太陽の失われし世界

きょう✩.*˚

選択編 1

「選択。その選択によっては凛以外の全ての人類は死ぬ。そんな選択の前で、凛が選ぶ答えとは。」



女王が、凛に問いかける。

「自分以外の全てを殺せばあなたは最強になれる。どう?やってみない?」

凛は強い口調で、こう言い放つ。

「お断り。私には人を殺す事なんて出来ない。」

女王は、高笑いをしながら言う。

「笑わせてくれてありがとう。それがあなたの選択なのね?」

凛は頷く。それに女王が嘲笑しながら、

「でも、もう準備は終わっているわ。あなたの選択がどうであれ、人類は死ぬ。この、」

「「アリス」の能力の暴走でね!!!」

途端に世界が崩壊を始める。凛はそれに呑み込まれ、身動きが取れなくなっていく…


「ついに…ついによ…」

「私が!世界を!破壊する!その時が来たのよ!」


2620年 7月6日 第一学院教員室

「何?この強い魔力。」

梨乃が呟く。

「…?!。おい!凛はどこにいる?!」

賢治がそう叫ぶ。他の教員は首を傾げる。

「…凛がどうした?」

「暴走だ!ハートの女王の!」

校長は素早く指示を出す。

「風音!鏡花!凛を止めろ!梨乃!翼!生徒の避難だ!教頭!私と一緒に来い!」

「「はい!」」

それぞれの、戦いが、始まる…!



「風音、それに鏡花だったかしら?そこの男は分からないわね。凛とは初めましてでしょう?」

凛。いや、女王を止める為に動員されたのは、風音、鏡花、賢治である。

「いやなんであなたがいるの?!」

鏡花が賢治に叫ぶ。

「大丈夫ですよ。僕割と強いですから。」

「軽口を叩く余裕があるとは、凄いじゃない。」

と言い、凛が襲いかかってくる!

「明鏡止水!」

「無駄。」

「!能力を使ったのに動きが…!」

鏡花、普通に凛のパンチを受ける。その寸前に、賢治は、

「やっぱりなぁ。接続!」

と言うと鏡花は凛の後ろにテレポートする。凛は賢治を睨みつけ、賢治はひょうひょうとした態度で言う。

「なぁに。俺の能力で空間を「接続」しただけさ。」

「...一番の脅威は貴方のようね。クラブの聖騎士!行きなさい!」

「おおう。アリスの全能力が強化されてんのか。これはこれは。」

しかし賢治は全ての攻撃を避ける。

「俺の左手は、標的を「分解」する!」

賢治が左手で聖騎士に触れた途端、全ての聖騎士の体が崩れ落ちる。

そして、女王に苦笑しながら、

「なぁに。分解をあんたの聖騎士に「伝染」させたのさ。」

「貴方...。何者?」

女王は眉間に皺を寄せながら賢治に問う。

「俺が何者か?そんな事どうでもいいからさ。」

賢治は真面目な顔で言う。

「凛。返してくれないかな?」

それを聞き、女王は怒りを露わにする。

「無理ね。私は女王よ。私には命令出来ない。」

「それに、貴方にはもう、そんな減らず口を叩ける程力も無い。」

「?」

賢治の体から何かが抜けるような感覚。

「貴方の能力を奪ったわ!これで貴方は私に勝てず、あそこの氷女とロリババアはそもそも力が足りない!私の勝t...!」

「そいつはどうかな?俺の能力は俺自身の事なんだがな?」

賢治はそう言うと女王の中にあるはずの1つの「魂」に自分の声を接続する。

「凛!おい!起きろ!」

この隙を女王が逃すはずが無く、

「何をしているの?ボーっとしてるくらいなら、」

女王、剣を振り上げる。

「ここで死になさい!」

「「そうはさせない!」」

風音、鏡花が突っ込む。

そして、風音の魔法と鏡花の刀は女王に...!

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