太陽の失われし世界
学院襲撃編 3
「お前らか?第三を襲撃したのは。」
校長がロキ派2人を睨む。
「んー、そうだとしたらどうする?」
「そうだな。ここで死んでもらおうか。」
シンデレラ、その言葉を聞いて微笑を浮かべる。
「1人で何が出来るって言うんですか?そもそもあなたはどこの誰ですか。」
それを聞いて、校長、
「泣く子も黙る第一校長だ。覚えとけ。」
それを聞き、幸村、
「げっ、不死身君かよ、俺らとは相性が悪いな。」
「そうですね。ロキが言ってた通りの能力なら、ここは引いた方が良さそうです。」
そう言って、転送魔法の詠唱を始める。
「おいおい、良いのか?2対1なんだ。俺を倒すチャンスだぞ?」
校長の言葉に対し、2人は、
「無理ですよ。ていうか、あなたには手出しするなと言われてるんです。だから逃げますよ、私たちは。」
「なるほど。良い考えだ。でもなぁ、」
校長、微笑を浮かべる。
「逃げられると思ったのか?」
2人が詠唱していた魔法が消滅する。
「どうして?!」
「第三の校長の能力だ。能力と言っても、あの人はただの魔法使いなんだがな。」
「というか、そもそも伝説級は魔法を使えないはずだろ。何故転送魔法を使える?」
シンデレラ、答える。
「これは魔法ではありません。どっちかと言うと、魔法の込められた道具です。」
シンデレラは訝しげに、
「さぁ、次はこちらの質問です。あなた、一体何をした?」
校長、答える。
「俺じゃないって言ってるだろ?これは全部、第三の校長の仕業だ。」
校長は尚も言う。
「第三の校長はな、結界魔法が大得意なんだよな。てなわけで、ここには何個か結界が張ってある。」
「ま、今は点検の為に結界を解いてたらしいが。そこにタイミングよくお前らが来たっていうだけだ。」
シンデレラ、戸惑う。
「そんな偶然あるものなんですかねぇ…」
「あるだろ。お前らが良い例だわ。」
と校長が言った矢先に、
「幸村、シンデレラ、帰るぞ。」
現れたのは、500年前に太陽を盗んだ人とよく似てる…!
「ロキ!お前まだ生きてやがったのか!」
「それはお互い様だろう?不死身の分隊長?」
校長、激怒する。
「てめぇ、太陽返しやがれ!」
と言い、ロキの胸ぐらを掴もうとするが、簡単に避けられる。
「落ち着け。お前を消すのは容易い。だが、ここで消すのはちょっとつまらないんでね。お前にはしばらく、そこで止まってて貰おう。」
と言い、校長に触れる。
「な?!動けん!」
「そうだ。そこで大人しくしておけ。」
そう言うと、2人を連れて空へ飛び立っていく。
「お前!俺はお前を、絶対に、許さねーからな!」
と校長は叫ぶが、闇夜に響いただけだった…
同日 同時 凛宅
「防壁魔法?」
「うむ。結界魔法の下位互換のような魔法じゃ。」
夕食後、私はおばあちゃんに新しい魔法を教わる事になった。
「それを習って、どうなるの?」
凛が聞くと、おばあちゃんは苦虫を噛み潰したような顔で、
「あの学院な。決闘っていう物があるんじゃ。これは避けては通れん道じゃ。」
「どうして?」
「特待生はな。色んな権限を行使出来るんじゃ。但し、それは決闘に負けた時に無くなり、勝者の物になるんじゃ。」
「しかも、凛の騎士はお前を守ることを優先する。つまり、相手を攻める事をしない。」
凛は疑問に思った事を言う。
「え?それなら私が魔法で…」
「馬鹿者!そんな事したら学院が吹き飛ぶわ!」
「えー、良い考えだと思ったんだけど…」
「しかし!騎士達は守るだけでは無い!攻める時もあるのじゃ!」
「え、そうなの?」
おばあちゃんは笑顔で言う。
「そうじゃ。それは、」
「それは…?」
Fin
校長がロキ派2人を睨む。
