暗殺者ギルドを追放されてしまったアサシン、神によって【神器】の使い手に選ばれたので、聖女に養われながら『アサシン崩れの陰の勇者』になる
〈03#「あなたは選ばれた」〉
俺は石畳の階段を上り、地上へ出る。
暗殺者ギルドの本部はとある街の地下にあり、周囲を閑静で寂れた住宅街に囲まれている。
ギルドへの入り口は、そこに本部があると知っていなければまず気付かない。
配置から陽の照らし加減、周囲の建物の居住者数や住民たちの特徴まで考慮して、そこには〝なにもない〟と無意識に思い込ませる巧妙な細工《カモフラージュ》がなされている。
どれほど優れた観察眼《アウェアネス》を持つ人物でも、おそらく発見は不可能に近いだろう。
暗殺者ギルドがここに拠点を築いたのは今代のギルドマスターになってからだが、この配置はよく考えられたモノだと感心してしまう。こういう点は、やはり優れた人物だと言える。
――外は街灯が僅かに道を照らすだけで、静寂と暗闇に包まれている。
季節はすっかり冬になっており、吐いた息が白く色づくほど気温が低い。
さらにポツリポツリと白い塊が空から落ちてくる。
「雪、だ……」
この街に雪が降るなんて珍しい。
この感じだと、明日の朝には石畳の上に雪が積もっているかもしれない。
「……明日、か」
――宣告された、残された時間。俺の余命。
明日の日没に、俺は死ぬ。
一瞬だけ、暗殺者ギルドから逃げるという選択肢も考えた。
この街から逃げて、どこか遠い所で身をひそめる。
――否、不可能だ。絶対に逃げられない。
自慢でもないが、俺は逃げ足と隠れ身に関しては暗殺者ギルドでも随一だと思っている。
限界まで目標《ターゲット》に接近するヒット&ランという暗殺方法は、如何に素早く撤収・陰伏するかも重要だからだ。目標《ターゲット》を殺したが捕縛された、ではお話にならない。
だから、兵士や一般人などの素人相手なら捕まりっこないが――暗殺者ギルドの暗殺者《アサシン》となれば話は別である。
彼らは追跡《トラッキング》のプロだ。10人いれば、その10人全員が達人だ。逃げる鼠を追い詰めることに関して、右に出る者はいない。事実、俺がそうであるように。
それに、ギルドマスターは俺の実力を完全に把握している。おそらくギルド内でも名うての暗殺者《アサシン》を送り込んでくるだろう。数は少なくて5人、多くて10人ほどか。
1人2人なら逃げ切れるかもしれないが、上級クラスの暗殺者《アサシン》5人以上を相手に逃げ切るのは、いくら俺でも不可能だ。
……いや、そもそも逃げてどうするのか。
行く当てなどない。堅気の世界に知り合いなどいない。
物心つく前からこの世界に身を浸して、普通の暮らしなど知らない。普通の暮らしなど、馴染めるはずがない。
所詮〝人殺し〟でしかない俺が普通に生きるなど、土台無理なのだ。
「日没まで自由なんて言われてもな……。今まで、自由なんてなかったのに」
ギルドマスターのせめてもの情けなのか知らないが、そんな時間を貰っても困る。
これまでギルドの奴隷として生きてきて、自由な時間なんて欠片もなかった。命令されて、殺して、飯を食って、寝る。それしか知らない。
ほんの少しの金も貰っていたが、使い道なんて暗殺の道具を買い揃えることくらい。他に買った物なんて、衣服くらいしか覚えがない。
……結局、俺は暗殺者という呪縛から逃れられないのだ。
あれほど人殺しに嫌気がさしてウンザリしても、そこから頭が離れない。
どこまでいっても、俺は薄汚い人殺しに過ぎないってことだろう。
俺は人を殺し過ぎた。血に染まり過ぎた。
昔は、先代に師事していた子供《ガキ》の頃は、人を殺すことをなんとも思わなかった。
人を殺すことが日常であって、そこに疑問を抱いたこともなかった。
むしろ先代の教えの下で、如何に効率よく仕事をこなせるかという殺人技術を研鑽したりもしていた。
でも、いつからだろう。先代が死んだ頃からか?
