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転生した俺は???級の一般人でした。

ノベルバユーザー335166

4、新たな仲間?






……歩くのはいいが……ダルい……。
こう……獣いない?
そう、俺は自分の街から離れてだいぶ経っていた。
あー、分かった。呼びつければいいじゃん。
魔物を呼ぶ的な。

そうだな……図鑑で探すことにするか……。
持ち物から取り出し、猛獣一覧を見て前世の日本で聞いた事の
ある名前があった。似ていただけだが。
その名は、ホワイタイガー。
本にはこう書かれている。
──────────────────────
  
 ホワイタイガー       [種族]猛獣

[特徴]
神聖な魔物。人と関わることは無い。
発見も難しく見たものは数例あるかないか。
見た者が言うには、瞳は綺麗な青色で毛並みも純白の白。
見れば分かるそうだが神々しさがあると言われている。

──────────────────────

なるほどな……。
見た目はホワイトタイガーにそっくりな気がするけど神々しさはないな。
名前も、ホワイトタイガーでいいと思うけどな……。
この世界のモンスターに対する
ネーミングセンスのなさよ。
もうちょいカッコイイ名前をつけてあげて欲しい。
よし、神聖な魔物……呼んでみるか!
一か八か!!


いでよ!!ホワイタイガー!!


心で唱える。
いでよ!とか、実際声に出してたら
恥ずかしいし、ヤバい奴だしな。
唱えた直後……


シュゥィィン!!


光の柱が目の前に現れ、その光が消えた時
目の前には横たわったホワイタイガーがいた。
図鑑で書いていた通り青色の瞳に毛並みは純白の白。
だが、前世のホワイトタイガーに似てるようで似ていない。
体の大きさも前世の車でいう大型車ぐらい。
かなり大きいという事だ。
ただ、神々しさは欠けていた。 
何故なら、純白の白に真っ赤な血がついているからだ。
オマケに血の匂いまでさせている。
思わず、駆け寄った。


「グルルルルルルルルル……!!!」


威嚇はしてくるが、立ち上がる気力は残っていないらしい。


「大丈夫だ。痛いことはしない。ちょっと待ってろ。」


そうして、俺は目視で確認出来る程度に
体を全体を見る。


「足とお腹あたりを殺られてるな……なんだろうこの傷……。」 


獣にやられたとかそういう類ではなさそうだ。
そう、刃物で傷つけられたような……。
ひどい傷だ。早く手当してあげないと。
……漫画やアニメでよく見た、
手を傷ついた箇所に近づけ、祈る。


治れ治れ治れと。


そうすれば、緑色の光とともに
ホワイタイガーの体が包み込まれる。


そして─────



シュン……!



一気に光が消える。
傷は跡形もなく消えていた。


「……治った……!!やった!!」


思わず、その巨大な体に抱きついた。


「大丈夫か?痛かっただろ。もう、大丈夫だから。」


そう、優しくホワイタイガーに言う。
そうすれば頭の中に”声”が響いた。

『お前は何者だ。何故、我を助けた。人間のくせに』

「え?!こ、声?!ていうか、誰の?」

『今、我に抱きついておるだろう。赤目の子供よ』

「あ……。もしかして……ホワイタイガー君なのか?」

『そうだと言っているだろう。』

「わわっ……!気づくの遅くてごめんな。ていうか、痛いところはもうないのか?」

『あぁ、お前のおかげで痛いところはない。』

「なら、良かった……。ビックリしたよ。呼んでみたら、まさかの傷だらけだったし……」

『我を呼んだ?』

「あぁ。」

『どうやって?』

「心で祈ったら君が来てくれた。」

『はぁ?!』

頭の中でキーンとなった。

「ちょッ……おっきな声で話すのはやめてくれよ……。」

『悪かったな。それより、お前何者だ』

「普通の一般人だけど。」

『どこがだ。我を呼ぶ奴など初めてだ。それに我は神聖なる魔物。召喚するなど出来るはずかない。』

「でも、それが出来たわけだしな……?」

『イレギュラーすぎるぞ。』

「俺も思ってる。ところで、何であんなに傷だらけだったんだ?」

『お前達、人間にやられた。』 

「やっぱり……人間達が悪いことしたな……。ごめんな……。」

『何故、お前が謝る。知らぬ人間のために何故。』

「知らない奴らだとは言え、酷いことをしたんだ。俺が謝ったところで君の痛みとか苛立ちは消えないのは分かるけど…それでも。同じ人間だから謝っておきたい。」

『お前はおかしな奴だ。ほかの人間とまったく違う人種だな。』

「いや、人間だから。俺はれっきとした人間だから!」

『ははは!!分かった分かった。少々からかいすぎたな。で、我を呼んだのは……ふむ……。お前の足となって欲しいか。』 

「え、俺……口にまだしてないんですが……」

『あぁ、言わずとも分かる。他の魔物と違うのでな。交渉も話し合いをしようとしていたことも。』

「全部バレてる……」

『……良いだろう。お前に興が湧いた。』

「え?」

『お前の足となってやる。』

「……マジで……。ありがとう…!」


お礼を述べる。


『ふっ……礼など、初めて言われた。とりあえず乗れ。』

「そうなのか?うん!ありがとう、お邪魔します!ていうか、人間に襲われたってところから根掘り葉掘り聞きだしいところなんだけど後で聞かせて。」

『良いだろう。』

 
そうして、背中に飛び乗る。


「うわぁ……フワフワして気持ちいい。あったかいな……」

『生きているからな。冷たければ死んでいる』

「そうだな。なぁ、俺の事気持ち悪くない?」

『気持ち悪い?どこも気持ち悪くなかろう。』

「そっか……。ありがとう。」


その言葉で”オレ”と、俺は随分救われた気がした。
この世界は広い。そう思う。
沢山の出会いがあるといいと願わずには
いられなかった。


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