捻くれ男子とボクっ娘
12話
それからというもの学校の授業が終わると僕の家に行き、葵に勉強を教えていた。最初こそムラがあったものも徐々に理解する範囲が増えていき、前日にテストの範囲をまとめた問題を出したところそれなりの点数がとれるようになった。
そしてテスト当日……
「消しゴムあるか? 替えの芯あるか? 替えのペンあるか?」
「……ねぇ琉唯、君はボクのお母さんかな?」
「お母さんではない。ただこっちがここまで教えたのに消しゴム失くしたり、替えの芯がなくなったから酷い点数を取ったなんていったら僕がイライラする」
「あっ、ボクの心配をしている訳じゃないんだね……大丈夫だよ、家を出る前に全部確認したから」
「ならいいが……」
と会話をしているとチャイムが鳴った。
「ほら琉唯、そろそろ始まるから座りなって」
「分かった」
僕は言われるがまま自分の席に戻り、自分の最後の追い込みをするのであった。
そしてテスト期間が終わり、テストが帰ってきた。
「琉唯~~!!」
「……うるせぇ、どうした」
「見てよ見てよ!! この点数を!!」
葵が自身のテストの解答用紙を見せてきたのでよく見てみると……
「平均点か」
その点数を見たところ、点数は全て平均点を超えていた。それがどうしたんだと言いかけたが
「そうなんだよ!! ボクがこの学校に来てから初めて全部の点数平均点越えなんだよ!!」
「……」
そうだった。
葵は今まで赤点を取ったことがないだけで点数自体はとても低かったのである。なので赤点どころか平均点を超えるなんて彼女にとってはそれほどのことなのである。
「そして琉唯クンの点数はどうだったのかな~ボクの勉強に付きっ切りだったからーー」
「いつも通り学年1位だ」
「羨ましいなこんちくしょう!!」
自己採点をした際に今回も満点近かったので多分上位に入っていると思ったのだが今日テストが返却されて、その際に学年順位の紙をもらい今回も1位であることを確認した。
「こんな見た目だからな、勉強ぐらいやっておかないと何もしてなくても母さんが学校に呼ばれる」
中学の時なんて酷い時は週1で母さんが学校に呼ばれた。勿論僕は何もしてないが喧嘩や問題が起こると真っ先に疑われるのは僕であった。
「……勉強をする理由がなんともまぁ悲しいね」
「学校の授業を聞いておけば出来るんだから楽なもんだろ?」
「それって同じ授業を受けているボクに対するあてつけかな?
あてつけかよこんちくしょう!!」
「おい、なんで怒っている?」
「うるさい!! この見た目はヤンキーの割に天才野郎め!!」
「はぁ……めんどくせぇ。
僕は帰るぞ、葵はクラスの連中にカラオケ誘われていただろ?」
「あ……それなんだけど断った」
「はっ?」
「いやねぇ……? ほら……例の彼来るって聞いたから遠慮したかったんだ」
「……贅沢な悩みだな」
「ということで頼んだぞ彼氏クン!!
一緒に帰ろうか!!」
「めんどくせぇ……」
「まぁまぁこんな美少女と一緒に帰れるんだよ?
光栄に思いたまえ」
なんていう会話をしながら僕達は家路に向かうのであった。
そしてテスト当日……
「消しゴムあるか? 替えの芯あるか? 替えのペンあるか?」
「……ねぇ琉唯、君はボクのお母さんかな?」
「お母さんではない。ただこっちがここまで教えたのに消しゴム失くしたり、替えの芯がなくなったから酷い点数を取ったなんていったら僕がイライラする」
「あっ、ボクの心配をしている訳じゃないんだね……大丈夫だよ、家を出る前に全部確認したから」
「ならいいが……」
と会話をしているとチャイムが鳴った。
「ほら琉唯、そろそろ始まるから座りなって」
「分かった」
僕は言われるがまま自分の席に戻り、自分の最後の追い込みをするのであった。
そしてテスト期間が終わり、テストが帰ってきた。
「琉唯~~!!」
「……うるせぇ、どうした」
「見てよ見てよ!! この点数を!!」
葵が自身のテストの解答用紙を見せてきたのでよく見てみると……
「平均点か」
その点数を見たところ、点数は全て平均点を超えていた。それがどうしたんだと言いかけたが
「そうなんだよ!! ボクがこの学校に来てから初めて全部の点数平均点越えなんだよ!!」
「……」
そうだった。
葵は今まで赤点を取ったことがないだけで点数自体はとても低かったのである。なので赤点どころか平均点を超えるなんて彼女にとってはそれほどのことなのである。
「そして琉唯クンの点数はどうだったのかな~ボクの勉強に付きっ切りだったからーー」
「いつも通り学年1位だ」
「羨ましいなこんちくしょう!!」
自己採点をした際に今回も満点近かったので多分上位に入っていると思ったのだが今日テストが返却されて、その際に学年順位の紙をもらい今回も1位であることを確認した。
「こんな見た目だからな、勉強ぐらいやっておかないと何もしてなくても母さんが学校に呼ばれる」
中学の時なんて酷い時は週1で母さんが学校に呼ばれた。勿論僕は何もしてないが喧嘩や問題が起こると真っ先に疑われるのは僕であった。
「……勉強をする理由がなんともまぁ悲しいね」
「学校の授業を聞いておけば出来るんだから楽なもんだろ?」
「それって同じ授業を受けているボクに対するあてつけかな?
あてつけかよこんちくしょう!!」
「おい、なんで怒っている?」
「うるさい!! この見た目はヤンキーの割に天才野郎め!!」
「はぁ……めんどくせぇ。
僕は帰るぞ、葵はクラスの連中にカラオケ誘われていただろ?」
「あ……それなんだけど断った」
「はっ?」
「いやねぇ……? ほら……例の彼来るって聞いたから遠慮したかったんだ」
「……贅沢な悩みだな」
「ということで頼んだぞ彼氏クン!!
一緒に帰ろうか!!」
「めんどくせぇ……」
「まぁまぁこんな美少女と一緒に帰れるんだよ?
光栄に思いたまえ」
なんていう会話をしながら僕達は家路に向かうのであった。
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