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天災殺しの異世界無双

マシュまろ

第7話 嘘破り

*「お、お兄さん…本当にありがとう…」

あれから約10分間、カリンはマガンに抱きついてひたすら泣いていた。泣き終わったカリンは自分が何をしていたのか気付いて、顔を真っ赤にしながら耳をパタパタさせて恥ずかしがっていた。

(可愛い…)

カリンの仕草に思わず頬を緩ませるとマガンはまた彼女の頭を撫でる。撫でられてカリンは「ふぇぇ…」と声にならない声を出して尻尾をパタパタさせていた。そしてそれからまたしばらく時間が経って、カリンとマガンはその場に座って話していた。

「お兄さん。さっきは本当にありがとう!私、カリンって言うの。お兄さんはなんていう名前なの?」
「俺はマガンって言うんだ。カリンはなんでこんなところにいたんだ?」

マガンがそう質問するとカリンは顔を伏せて悲しそうに説明し始める。その前にマガンはカリンに気付かれないように「嘘破りフェイクキラー」のスキルを発動させる。ゲームの時は、相手の幻術や分身を見破るために使ったが、異世界ではどうなるのか気になったのだ。

「私のお姉ちゃんが今【邪竜病】って言う病気にかかっててね、お姉ちゃんを治す薬が私の住んでいる国のお医者さんのところになかったから…この先にあるファルシニア王国に買いに行こうとしたの」
「それでわざわざあんな危険な山道を?」
「うん…」

カリンの話を聞きながらマガンは「嘘破りフェイクキラー」の効果に驚いていた。どうやらこの世界では相手が言っていることが嘘か本当かわかるらしい。彼女の言っていることは本当らしく彼女の頭の上に青い丸印が見えた。

(このスキル便利だな…。しかし、邪竜病か…)

ゲームの時にも設定でそんな病気があって、その病にかかった人を助けるイベントがあった。

「なるほど、それは大変だな…ここからどれくらいで着くんだ?」
「私の足で大体4、5時間ってところかな?」
「遠っ!」

子供の足でそれは大変だろう。そう思ったマガンの行動は早かった。

「そこまで送るよ」
「え?」
「俺さ、旅しててさ。ここらへんに来たの初めてでさ。そのファルシニア王国ってとこにも行ってみたいし」
「で、でも、ここから遠いよ?」
「ああ、それなら大丈夫」

マガンはそう言いながらカリンをお姫様抱っこで持ち上げて、「空中徒歩」を使う。すると、マガンの体が少し浮いてそのまま上昇し始めた。

「じゃ、行くよ!」

そのままマガンは空中を走り始める。

「と、飛んでるー!」

空にカリンの声が響いた。











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