天災殺しの異世界無双

マシュまろ

第35話 マカルル山の魔物1

*コムギ亭を出たマガンはカリンを抱き抱えると、『転移』を使い最初カリンとあったマカルル山の近くに転移した。

「え〜と…カエデさんに頼まれてた食材は、オーク×10、アーミーウルフ×12、ホーンラビット×25、ハングリーベアー×5、リアバード×30、ブラックバッファロー×15、あとツルギマス×100…結構量が多いな」
「久しぶりにお店開けるからね。食材がたくさんいるんだよ」
「なるほど」

そう話しながら二人はマカルル山の中に入っていく。

*山に入ってから10分程歩くと遠くにマガン達は灰色の狼の大群を発見する。マガンは離れた場所から『神眼』で狼達を見る。

【アーミーウルフ】
N級
常に群れで行動する狼。一匹一匹は弱いが、集団で襲われると厄介。

「おー。見つけた。まずはあいつらからだな」
「どうするの?お兄さん」
「まぁ、見てろって」

そう言ってマガンはスキルを発動させる。

(【透明化】【気配完全遮断】発動)

そう念じた瞬間にマガンの体は透明になり、まるで最初からそこに誰もいなかったかのように消えてしまう。

「あれ?お兄さんどこ!?」

驚くカリンの顔を横目で見ながらマガンは堂々とアーミーウルフの群れに近づく。

(【全てを屠る者ザ・リーパー】の統合スキルがこんなに役に立つとはな…)

マガンが今使っている【透明化】と【気配完全遮断】のスキルは【盗賊頭】と【暗殺者】が合体してできたエクストラスキル【全てを屠る者ザ・リーパー】の中にあったものだった。

(ゲームの時は地味であんまり使わなかったスキルだけど現実で使ったらすごいな)

そう思いながらアーミーウルフの前まで来たマガンは次のスキルを発動させる。

(スキル【見殺す魔眼】【狂気伝染】発動)

マガンはそう念じて目のあったアーミーウルフを睨む。すると、睨まれたアーミーウルフは体を激しく震わせた後、そのまま絶命し、地面に倒れる。さらに【見殺す魔眼】の効果は【狂気伝染】のスキルによりアーミーウルフの群れ全体に広まり、周囲にいる全てのアーミーウルフが【見殺す魔眼】の効果を受けて地面に倒れる。群れの全てのアーミーウルフが死んだことを確かめたマガンはスキルを解いて姿をあらわした。

「お兄さん何したの?」
「全部倒したんだが…なんかダメだったか?」
「いや…ダメなことはないけど…」

そう言いながらカリンは地面に倒れているアーミーウルフ達を見る。

「これ解体しないといけないよ」
「あ、そうだったな」

そう言いながらマンガは魔法収納から解体用のナイフを取り出して倒れているアーミーウルフの群れをカリンと一緒に解体するのだった。














「天災殺しの異世界無双」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く