「んー、そうだとしたらどうする?」
「そうだな。ここで死んでもらおうか。」
シンデレラ、その言葉を聞いて微笑を浮かべる。
「1人で何が出来るって言うんですか?そもそもあなたはどこの誰ですか。」
それを聞いて、校長、
「泣く子も黙る第一校長だ。覚えとけ。」
それを聞き、幸村、
「げっ、不死身君かよ、俺らとは相性が悪いな。」
「そうですね。ロキが言ってた通りの能力なら、ここは引いた方が良さそうです。」
そう言って、転送魔法の詠唱を始める。
「おいおい、良いのか?2対1なんだ。俺を倒すチャンスだぞ?」
校長の言葉に対し、2人は、
「無理ですよ。ていうか、あなたには手出しするなと言われてるんです。だから逃げますよ、私たちは。」
「なるほど。良い考えだ。でもなぁ、」
校長、微笑を浮かべる。
「逃げられると思ったのか?」
2人が詠唱していた魔法が消滅する。
「どうして?!」
「第三の校長の能力だ。能力と言っても、あの人はただの魔法使いなんだがな。」
「というか、そもそも伝説級は魔法を使えないはずだろ。何故転送魔法を使える?」
シンデレラ、答える。
「これは魔法ではありません。どっちかと言うと、魔法の込められた道具です。」
シンデレラは訝しげに、
「さぁ、次はこちらの質問です。あなた、一体何をした?」
校長、答える。
「俺じゃないって言ってるだろ?これは全部、第三の校長の仕業だ。」
校長は尚も言う。
「第三の校長はな、結界魔法が大得意なんだよな。てなわけで、ここには何個か結界が張ってある。」
「ま、今は点検の為に結界を解いてたらしいが。そこにタイミングよくお前らが来たっていうだけだ。」
シンデレラ、戸惑う。
「そんな偶然あるものなんですかねぇ…」
「あるだろ。お前らが良い例だわ。」
と校長が言った矢先に、
「幸村、シンデレラ、帰るぞ。」
現れたのは、500年前に太陽を盗んだ人とよく似てる…!
「ロキ!お前まだ生きてやがったのか!」
「それはお互い様だろう?不死身の分隊長?」
校長、激怒する。
「てめぇ、太陽返しやがれ!」
と言い、ロキの胸ぐらを掴もうとするが、簡単に避けられる。
「落ち着け。お前を消すのは容易い。だが、ここで消すのはちょっとつまらないんでね。お前にはしばらく、そこで止まってて貰おう。」
と言い、校長に触れる。
「な?!動けん!」
「そうだ。そこで大人しくしておけ。」
そう言うと、2人を連れて空へ飛び立っていく。
「お前!俺はお前を、絶対に、許さねーからな!」
と校長は叫ぶが、闇夜に響いただけだった…
同日 同時 凛宅
「防壁魔法?」
「うむ。結界魔法の下位互換のような魔法じゃ。」
夕食後、私はおばあちゃんに新しい魔法を教わる事になった。
「それを習って、どうなるの?」
凛が聞くと、おばあちゃんは苦虫を噛み潰したような顔で、
「あの学院な。決闘っていう物があるんじゃ。これは避けては通れん道じゃ。」
「どうして?」
「特待生はな。色んな権限を行使出来るんじゃ。但し、それは決闘に負けた時に無くなり、勝者の物になるんじゃ。」
「しかも、凛の騎士はお前を守ることを優先する。つまり、相手を攻める事をしない。」
凛は疑問に思った事を言う。
「え?それなら私が魔法で…」
「馬鹿者!そんな事したら学院が吹き飛ぶわ!」
「えー、良い考えだと思ったんだけど…」
「しかし!騎士達は守るだけでは無い!攻める時もあるのじゃ!」
「え、そうなの?」
おばあちゃんは笑顔で言う。
「そうじゃ。それは、」
「それは…?」
Fin
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