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ただの村人が職業転生で神になる

タカラキョウタ

天界の異変

村人Xが食堂へ向かうとミコが待っていてくれていた。

「お食事はこちらです!なんでも好きなものを好きなだけ食べて下さい!」

「天界はここまで待遇がいいのか...下界ではみんな貧困で困っていると言うのに俺はこんな事でいいのか...」

そう思いつつ村人Xは食事に手を付けた。

「?!この味!美味しすぎる!なんだこれは!」

そう興奮しながら言うとミコは料理の名前を教えてくれた。

「こちらの料理はカレーです!スパイスの効いた味が美味しいですよね!」

ミコも興奮気味に答えた。

「カレーと言うのか!村にはこんな料理は無かったぞ...村の者にも食べさせてあげたいものだが...」

そう村人Xが言うとミコは

「村に持っていくことも出来ますが神様にはこれからやってもらわなければならない事が沢山あります。そのことを全て終わらせれば村に戻る事ができます!頑張ってください!」

そう言うとミコは調理場へと向かった。

「やるべき事とはなんだろうか、これから神様としての初仕事だから緊張するなぁ」
少し不安げにしているとミコがやってきた。
「神様にはこれから世界を助けていただきます!」

戻ってきてすぐにあまりにも変なことを言ったミコを見て村人Xは困惑していた。

「世界を助ける?どう言う事だ?少なくとも俺らの村は平和だったぞ?」

ミコは驚いた顔でこちらを見た。

そして話し始めた。

「何を言っているんですか?今の村の状況はほぼ壊滅的です。魔族が神様のいた村に襲撃していますよ?今必死に神魔獣が抑えていますが限界が近づきつつもあります。」

村人Xは焦って食堂を出て行こうとした。

だがミコはすぐに止めて話を聞かせた。

「今行っても神様も巻き添えになって死んでしまうだけです。そうなったら世界は抗う間も無く滅びます。この世界は神様が守っていますので。」

「じゃあどうすればいいんだ!早く助けに行かないと村のみんなが!」

「落ち着いてください!助ける手段はあります。ですが...実はある重要なことをやらかしてしまいました。」

急に落ち込んだ顔になったミコからさらに衝撃的な発言があった。

「神様のノートを燃やしてしまったんです。先程部屋のいらないものをまとめて捨てる時に間違えて焼却炉に入れてしまったようで...本当だったらあのノートに魔族の襲撃を無かった事にすると書けば襲撃が無くなるのですが、ノートが無い今だと神様自身が能力を解放して魔族を倒すしかありません。」

一気に話したミコはかなり疲れている様子だったが村人Xはさらに焦っていた。

「あのノートが無い?そんなの救いようが無いじゃないか...俺の能力を解放?能力ってなんだよ」

ミコは急に村人Xの手を握って話し出した。

「今行けばなんとか間に合うと思います!そのあとは魔族の襲撃を受けずに魔族に触れてください。触れれば浄化されるはずです。」

「頑張ってください。」

その言葉とともに村人Xは気を失った。



気がついた村人Xは誰かの泣き叫ぶ声で目が覚めた。

「そうだ...魔族から村のみんなを救わなきゃ。でもどうやって魔族を倒すんだ?ここに来る前に方法を言っていた気がするが忘れてしまった。」

とにかく状況をつかもうと思った村人Xは村の中に入っていった。

そこには黒い羽の生えたそして黒いツノのある人型の化け物が立っていた。

???「なんだぁ?大したことねーなー人型の生き物がいたからてっきりもう少しやれると思ったんだがなぁ?」

何か一人で話しているがあまり村人Xは聞き取れなかった。

「あれが魔族か...あんなのに襲われたら人間は勝てない...」

魔族と戦う前に村の人たちの安全を確保したいと思った村人Xは魔族をあとにして森の方へ行った。

「ん?今なにかいたかぁ?ここら辺にいる奴らは全員倒したと思ったんだがなぁ?でもこの反応は並の人間じゃないなぁ...追いかけよーっと」

村人Xは何かを察したが村の人たちを探すのに夢中で魔族の反応をうまく掴むことが出来なかった。

「村の人を早く見つけないと!魔族に見つかったらすぐに倒されてしまう...」

その時だった。なにか聞き覚えのある声がした。

「おーい!こっちだ!早く助けてくれー!」

声の近くに行ってみると叫んでる正体は勇太だった。

「何があったんだ?みんなはどこだ?」

村人Xがそう言うと勇太は少し顔が暗くなったがすぐに事情を話し出した。

「事の発端は今から5時間ほど前...村の人たちととある調査をしている時だった。その時急に空が暗くなって雷も鳴りだした。だから俺たちはその場から避難しようとしたんだ。それでちゃんと避難したところまでは良かったんだ...でも、なにかおぞましい空気を読み取ったから空を見てみるとなにか浮いていたんだ...その時はまだ木が激しい風で浮き上がっただけだと思って放置してたんだけどそれが急に落ちてきたから俺はすぐに受け止めに数人とその真下に行った。するとそれは木では無かった。木だと思ったものは近くで見ると化け物だった。ツノ生えてるし、翼もあるそれに二足歩行。俺は確信した。魔族だと。このままでは危ないと思った俺はその場にいた村の人に子供と女性は早くノエモンの元へ行かせてこの場は俺と数人で守ろうとしたんだ。でも無理だった。魔族がこの地へ降りた数秒後...俺以外の人はみんな倒された。俺は神の加護もあってか軽い傷ですんだけどまだ本気ではなさそうだったしあれの一撃を喰らったら俺でももつか分からない...話がズレたが実際今は村の人たちは俺たちを除けば無事だと思うよ。だから安心してくれ。でも、すぐに場所も見つかってしまうだろう。だから俺たちで食い止めよう。たとえ倒せなかったとしても足止めくらいにはなるはず」

そこまで話終えると勇太は戦闘態勢に入った。

「来たか...。」

そこに現れたのはさっきと同じ形の魔族だった。

「あれー?誰きみー、さっきいた君は分かるんだけど、さっきいなかった君は知らないなぁ」

「俺は勇太だ。そしてこっちは村人X。この村を守るために俺たちはお前を倒す!」

そう言うとすぐに勇太は魔族に向かって走り出した。だが、余裕の笑みで魔族は勇太を突き飛ばした。

「この程度かぁ?弱い弱い。君も僕とやる?多分同じ結果だろうけど。」

そう言うと逆に魔族から攻めて来たためその場で少し戦闘態勢に入ったが、村人Xの視界はスローモーションのように見えていた。

そうだ。

この魔族は村人Xには弱すぎたのだ。

そのまま向かってくる魔族に触れた瞬間。
苦しみ出したのは魔族の方だった。

「な...なんで...だ。この僕が...負けるはずなんて無いのに...」

その時だった。

魔族は何かの気配を感じた。

それは村人Xのものだった。

しかしこの人間にそのような気配はありえないと思ったが一撃でここまでダメージを負わせれるのはあのものしかいないと思い、聞いてみた。

「まさか...お前が新しい神なのか?神が新しく誕生したと風の噂で聞いたが、まさか!いや、しかしこのオーラは間違いなく神そのものだ。そうでないとこの僕を倒すことなどできるわけが無い。なにせ僕の名前は魔族の王。魔王だからだ。魔王は全ての魔族の頂点に君臨するほどの強者。それを止めることが出来るものは神しかいない。そしてその魔王が敗れる時...新しい魔王が誕生する。それこそ、魔王を倒したものが次の魔王だ。」

続く





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