それとももっと前からだろうか?
俺は〝俺が殺したヤツらの夢〟を見るようになった。
俺が殺した人間《ヤツ》が、俺が殺した時の姿のまま、夢の中に出てくる。
そして〝痛い〟〝苦しい〟〝憎い〟〝お前も死ね〟と、血のあぶくを吐きながら掴みかかってくるのだ。
特に最近は毎日そんな夢ばかり見る。おかげでまともに寝れやしない。
……俺は人を殺し過ぎた。人に恨まれ過ぎた。
自らの行いは全て自らに返ってくる、なんてどこかで聞いた言葉だが、暗殺者《アサシン》である俺が暗殺者《アサシン》の目標《ターゲット》になるなんて、皮肉だな。
そんな俺が、自分で最期を選ぶなんて贅沢なのかもしれないが……ギルドマスターはこの結末がわかっていたに違いない。もしかしたら、先代ですらも。これは運命なのだ。
――もはや、今生に未練なし。
俺は石畳の道の上を歩き始める。遅い時刻であるためか道に人通りは全くなく、清々しいほどに静まり返っている。
しんしんと降る雪の中を、俺は1人で歩く。そうしてしばらく歩くと、小さな橋の上に辿り着いた。
俺は橋の下を覗き込む。
下には川が流れており、暗くともはっきりと水が流れているのが見て取れる。
「……」
俺は橋の上で後ろ腰に手を回すと――衣服の下に隠していたナイフを抜き取る。
どこにでもある、銀色の刀身を持つナイフ。刃を見ると自らの顔が写り込む。
呼び名の由来にもなった灰色の髪と、生気のない紅い瞳。歳は明日で16。世間的にはまだ子供らしいが、顔つきは立派な殺し屋だ。
終わらせよう――終わらせよう――
こんなくだらない人生は、もうおしまいだ。
もう人殺しとはおさらばだ。
もう、人殺しなんて嫌なんだ。
もう――――ひとりぼっちは嫌なんだ。
俺は、自らの喉元にナイフの切っ先をあてがう。
同時に下の川へ入水する準備を整えて、ナイフを持つ手に力を込める。
そして――自らの喉を穿とうとした――
そう、その刹那であった。
「――――ッ! 誰だ!?」
何者かの気配を感じた。
同じ橋の上に、誰かの存在を感じた。
俺は気配を感じた方向へ振り向く。
すると――
『…………』
そこには――1人の少女が立っていた。
俺の灰色の髪とは比較にならないほど白く透き通った長髪に、粉雪すらくすんで見える白い肌。
少女は季節感のない薄手のワンピースのような服を着ており、オマケに裸足という状態にも関わらず、寒がっている様子は全くない。
なにより異様なのは――彼女の肌に描かれた、紋様のような黒い模様。
それは両手足から顔に至るまで全身に描かれており、不可思議な雰囲気を醸し出している。
そんな少女の両目は固く閉じられているのだが、俺のことを知覚できているのか、しっかりと顔がこちらに向いている。
――雪が降りしきる中、俺は言葉を失っていた。
この少女は、いつの間に現れた?
俺は暗殺者《アサシン》という職業柄、人の気配には人一倍敏感だ。
それなのに、この少女の接近を認知できなかった。足音ひとつしなかったのだ。
いくら裸足とはいえ、これだけ静かな状況なら必ず音に気付く。
出で立ちを見る限り、暗殺者ギルドや他の組織が差し向けた刺客、という感じでもない。
あまりにも奇怪な光景でもあったが――何故だろうか、俺の脳内にはある言葉が浮かび上がっていた。
白髪の少女を見て、こう思うのだ。
とても――――〝神々しい〟と。
『……ごめんなさい、あなたは選ばれた』
少女は初めて口を開いた。
たったそれだけの短い言葉。しかしその声は聴いたこともないほど美しく、ハッキリと耳に残った。
――〝ごめんなさい〟?
