最弱無敵のエンドフォース -絶望からの成り上がり-

ワールド

第59話 過去編 姉と妹 最終話

「また百点! 本当に楓は凄いわね!」

 それから楓はみるみるうちに成績を上げていった。
 その他にも、知識を深めていき気が付けば陽菜を超えていた。
 楓自身もそれを理解しており、母親に褒められそれを自覚していた。
 もう、自分は必要な存在。これで、両親に捨てられる事はない。
 母親に頭を撫でられながら、楓は確信していた。

「最近、頑張っているようだな、楓」

 就寝時間前。楓は珍しく父親の書斎に呼ばれた。
 物心つく前に入った記憶はある。しかし、楓はピリピリとした緊張感に少し委縮していた。
 だが、思った以上に父親の顔は優しい。楓は柔らかい物腰の父親に安心感を抱いていた。


「しかし、正直驚いた楓がこんなにも成長してくれるとは……何があった?」

「何でも、いえ! 何でもないです! ただ、今のままでは駄目だと思っただけですので」

 楓は笑顔で父親に敬語で伝えた。
 たった一年で。風貌も口調や雰囲気も変化した楓。
 父親もそれは顕著に気が付いており、陽菜より楓の方に注目していた。
 そして、話は本題へと移っていく。

「さてと、楓! 今日わざわざここに呼んだのは、お前の意志を確認してきた」

「い、意志ですか?」

「……単刀直入に言うとだ、『陽菜を切り捨てる』という事だ」

 楓はその言葉に何も反応も示さなかった。
 前だったら、楓は必ず反対していたのに。
 今まで世話になり、本当の姉のように思っていた。
 だけど、あの日。聞いてしまった衝撃の事実。

 何をやっても許してくれる優しい姉。
 いつも自分の事を支えてくれる大切な存在。
 自分にとってかけがえのない人物。
 それなのに、楓はすぐに父親に言い放つ。

「あぁ……あの人ですか」

「何だ? 随分と冷たいな、何あったのか?」

「うーん、心の変化ですかね? 今までの私は姉に頼り切っていたと思います……それが、『自分で何とかする』に変えただけです」

 淡々と楓は低い声で発言していく。
 小学生の段階でこの考えに父親は非常に感心している。
 優しさを切り捨て、目的の為に動ける人材。
 そして、他人に頼り切らず自分の力だけで切り開ける能力。

 ――――今ここに誕生した一人の悪魔。

 楓の決意に父親も若干の笑顔を浮かべる。

「そうか、それを聞けたなら安心だ」

「ありがとうございます」

「こうなったらもう陽菜はもう必要ない! 元々、お前が成長しなかった時の保険だったからな……夜遅くに呼び出しで済まなかったな、ゆっくりと休んでくれ」

 それだけ聞いて楓はお辞儀をして父親の部屋を後にした。
 一見、平然を装っているように見えた。
 だが、内心楓はとても喜んでいた。

(勝った……勝った! 勝った! 勝った!)

 何度も何度も。心の中で叫び続け勝利の余韻に浸っていた。
 しかし、ここからさらに楓は壊れていった。


 それは、日常の生活にもあらわれていた。

「か、楓ちゃん! ど、どうしてこんな事するの……げほっ!」

 学校の休み時間。楓を含めて五人組がトイレに集まっていた。
 何をしているかと思えば、一人の女の子をバケツに溜めた水に顔を突っ込ませていた。
 髪と顔はびしょ濡れになっており、とても苦しそうに楓の名前を呼んでいた。
 この子は楓の一番の親友であった。それなのに、楓は腕組みをしてその光景を見て嘲笑っている。

 楽しい。愉快。楓は高い位置から見下ろしているだけ。
 過激になっていくそれに楓はさらに加え続ける。

「どうしてって、楽しいからに決まってるでしょ?」

「そ、そんな! わ、私は楓ちゃんの事を心配してるから……がぁ!」

「はぁ? 何言ってんの? あんた何かに楓の事を心配する義務が無いって」
「どの口が言ってんのよ! ばーか!」

 何度も蹴られ、声も出せなくなるぐらいの状態になってしまう。
 そして、奥から楓がゆっくりと近付く。長い髪を掴み、力ずくで引っ張る。
 痛いと言いながらも、楓は口元を緩める。
 周りも楓の行動にゲラゲラと笑いながら、さらに激しくなっていく。

