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ただの村人が職業転生で神になる

タカラキョウタ

村人Xと神


――20XX年4月その村人は成人した。その村には成人するとどの人間も職業転生で職業を変えられる。しかし次の職を決めるのは自分ではない。成人したその瞬間に切り替わるのだ。なぜ決める事ができないのか、それはだれも知らない。だが、「神にも都合があるのだろう…」と呟いたその人間こそ次期この世を、いや、この宇宙を治める神となる人間だ。――

そうとも思うはずもなくその人間は仲間たちと共に宴会の準備を進める。
しかし、村人という人間は名前を授かる事ができない。それも神が決めた事だそうだ。なんて残酷なのだろう。しかしそんな中でもこの人間たちは何不自由なく暮らしている。じゃあ、どうやって?と思うだろう。名前はないが、自分たちで考えてその名前で呼び合っているのだ!まぁ、要するにあだ名だ。あだ名で呼びあう事で他人を認識する事ができている。それではそこで会話をしようとているものたちを覗いてみようか。次期不安多き神とその仲間たちの会話を!

「成人おめでとう!」

「早いよ〜まだ言うのはーまだ成人の宴会始まってないよ?それにまだ職業変わってないし」

「そうだね!でもさ、どんな職業になると思う?ってかなりたい?」

「んー…憧れは勇者だけどそんな職業滅多に出ないから自分は村人以外ならなんでもいいかな!」

「たしかにこのまま村人は少しつまらないよねーでも、村人以外ならって事は奴隷とかでも…いいの?」

「それも嫌だなー。でもそう言うクノイチリーダーはどうなんだ?何になりたいんだ?」

「んー、希望が通るわけではないけど、名前が貰える職業がいいなー」

「たしかにそれは理想だよね!と言うか、名前って本当に存在するのかお話の中の存在だけどね」

「そういえば、村人Xは何がいいんだ?ってか君なら勇者とか出てもおかしくなさそうだけどね〜」

「え?僕?僕は、このまま村人でもいいかなーって思ってるんだけどね」
「変わらず謙虚だね…」

「へへっ、でも神さまって職業あるのかな?」

2人ともこちらをは?と言いたげな顔で見ている

「あるわけねーよそんなの!あったら村人から勇者になるよりすごい事だぞ?でも勇者が一番すごいって言われてるから、それは無いよ」

と、熱心にノエモンは語る。
そのノエモンの言葉に一同は苦笑。

「でも、自分は名前を貰える職業になっても村人Xって名前がいいなー慣れてない名前なんて不便そうだし」

と、村人Xは落ち着いた声で言った。

―そして、ついに宴会の始まる時間になった―

「今年成人された皆さま本日はおめでとうございます。これからあなた達は未知の世界を歩んでいくことと思います。そこでまず、職業が更新されるはずです。こちらの鏡で自分の職業を1人ずつ確認してください。急がずにゆっくりで構いません。わからない職業であったりしたら難なく聞いていただければ知っている限りお教えします。では、いきなり変わりますが、宴会楽しみましょう!」

そこで、ノエモンとクノイチリーダーと村人Xは早速鏡に向かった。

そこにはたくさんの人だかりが出来ていたが、まだ鏡の前に立っているものは1人もいなかった。無理もない、これからの人生が鏡の前に立った瞬間に決まるからだ、みんな緊張している。

中にはお祈りしている人や見物客のような人もいた。

そしてとある人間が真っ先に動き出した。ノエモンだ。

「俺が最初だぁぁぁああ!!」

鏡に浮かび上がった文字を読んでみると...

