魔法学園暗殺者ブラック・バレット

ラキト

~プロローグ~孤独な人生~

黒い空、暗い地面、その周りを照らす月の灯。今俺はここで存在を消しながら駆け抜けている、ものすごいスピードで。
なぜこんな所にいるかと言うと俺はある人の暗殺を目論んでいる。
その人物は俺には一切関係の無く害もない。ならなぜ俺はそんな奴を殺すのか。その理由は、他でもない俺が"暗殺者"という事。
俺は今までまともな人生を歩んでいない。
俺の言うまともな人生というのはちゃんとした学校に行き、卒業し、仕事をする事、だと思っている。
では俺は今までどのような人生を送ってきたかと言うと、産まれてからすぐ父と母を亡くし奴隷商人に捕まり黒ずくめの男に買われ暗殺の極意を教わり数々の俺にとってどうでもよく害のない奴を、
───殺した。
そして今回もどうでもよく害のない奴を殺す。それが俺の人生であり運命だと俺は思っている。
そしてたった今俺は目的地についた。目の前に見えるのは大きな豪邸と言うより学園と言うのがあっているのだろう。
目的地につきそれ学園を見ると同時に無詠唱で魔法陣を展開し俺にしか使えない固有魔法で武器を取り出した。俺はこの武器を"スナイパーライフル"と名付けている。この武器は実際この世界には存在しない。だが、何故あるのか?それは俺が、暗殺をやって行く内に生み出した武器だからだ。
俺にだけしか使えないだけあってスナイパーライフルを生み出す魔法陣は複雑である。実際他の奴ら才能のある人も固有魔法を作りその人個人にしか扱えない魔法や武器も存在する。実のところ俺は他にも俺個人で生み出した武器は他にもある。それを俺は"ライフルシリーズ"と名付けている。
このライフルシリーズに似た武器を作っている人はこの世界には俺以外にいないに等しい。その中の一つ、それがスナイパーライフルだ。他のライフルシリーズと何が違うかと言うとスナイパーライフルは他のライフルシリーズよりも遠くでなおかつ静かに敵を殺すことが出来る。
そんな事はさておき"ターゲット"が、今顔を出した。ターゲットから俺の距離を言うと2km弱と言ったところだ。
俺はターゲットが見えているうちに早く殺すのが手っ取り早いと思った。その理由は周りに誰もいないこれが一番だろう。そして俺はスナイパーライフルを手に持ちそれをかまえた。その後、遠くまで見える"スコープ"を覗いた。
遠くから見えにくかったがスコープを覗くとターゲットの姿が見えた。
その姿は火憐で普通の人では見とれてしまうだろう、だが俺にはそんなの関係なかった。そんなの決まっている相手はターゲットであり、俺が殺す相手だからだ。
俺は黒い感情を抱きながら、"引き金"を引こうとした。だが突然ターゲットが魔法陣を展開したと思ったら、俺の意識が……飛んだ。
そこから先のことは何も知るよしもなくそこで寝転んだ。

コメント

コメントを書く

「学園」の人気作品

書籍化作品