――〝選ばれた〟?
一体どういう意味なんだ……?
『……戦って。あなたは世界を救う者となる』
再び少女が言葉を発する。
戦う? 一体、なにと?
俺は少女に問いただそうとするが――直後、彼女はまるで霞が散るように消えてしまった。
確かに、そこに立っていたはずなのに。
「お、おい! 待て! どういう――っ!」
俺は、今自分が見た物が信じられなかった。幻覚か幻影か、はたまた幽霊でも見たというのか。
思考がまるで追い付かず、困惑していると――
「……? これは……!?」
俺が手にしていたナイフが、急に光り始める。
刃から柄まで全体が金色の光に包まれ、その輝きはどんどん増していく。
そして――――この瞬間、俺の運命は変わった。
◇ ◇ ◇
おまけ設定解説
〈神器〉①
魔族を倒すため、50年に一度神が人間に与える108種の武器。
聖歴1347年の〈第1次終末戦争〉にて、初めてその存在が確認された。
【神器】を持つ者は超人的な身体能力と戦闘力を獲得し、人間を上回る力を持つ〝魔族〟を単独で倒せる力を宿す。
世界の終焉を救うことの出来る、唯一にして最後の可能性。
また【神器】の中にも純粋な強さの格がある。
ランク〈D〉~〈S〉まで格付けが行われているが、ランク〈S〉ともなると魔族の大軍を1人で殲滅できるほど。
その存在にはあまりにも謎が多く、一説では「太古の〈神魔大戦《レギオンズ・ウォー》〉で生き残った神々が姿を変えた物」ともささやかれている。
ただ一点ハッキリと判明しているのは、【神器】を授けられる人間の前には"白い少女"が現れ、謝罪と共に「あなたは選ばれた」と言葉を発するということのみである。
また、【神器】の力は〈終末戦争《ラグナロク》〉が終わる度に所有者から失われる。
暗殺者ギルドの本部はとある街の地下にあり、周囲を閑静で寂れた住宅街に囲まれている。
ギルドへの入り口は、そこに本部があると知っていなければまず気付かない。
配置から陽の照らし加減、周囲の建物の居住者数や住民たちの特徴まで考慮して、そこには〝なにもない〟と無意識に思い込ませる巧妙な細工《カモフラージュ》がなされている。
どれほど優れた観察眼《アウェアネス》を持つ人物でも、おそらく発見は不可能に近いだろう。
暗殺者ギルドがここに拠点を築いたのは今代のギルドマスターになってからだが、この配置はよく考えられたモノだと感心してしまう。こういう点は、やはり優れた人物だと言える。
――外は街灯が僅かに道を照らすだけで、静寂と暗闇に包まれている。
季節はすっかり冬になっており、吐いた息が白く色づくほど気温が低い。
さらにポツリポツリと白い塊が空から落ちてくる。
「雪、だ……」
この街に雪が降るなんて珍しい。
この感じだと、明日の朝には石畳の上に雪が積もっているかもしれない。
「……明日、か」
――宣告された、残された時間。俺の余命。
明日の日没に、俺は死ぬ。
一瞬だけ、暗殺者ギルドから逃げるという選択肢も考えた。
この街から逃げて、どこか遠い所で身をひそめる。
――否、不可能だ。絶対に逃げられない。
自慢でもないが、俺は逃げ足と隠れ身に関しては暗殺者ギルドでも随一だと思っている。
限界まで目標《ターゲット》に接近するヒット&ランという暗殺方法は、如何に素早く撤収・陰伏するかも重要だからだ。目標《ターゲット》を殺したが捕縛された、ではお話にならない。
だから、兵士や一般人などの素人相手なら捕まりっこないが――暗殺者ギルドの暗殺者《アサシン》となれば話は別である。
彼らは追跡《トラッキング》のプロだ。10人いれば、その10人全員が達人だ。逃げる鼠を追い詰めることに関して、右に出る者はいない。事実、俺がそうであるように。
