“無能”から始まる世界最強【修正版】

つかっちゃ

新しい力の目覚め

騎士団長のレオに連れられてやってきたのは王国騎士団の鍛錬場である。既に何十人もの王国騎士達が木剣での素振りや筋トレ、体術などあらゆる訓練に励んでいた。

「ここは見ての通り王国騎士団の鍛錬場だ。これから君達には毎日ここで訓練をしてもらう。大変だと思うが頑張ってくれ!」
「「「おおお!!」」」

男子たちはやはりこういう物に憧れるのかテンションが高かった。女子達は王国騎士団達のその励む姿に見惚れているようだった。






それから1年に渡る厳しいトレーニングが始まった。毎日、王城の周りを10周、腕立て腹筋100回、素振り100回、模擬戦などなど。
初めの頃は最初の王城の周りを10周走る、というトレーニングに苦戦していた。なんせ一周が5kmもあるのだ。毎日50kmなどできる気がしないと皆諦めていたのだがそこは召喚されたチーター達。僅か1ヶ月で走りの方はそれなりのタイムで皆完走できるまでになっていた。それができるようになっている頃には腕立ても腹筋も100回は余裕とばかりにするものだからレオが「なら150回」という風に鬼畜教官ぶりを披露した。

素振り模擬戦は主に近接戦を職業とする人たちが参加し、その頃には魔法組も出来ておりお互いに剣vs魔法の様な模擬戦も行われる様になっていた。

他にも騎士団達の監視のもと森に潜り魔物の討伐や盗賊退治などのより実践を意識した訓練メニューも追加された。




しかし雅久だけ・・は初期値が一般人並みかそれ以下だったのでいつもこのスケジュールをこなす事はできなかった。

初めの一ヶ月は皆に置いていかれないように頑張った。しかし初期値の違いからか直ぐに見えなくなるほどの圧倒的な差が出来てしまい、他の皆はステータスが+50〜100という驚異的な伸び方をしている中、雅久は+2〜4とほぼ伸びることは無かった。


こんなキツいトレーニング中でも

「お前、まだ慣れねえのかよ(笑)」
「さっすが無能クンだね〜」

罵詈雑言は忘れないクラスメイト達。

もうやってても全く伸びないし何より面倒臭くなったので1ヶ月頑張ってきたが、ステータスが伸びないなら知識の方を伸ばすかと王城内の図書館に篭もるようになった。




日本にいた頃は普通の小説から論文、ラノベ等様々な本を読んできた。家にも親が読んでいた本だけが直してある部屋があるのだがそれを読むなどして愛読家でもあったのだ。

図書館にはこの世界に関する歴史、魔法、魔物の生体などあらゆる本があった。
歴史の本を読んで分かったことだがこの世界は“メラーリア”と言うらしい一繋がりの大陸で約9500年前に創造神により作られたと言い伝えられているらしい。

初めの約100年はこの世に存在する全ての生き物たちの先祖達が存在しており、そこに居た者全てが神にも等しい力を持っていたそうな。それが時間が立つにつれてその先祖達は自分たちの眷属、もとい子孫達に自身の力を分け与え、現在の魔法になっているようだ。

因みに種族は人族、魔族、魔人族、各種獣人族など。伝説上の存在では竜人族や妖精族などもいる様だ。

雅久が個人的に目についたのは“職業”である。特に目についたのは“冒険者”。ラノベなどでよくある様な階級制度が有り、

白<黄<緑<青<赤≪銀≪金≪≪白金≪≪≪虹

となっている。
金以上で貴族と同じ扱いをされて白金以上でさらに上の扱いを受けることができるようだ。強さは銀や金で一流、白金以上で天災級となっている。
因みに“虹”ランクは歴史上まだ存在したことは無いらしい。


ここには無限にあるのでは?と思う程本があり、最初の頃は一冊に約2日をかけて読んでいたのだが一月も経つと一日に4冊を読める程の速読が出来るまでになっていた。


かれこれ8ヶ月程図書館の本を読み漁った。沢山あったのだが内容が被っている本が大量だったのでここにある本はほぼ全て読破し理解したと言っても過言ではないだろう。
本を読んでいる間は時間を無駄にしたくなかったので、同時進行で魔法の鍛錬(雅久は魔法が使えないのでとりあえず魔力を体中に循環させる事)を欠かさずしていた。ふとしたときにステータスを見てみた。すると

谷渕 雅久     Lv.3

職種            ???
称号            転移者
種族            人族

筋力       15
体力       12
防御力    33
俊敏力    14
魔力       20

スキル
言語理解

固有スキル
賢者





───────ん???
賢者?あれ?無能じゃないの??
そんな事を思っていると

『はい。あなたは大量の知識を取り入れた事でスキル“無能”が進化し賢者となりました』

頭の中に無機質な声が響いた。

「えっ!?誰!?」
『はい。私は“賢者”です。心の中で呟くと会話を受け答えする事が出来ます』


えええええええ!?!?!???

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