後はテイマーだったぞ?それがどうして勇者に?」
「テイマーが勇者になるのは確かに稀だけどその方が神魔獣と契約しているのであれば不可能ではないよ!神魔獣に認められているなら勇者としても認められているって言えるからね!」
(その謎理論はよくわからないがどうやらノエモンが勇者になったということは魔王になった俺を倒したのは勇太だな?ということは勇太が今の魔王か...こっちも策を考えないとだな)
「それで、依頼内容の神様の加護入りの剣っていうのはどうやって作るんだ?俺剣とか作ったことないぞ?」
そうカインが言うとミコは安心した顔でこう言った。
「カインが思念を込めると頭に思い浮かばせたものが具現化するんだよ!それも神様の一つの魔法だからね!」
(俺ってそんな魔法持ってたのか...他にはどんなものがあるんだろう)
「俺が使える他の魔法ってどのくらいあるの?」
カインがそう聞くとミコは驚くべきことを言い出した。
「え?カインは神様だから全ての魔法使えるよ?その中でも神様特有のユニークスキルで具現化があったり他にも魔法作成もあるよ!」
(そうだったのか...魔法作成はしてみたいなぁ今度隠れてやってみよう)
そうカインが少し考えているとさっそくミコが具現化させるための道具の絵を描いてくれた。
「こんな感じの剣だよ!この剣に神様の加護っていう神様がこの人にはこんなものあげよう!って思ったものを同時に思い浮かべるの!そうすれば自然とその加護も入って出来上がるんだよ!」
(なるほど...そうやって作るのか!なら、強そうな効果がいいかな、何個まで出来るんだろう。)
「神様の加護っていうのは何個まで付与できるんだ?無限にできたりする?」
そうカインがいうとミコが少し慌てて言い出した。
「も、もちろん無限に付与できるけど...たくさんつけすぎるとその分魔力も消費するから多くても5個くらいかな?」
そう言うともう一つカインが聞き始めた。
「この加護は自分にも付与できるのかな?自分にも付与できたらまた魔王になることも無いと思うし便利だと思うんだけど...」
ミコは少し真剣な顔で話し出した。
「もちろん自分にも付与できるし他人にも動物や植物、あらゆるものに付与はできるんだけど魔王化を止める加護はまだ無いの。この加護は私が一度カインに試してみたんだけど何故かこの加護だけ付与できなくて...どうやらなにか特別なものでその部分だけ守られてるみたい。カインも無理しないようにしないとまたいつ魔王になるかもわからないし今度は今ここで加護を付ければその付与した加護もまとめて私たちに襲いかかってくることになってしまう。それはもう私たちでは勝てないかもしれない。そうなればこの世界は滅びてしまうかもしれない。それだけは嫌なの。この世界を守るためにも本当に無理だけはしないでね!少し話がずれちゃったけどそういうことだからお願いね!」
少し疲れたのか横になったミコにカインは
「ありがとう。」
とだけ言うと自分の部屋へ戻った。
さっそく剣作りに取り掛かろうと自分の部屋で加護を考えるがいいものが思い浮かばないため困っていた。
「神様の加護だから相当強力なものにした方が良いのだろうけど例えがないと厳しいな」
そこでカインはミコに例えを教えてもらうことにした。
「すまないミコ、加護が中々思い浮かばなくて例えを教えて欲しいんだ。どういった加護が好ましいかとか」
するとミコは宝物庫に入っていくと
「こっちに来て!」とカインを呼びつけた。
「カイン、これはね1代目の神様が作った加護付きの剣なんだけどとても優秀で下界の人々には重宝されていた品物なの。でも、加護を付けるのは俺じゃ無い、剣だ。って剣が加護を付けていると言っていたの。だからね、質がいい剣を作ってくれれば加護が付くから質のいい剣を作ってくれない?作ってくれれば加護が付いているのか鑑定してみるから。」
そう言うとカインは自分の部屋に戻って剣のイメージを具現化しようと試みた。
「まず、属性は全部がいいな。それから強度は最強。魔力量は最強。剣の形は...一旦シンプルにしてみよう。魔法の限度は属性魔法は無限、無属性は初級まで。このくらいが妥当だろう。」
そして形が想像できた時点でそれを具現化してみることにした。
《具現化》
そう唱えるとパッと見しっかりとした剣が出来ていた。それとともにかなりの魔力も消費したようでドッと疲れが出た。
「これは、すごい消費量だな。連発も難しそうだ。」
こんな魔法連発することは無いと思うがこの量を消費するとなると相当なものが出来上がっていると思った。