それに、ギルドマスターは俺の実力を完全に把握している。おそらくギルド内でも名うての暗殺者《アサシン》を送り込んでくるだろう。数は少なくて5人、多くて10人ほどか。
1人2人なら逃げ切れるかもしれないが、上級クラスの暗殺者《アサシン》5人以上を相手に逃げ切るのは、いくら俺でも不可能だ。
……いや、そもそも逃げてどうするのか。
行く当てなどない。堅気の世界に知り合いなどいない。
物心つく前からこの世界に身を浸して、普通の暮らしなど知らない。普通の暮らしなど、馴染めるはずがない。
所詮〝人殺し〟でしかない俺が普通に生きるなど、土台無理なのだ。
「日没まで自由なんて言われてもな……。今まで、自由なんてなかったのに」
ギルドマスターのせめてもの情けなのか知らないが、そんな時間を貰っても困る。
これまでギルドの奴隷として生きてきて、自由な時間なんて欠片もなかった。命令されて、殺して、飯を食って、寝る。それしか知らない。
ほんの少しの金も貰っていたが、使い道なんて暗殺の道具を買い揃えることくらい。他に買った物なんて、衣服くらいしか覚えがない。
……結局、俺は暗殺者という呪縛から逃れられないのだ。
あれほど人殺しに嫌気がさしてウンザリしても、そこから頭が離れない。
どこまでいっても、俺は薄汚い人殺しに過ぎないってことだろう。
俺は人を殺し過ぎた。血に染まり過ぎた。
昔は、先代に師事していた子供《ガキ》の頃は、人を殺すことをなんとも思わなかった。
人を殺すことが日常であって、そこに疑問を抱いたこともなかった。
むしろ先代の教えの下で、如何に効率よく仕事をこなせるかという殺人技術を研鑽したりもしていた。
でも、いつからだろう。先代が死んだ頃からか?
それとももっと前からだろうか?
俺は〝俺が殺したヤツらの夢〟を見るようになった。
俺が殺した人間《ヤツ》が、俺が殺した時の姿のまま、夢の中に出てくる。
そして〝痛い〟〝苦しい〟〝憎い〟〝お前も死ね〟と、血のあぶくを吐きながら掴みかかってくるのだ。
特に最近は毎日そんな夢ばかり見る。おかげでまともに寝れやしない。
……俺は人を殺し過ぎた。人に恨まれ過ぎた。
自らの行いは全て自らに返ってくる、なんてどこかで聞いた言葉だが、暗殺者《アサシン》である俺が暗殺者《アサシン》の目標《ターゲット》になるなんて、皮肉だな。
そんな俺が、自分で最期を選ぶなんて贅沢なのかもしれないが……ギルドマスターはこの結末がわかっていたに違いない。もしかしたら、先代ですらも。これは運命なのだ。
――もはや、今生に未練なし。
俺は石畳の道の上を歩き始める。遅い時刻であるためか道に人通りは全くなく、清々しいほどに静まり返っている。
しんしんと降る雪の中を、俺は1人で歩く。そうしてしばらく歩くと、小さな橋の上に辿り着いた。
俺は橋の下を覗き込む。
下には川が流れており、暗くともはっきりと水が流れているのが見て取れる。
「……」
俺は橋の上で後ろ腰に手を回すと――衣服の下に隠していたナイフを抜き取る。
どこにでもある、銀色の刀身を持つナイフ。刃を見ると自らの顔が写り込む。
呼び名の由来にもなった灰色の髪と、生気のない紅い瞳。歳は明日で16。世間的にはまだ子供らしいが、顔つきは立派な殺し屋だ。
終わらせよう――終わらせよう――
こんなくだらない人生は、もうおしまいだ。
もう人殺しとはおさらばだ。
もう、人殺しなんて嫌なんだ。
もう――――ひとりぼっちは嫌なんだ。
俺は、自らの喉元にナイフの切っ先をあてがう。
