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神の玩具となった英雄の末路(仮名)

関 青葉

プロローグ 《害獣駆除戦争-ガイク戦- 8人目の英雄誕生》


銃声があちらこちらで鳴り響く
酷くうるさい目覚ましだ。

…気を失っていたのだろうか?
周りに転がる仲間や敵の死体

敵軍の獣人共がなだれ込んでくる
それを帝国軍は銃で牽制しつつ後退していく。
人は…押されている。
身体能力的に魔族に近い獣人と生身ではひ弱な人間。
数で責められては引く他ない。
私も早く自軍と合流し逃げなければ。
獣達のなだれに巻き込まれ命はない。
しかし、脚が動かない。
疲労?恐怖?それとも…
ただ確かなのは動けないのであれば死を待つ他ない。

脳裏に浮かぶ家族の姿。
とても暖かく捨てることのできない思い出。

だがその思い出も8歳までの事。
8歳になる誕生日の日に獣人の山賊に襲われ母や父は私と妹を逃がすために囮に
妹はその後まもなく餓死。
私は運良く帝国軍に拾われ生き延びたがここまでのようだ。

「あぁ…もっと生きたかったな…」

本心からの言葉。
もっと美味しいものが食べたかった。
もっと暖かい仲間達と共に生きたかった。
もっと世界を見たかった。

…もっと…

もっと獣人を殺したかった…
許せなかった。
自分の人生を狂わせた獣人が。
自分の家族の命を奪ったケモノ共が。

黒い感情が渦巻く。
酷く醜い黒い感情。

その時世界は止まった。

いや。
少女以外の全てのものの時間が止まった。

これは…一体…。そう考えていると翼の生えた人間。
人間と言うには神々しい。
天使が舞い降りた。

天使は少女の頭をさする。
これがお迎え。
昔おばあちゃんが言っていた死する時の天からのお迎えなのだと少女は悟った。

しかし天使は少女の頭をさすり終えると天へと帰ってしまった。

天使が消えたその瞬間。
少女の魂の底から力が溢れでる。
身体は光に包まれ神々しく輝き。
美しき純白の鎧をまとい
さきの天使を思わせる2枚の大きな純白の翼が背中に現れる。
これは本物の翼の様にも見えるが少女の溢れ出る力が具現化したもの。
エネルギーの塊。
それほどまでの力は人間ではありえない。

天使は少女への同情なのかそれとも気まぐれか。
神々の眷属に匹敵する力を与えたのだ。

この時人類に8人目の神々からの贈り物ギフト持ちが誕生した。


"白の戦乙女ヴァルキリー"


少女は圧倒的なまでの力を駆使して敵軍を押し返し帝国軍を勝利へ導いた。
そしてギフトを手にした少女は帝国軍元帥となった。

戦争に負けた獣人国《スロゥプ》は帝国に取り込まれ亜人達は奴隷として扱われた。

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