さっそくミコに鑑定してもらおうとミコの部屋に行くと
「その剣はなに!近づけないで!」
と強めに言われたので咄嗟に扉を閉めてしまった。
「一旦試しに剣を作ってみたんだけど鑑定をしてもらいたいんだ。どんなものなのか自分にはわからないから」
カインがそう言うとミコはなぜか全身防備状態で部屋から出てきた。
「この状態じゃないと体が崩壊してしまうわ!その剣普通の人が近づいたら消滅してしまうよ?」
(やばいもの作っちゃったなー)
「ならこれをノエモンに渡すのはやめておいた方が良いのかな?」
そうカインが聞くとミコは顔面蒼白して恐る恐る聞いた。
「ま...まさかだけどこれをノエモンさんに渡すつもりだったの?こんなもの渡す前に勇者なんて消滅するよ!神魔獣の加護があっていようとそれを無効化する加護まで付いているし...普通の魔力量じゃこれは作れないよ」
「ならとりあえずこれより下のものを作るよ。この剣はどうしたらいい?」
そう言うと落ち着いた様子でカインの方を向き
「それはカインの剣にして、宝物庫に入れておきましょう。すぐに新しく剣を作ってノエモンさんに持って行きましょう!加減は必ずしてね?」
そう言うとミコはベッドで寝てしまった。
(この剣は宝物庫に持っていくとして、新しい剣はどうしようかな、属性は火にして出来るだけ軽い方が良さそうだな。それに魔族からの攻撃を受けなくする加護を付ければ完成だな!)
「この剣を試しに訓練場で振ってみよう。」
そう思い訓練場に向かうのであった。
続く
ミコが元気よく挨拶してきた。
「おお、おはようミコ!今日は元気いいけどどうしたんだ?」
ミコの元気の良さがいつもと違っていたため聞いてみた。
「だって昨日カインって名前をつけてもらえたでしょ?それがなんだか自分のことのように嬉しいんだよ!」
嬉しそうに笑うミコを見てカインも不思議と笑みが出た。
思えば昔は笑うこともままならないほどに疲れていたからか格段にその光景が嬉しく思えた。
「それにね?カイン!初仕事が決まったんだよ!」
その言葉を聞いて早速内容を聞いてみたくなった俺はミコに耳を傾けた。
「初仕事は神様の加護入りの剣作り。だそうです!」
(剣なんて誰がそんなものを...)
「依頼主はノエモンって人だよ!今は勇者をやっているみたい!」
(ノエモン?!テイマーじゃなかったのか?確かにあの時、勇者になる男とか言ってたような気もするけど本当にあのノエモンなんだろうか)
「ノエモンっていうのはどこの村出身なんだ?もしかして俺の村出身とか?」
すると驚いた顔でミコはこちらを見て話した。
「察しがいいねカイン!もちろんカインと同じ村の出身って書いてあるよ!もしかして知り合い?」
(やっぱりそうだったのか...だがノエモンは俺のこと覚えているのだろうか。いや、流石にないかあの場で話しただけだし)
「知り合いというか職業転生の前に少し話しただけだが転生後はテイマーだったぞ?それがどうして勇者に?」
「テイマーが勇者になるのは確かに稀だけどその方が神魔獣と契約しているのであれば不可能ではないよ!神魔獣に認められているなら勇者としても認められているって言えるからね!」
(その謎理論はよくわからないがどうやらノエモンが勇者になったということは魔王になった俺を倒したのは勇太だな?ということは勇太が今の魔王か...こっちも策を考えないとだな)
「それで、依頼内容の神様の加護入りの剣っていうのはどうやって作るんだ?俺剣とか作ったことないぞ?」
そうカインが言うとミコは安心した顔でこう言った。
「カインが思念を込めると頭に思い浮かばせたものが具現化するんだよ!それも神様の一つの魔法だからね!」
(俺ってそんな魔法持ってたのか...他にはどんなものがあるんだろう)
「俺が使える他の魔法ってどのくらいあるの?」
カインがそう聞くとミコは驚くべきことを言い出した。
「え?カインは神様だから全ての魔法使えるよ?その中でも神様特有のユニークスキルで具現化があったり他にも魔法作成もあるよ!」
(そうだったのか...魔法作成はしてみたいなぁ今度隠れてやってみよう)
そうカインが少し考えているとさっそくミコが具現化させるための道具の絵を描いてくれた。
「こんな感じの剣だよ!この剣に神様の加護っていう神様がこの人にはこんなものあげよう!って思ったものを同時に思い浮かべるの!そうすれば自然とその加護も入って出来上がるんだよ!」
(なるほど...そうやって作るのか!なら、強そうな効果がいいかな、何個まで出来るんだろう。)