同時に下の川へ入水する準備を整えて、ナイフを持つ手に力を込める。
そして――自らの喉を穿とうとした――
そう、その刹那であった。
「――――ッ! 誰だ!?」
何者かの気配を感じた。
同じ橋の上に、誰かの存在を感じた。
俺は気配を感じた方向へ振り向く。
すると――
『…………』
そこには――1人の少女が立っていた。
俺の灰色の髪とは比較にならないほど白く透き通った長髪に、粉雪すらくすんで見える白い肌。
少女は季節感のない薄手のワンピースのような服を着ており、オマケに裸足という状態にも関わらず、寒がっている様子は全くない。
なにより異様なのは――彼女の肌に描かれた、紋様のような黒い模様。
それは両手足から顔に至るまで全身に描かれており、不可思議な雰囲気を醸し出している。
そんな少女の両目は固く閉じられているのだが、俺のことを知覚できているのか、しっかりと顔がこちらに向いている。
――雪が降りしきる中、俺は言葉を失っていた。
この少女は、いつの間に現れた?
俺は暗殺者《アサシン》という職業柄、人の気配には人一倍敏感だ。
それなのに、この少女の接近を認知できなかった。足音ひとつしなかったのだ。
いくら裸足とはいえ、これだけ静かな状況なら必ず音に気付く。
出で立ちを見る限り、暗殺者ギルドや他の組織が差し向けた刺客、という感じでもない。
あまりにも奇怪な光景でもあったが――何故だろうか、俺の脳内にはある言葉が浮かび上がっていた。
白髪の少女を見て、こう思うのだ。
とても――――〝神々しい〟と。
『……ごめんなさい、あなたは選ばれた』
少女は初めて口を開いた。
たったそれだけの短い言葉。しかしその声は聴いたこともないほど美しく、ハッキリと耳に残った。
――〝ごめんなさい〟?
――〝選ばれた〟?
一体どういう意味なんだ……?
『……戦って。あなたは世界を救う者となる』
再び少女が言葉を発する。
戦う? 一体、なにと?
俺は少女に問いただそうとするが――直後、彼女はまるで霞が散るように消えてしまった。
確かに、そこに立っていたはずなのに。
「お、おい! 待て! どういう――っ!」
俺は、今自分が見た物が信じられなかった。幻覚か幻影か、はたまた幽霊でも見たというのか。
思考がまるで追い付かず、困惑していると――
「……? これは……!?」
俺が手にしていたナイフが、急に光り始める。
刃から柄まで全体が金色の光に包まれ、その輝きはどんどん増していく。
そして――――この瞬間、俺の運命は変わった。
◇ ◇ ◇
おまけ設定解説
〈神器〉①
魔族を倒すため、50年に一度神が人間に与える108種の武器。
聖歴1347年の〈第1次終末戦争〉にて、初めてその存在が確認された。
【神器】を持つ者は超人的な身体能力と戦闘力を獲得し、人間を上回る力を持つ〝魔族〟を単独で倒せる力を宿す。
世界の終焉を救うことの出来る、唯一にして最後の可能性。
また【神器】の中にも純粋な強さの格がある。
ランク〈D〉~〈S〉まで格付けが行われているが、ランク〈S〉ともなると魔族の大軍を1人で殲滅できるほど。
その存在にはあまりにも謎が多く、一説では「太古の〈神魔大戦《レギオンズ・ウォー》〉で生き残った神々が姿を変えた物」ともささやかれている。
ただ一点ハッキリと判明しているのは、【神器】を授けられる人間の前には"白い少女"が現れ、謝罪と共に「あなたは選ばれた」と言葉を発するということのみである。
また、【神器】の力は〈終末戦争《ラグナロク》〉が終わる度に所有者から失われる。
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