太陽の失われし世界

きょう✩.*˚

龍星編 2

「ここにロキを倒す切り札さんがいるんですよね?」

教頭は慌て、

「そ、そんなこと…。そもそも対抗手段なんて…」

「俺に嘘は通じません。いるかどうかなんて俺には分かることですから。」

梨乃がため息をつきながら、

「相変わらずチートねぇ…」

「お!梨乃先生!久しぶりです、俺と付き合って下さ」

「お断りします。」

「あちゃ〜。相変わらず変わらないねぇ、先生は。」

「当たり前です!」

「あの、こんな事を、毎回?」

鏡花が聞く。すると賢治は激しく頷きながら言う。

「そうですそうです。相思相愛ですから…」

この言葉の最後に梨乃が笑いながら言い放つ。

「無いですよ?」

「いやいや、実は梨乃先生俺の事が大好…」

「くどい!」

「アッハイ」

「珍しいな。梨乃君がこんなに感情を出すなんて。なぁ。」

校長は翼に同意を求める。

「そ、そうですね…珍しいです。」

「てか、あなた自分の能力で、告白成功するかどうか分かるじゃない!分からないの?」

「いや、俺の頭には成功するビジョンしか見えない。」

「アホか!」

梨乃と賢治の言い争いが続く。そこに風音が、

「…で?このタイミングで目覚めたんじゃ。何にもしないは許さないぞ?」

と賢治に脅しをかける。

「お前の能力。長岡賢治を使うんじゃ。」

これに梨乃、風音以外全員が驚く。

「「自分自身が伝説級だとぉ?!」」

その言葉に対し、賢治は、

「ロキの対策。それはアリスのハートの能力の開花が必須です。さらに、これはあの子の選択次第なんですが…」

「アリスの能力の1つ。ダイヤ。あれは相手能力をコピーする。そんな甘い技じゃありません。」

「この能力の真価。それは、「殺した者の能力を奪う」ことです。つまり、」

「アリス、いや、長岡凛は人を殺せば殺す程強くなる。伝説級を殺せばもっと強くなります。それこそ、ロキを超えるくらい。」

「「なっ…」」

教師一同が絶句する。

「だから、これは長岡凛の選択です。全てを殺して、凛が強くなる。それか、ダイヤの能力は現状維持で使う。」

「「…」」

「もちろん、俺もそう簡単には死ぬ訳にはいきません。しかも、殺す選択をした時、凛は強さのみを欲する化け物となる。」

「「…」」

「殺して奪った能力はアリスの能力でさらに強くなります。元々の性能の10〜20倍は強化される。そんな能力を放棄するのももったいない…」

「だから、凛の選択です。全てを殺すか、殺さないか。」

Fin



アリスの能力を統率する「女王」が、凛に問いかける。

「強くなりたい?なりたいなら、私の命令に従いなさい。」

・従う
・従わない    

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