「神様の加護っていうのは何個まで付与できるんだ?無限にできたりする?」
そうカインがいうとミコが少し慌てて言い出した。
「も、もちろん無限に付与できるけど...たくさんつけすぎるとその分魔力も消費するから多くても5個くらいかな?」
そう言うともう一つカインが聞き始めた。
「この加護は自分にも付与できるのかな?自分にも付与できたらまた魔王になることも無いと思うし便利だと思うんだけど...」
ミコは少し真剣な顔で話し出した。
「もちろん自分にも付与できるし他人にも動物や植物、あらゆるものに付与はできるんだけど魔王化を止める加護はまだ無いの。この加護は私が一度カインに試してみたんだけど何故かこの加護だけ付与できなくて...どうやらなにか特別なものでその部分だけ守られてるみたい。カインも無理しないようにしないとまたいつ魔王になるかもわからないし今度は今ここで加護を付ければその付与した加護もまとめて私たちに襲いかかってくることになってしまう。それはもう私たちでは勝てないかもしれない。そうなればこの世界は滅びてしまうかもしれない。それだけは嫌なの。この世界を守るためにも本当に無理だけはしないでね!少し話がずれちゃったけどそういうことだからお願いね!」
少し疲れたのか横になったミコにカインは
「ありがとう。」
とだけ言うと自分の部屋へ戻った。
さっそく剣作りに取り掛かろうと自分の部屋で加護を考えるがいいものが思い浮かばないため困っていた。
「神様の加護だから相当強力なものにした方が良いのだろうけど例えがないと厳しいな」
そこでカインはミコに例えを教えてもらうことにした。
「すまないミコ、加護が中々思い浮かばなくて例えを教えて欲しいんだ。どういった加護が好ましいかとか」
するとミコは宝物庫に入っていくと
「こっちに来て!」とカインを呼びつけた。
「カイン、これはね1代目の神様が作った加護付きの剣なんだけどとても優秀で下界の人々には重宝されていた品物なの。でも、加護を付けるのは俺じゃ無い、剣だ。って剣が加護を付けていると言っていたの。だからね、質がいい剣を作ってくれれば加護が付くから質のいい剣を作ってくれない?作ってくれれば加護が付いているのか鑑定してみるから。」
そう言うとカインは自分の部屋に戻って剣のイメージを具現化しようと試みた。
「まず、属性は全部がいいな。それから強度は最強。魔力量は最強。剣の形は...一旦シンプルにしてみよう。魔法の限度は属性魔法は無限、無属性は初級まで。このくらいが妥当だろう。」
そして形が想像できた時点でそれを具現化してみることにした。
《具現化》
そう唱えるとパッと見しっかりとした剣が出来ていた。それとともにかなりの魔力も消費したようでドッと疲れが出た。
「これは、すごい消費量だな。連発も難しそうだ。」
こんな魔法連発することは無いと思うがこの量を消費するとなると相当なものが出来上がっていると思った。
さっそくミコに鑑定してもらおうとミコの部屋に行くと
「その剣はなに!近づけないで!」
と強めに言われたので咄嗟に扉を閉めてしまった。
「一旦試しに剣を作ってみたんだけど鑑定をしてもらいたいんだ。どんなものなのか自分にはわからないから」
カインがそう言うとミコはなぜか全身防備状態で部屋から出てきた。
「この状態じゃないと体が崩壊してしまうわ!その剣普通の人が近づいたら消滅してしまうよ?」
(やばいもの作っちゃったなー)
「ならこれをノエモンに渡すのはやめておいた方が良いのかな?」
そうカインが聞くとミコは顔面蒼白して恐る恐る聞いた。
「ま...まさかだけどこれをノエモンさんに渡すつもりだったの?こんなもの渡す前に勇者なんて消滅するよ!神魔獣の加護があっていようとそれを無効化する加護まで付いているし...普通の魔力量じゃこれは作れないよ」
「ならとりあえずこれより下のものを作るよ。この剣はどうしたらいい?」
そう言うと落ち着いた様子でカインの方を向き
「それはカインの剣にして、宝物庫に入れておきましょう。すぐに新しく剣を作ってノエモンさんに持って行きましょう!加減は必ずしてね?」
そう言うとミコはベッドで寝てしまった。
(この剣は宝物庫に持っていくとして、新しい剣はどうしようかな、属性は火にして出来るだけ軽い方が良さそうだな。それに魔族からの攻撃を受けなくする加護を付ければ完成だな!)
「この剣を試しに訓練場で振ってみよう。」
そう思い訓練場に向かうのであった。
続く
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