テイマー、と書かれていた。

「テ、テイマー?」

「モンスターをテイムして自分の仲間にして冒険する職業だよ!」

誰かがそう言った。

ノエモンの顔はよくわからなそうな顔をしていた。

彼のそれを聞いた第一声は…「もんすたーをなかま?いや、無理無理!無理だから!絶対!」

頑なに自分の能力を否定した。

だが、彼の能力はすぐに力を発揮することになる。

「じゃあ、次は私!私が行くよー!」

そう言って鏡の前に立ったのはクノイチリーダーだった。

「自分は名前が貰えるやつにしてください!」

そう頼んでよく見てみると、、、なんと聖女と書かれていた。

周りからは何やらざわざわと話し声が聞こえる。

「なんと!これはすごい!聖女なんて、何十年ぶりに見たか!」

おじいさんはそう語った。

クノイチリーダーはノエモンと似たように呆然としていた。

その頃村人Xは2人の様子を見て微笑ましく見ていた。

そしてそれと同時に頭の中で2人とも、いい職業をもらえて良かったね!と思っていた。

そしてそれからもどんどんと鏡の前に立つものは増えていき、気付けば残るは、村人Xだけになっていた。

「最後は僕が鏡の前に立って終わりだね。」と告げると彼は静かに鏡の前に立った。

そして鏡を見ようとすると、鏡がいきなり光り出した。

「な、なんだ?これは一体!」

そうその場にいた全ての人間がそう思った瞬間にその出来事は起きた。目の前に美しい女性がこちらを覗いてみている。

⁇?「あなたは第2代目 神 の座に選ばれました。これより、1代目の 神 から引き継ぎの作業がございますので、一緒に来てください。」と、その女性は言った。

は?い?といつもの謙虚な自分とは真逆の感情が浮かび上がって動揺している。
周りを見渡しても光でよく見てない、しかしその女性はよく見える。状況はよくわからないが、ついていった方が良さそうなので、行くことにした。

そして、空高く飛び山を越えたところにとある男性が立っていた。すぐに悟ったその男性こそが1代目の神さまなのだと、その男性は言った。

「やあ、よく来たね!歓迎するよ!」

「ど、どうも、村人Xです。」と緊張しながらも言うと、1代目の神さまはすぐにこちらを見て話し始めた。

「早速なんだけどさ、戦ってくれない?」
「...は?」

村人Xは状況がまだ掴めていなく、困惑している。

「なんで神さまと戦うのか聞きたい?それはすごく簡単なことさ!君に神になる素質があるのかどうかを確かめたいのだよ!」

神さまはすごく弾んだ口調で話した。

「あのー、さっきから神さまになる素質とかなんとか言ってますけど、まず、神さまになるってどういうことですか?それがまずわからないと先に進めません!」

村人Xは困惑しながらも思った事を話した。

すると…

「まぁ、簡単に言えば君の職業が村人から神になるだけだよー!まぁ、戦って勝ったらの話だけどね〜」

神さまはやや挑発的に言った。

「しょくぎょうがかみ?どゆこと?まじ?かみなんてしょくぎょうあったの?」

驚きを隠せない話し方で村人Xは思った事を口にした。

「まぁ、まずは戦おうか。そして、戦いはもちろん剣で一騎打ちだよ」

神さまはすごく真剣な表情と声でそう言った。

それには少し驚きながらもすぐに心を整えて身構えた。

「おおーやる気になってくれたか!じゃあ、この剣を持って!」そう言って神さまはその剣を村人Xに手渡した。

「でも、どうやって勝ち負けを判断するのですか?」

少し不安げな顔で聞くと…

「そんなの決まってるだろ!殺すんだよ。」

「?!」

「何驚いてんだ?普通だろう?君たちの村では魔獣はどう処理してるんだ?殺さずに森に返す?そんなんしたら帰ってくるよな?それも仲間を連れて。だから村に被害がないように殺すんだろ?それと同じで君たち人間と神じゃ種が違うんだ。だから、時には殺し合いもするさ。」

村人Xは自分が神に選ばれた理由に少し納得した。

なぜかって?それは、昔から持っていた神への不満を晴らし、この世界を変えてやる。という心構えを常日頃持っていたからだ。

続く

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