「ねぇ? 私が貴方と付き合っていたのって、本当に馬鹿な時間だったって言ったよね?」

「……っ! 楓ちゃん! お願い、目を覚まして!」

「目を覚ます? ううん、今まで私の方が目を覚ましていなかったのかもしれないわ……だから、これからは」

 そして、楓は掴んで引っ張っている髪を離す。
 今度は頭を押し付け、再びバケツの中の水に顔を押し込む。
 臭さと苦しさでどうにかなりそうだった。
 でも、止まらない。止める気もない。
 楓は腹を抱えて笑いながら、かつての友達が抗う姿を見て。

「あっはははは! ほらほら、はやくしないと死んじゃうよ? あ、どうせ、生きている価値もないから死んでもいいか」

 その子にとっては地獄。これまでずっと楓の隣を歩き続け、一緒にいたのに。
 待っていたのはこの仕打ち。
 来る日も来る日もこの残虐な日々は続く。
 給食に虫を入れられたり、物を隠され、文房具を破壊されたり、とにかく想像を絶する虐めが繰り広げられていた。
 誰かに相談しようとしても、脅され留めておくしかない。

「楓ちゃん、最近……おかしいよ! 何だか、昔の元気がないみたい……」

 この一言から始まり、楓の逆鱗に触れた。
 最初の内は穏やかだった。だが、次第に口調が強くなる。
 これも全て親友である楓の為。昔の元気で優しい楓に戻ってくれるように。
 それなのに、楓はまるで積み上げてきたものが全て否定されているように感じた。

 ――――自分は凄い努力をしてきた。練る間も惜しみ、勉強し結果を出して両親の期待に答え続けてきた。

 許せない。どす黒い何かが楓の中に生まれ、それが一つの形となる。
 もう、楓にとってこの友達に対しての敵意が剥き出しとなる。
 罪悪感も何もない。ただ、否定されるのだけは嫌だった。
 憎悪の引き金というのは本当に何気ない所から引かれる。
 今回の場合も、楓の為に思って言った言葉だった。だが、逆に楓にとって最悪の言葉だったのだ。

 しばらくして、その子は学校に来なくなった。
 学校も担任も大きな問題にしたくはないのか。周りには、『休養』という事で済ました。
 証拠も有力な証言もない。だから、誰も言わないし言えない。

(楽勝ね! はぁ、それに何か気持ちがいい、私が発言して少し指示するだけで壊れたり、どうにかなったりする……)

 大人も自分の保身に走る。周りも自分を怖がって怒ったりしない。
 持ち上げられて、褒められる。こんなにも楽な生き方は他に存在しない。

 楓はいつの間にか『女王』としてクラスの中心に立ち、仕切り先導していた。

 父親に言われた大切な事。人の上に立つにはそう言った事も必要だ。
 だからこそ、クラスという小さな集団の中でも一番になれ。
 そうすれば今後の糧に絶対なるからと言われ続けてきた。


 楓はその通りに行動してきた。これなら、誰も否定しない。怒ったりしない。

 と思っていた。

「あ、優! 待ってよ!」

 しかしそんな楓が純粋に戻る時。それはある人物と話したり、隣で歩く時。
 弱弱しい背中を見せながら歩く彼。
 笹森優。楓にとって彼とは長い付き合いで秘かに想いを寄せる人物だった。
 だから、彼の事を見つけると胸のドキドキが止まらない。
 小走りしながら近付き、楓は彼のそばに寄り添う。

 しかし、彼は気付いていた。楓の変化に。微妙な変化も気付く彼が、大幅に変わった楓に気が付かないはずがない。
 楓はとても嬉しい気持ちになっているが、彼は勇気を出して発言した。

「ねぇ、楓」

「ん……なになに?」

「……最近、おかしくない?」

「……!?」

 まさか彼に言われるとは思わなかった。
 予想外の発言に楓は硬直する。
 歩くのを止めて彼と向き合う。言われたのはあの子と同じ事。
 昔の方がよかった。元気でいつも明るい楓の方がいい。
 彼にとっては本当に素直な気持ちで言ったのだろう。

 だが、楓にとっては重く、胸に突き刺さる指摘だった。
 しかし、彼は優しかった。自分よりも体が弱いのに人の心配してくれる。
 細く、今にでも倒れそうなのに。楓は彼と別れた帰り道。悲しい形相で家へと帰って行った。

「楓……」

 すると、待っていたかのように。玄関で話しかけてくる陽菜。
 少しやつれており、表情に覇気がない。
 この一年で陽菜の扱いも大分変化した。
 前までは怒られてばかりだったのに、立場が逆転し陽菜は完全に必要がなくなっている。

 この状況こそ楓が望んだ結末。

「あれ? 随分と痩せたよね?」

「……お願い」

「ん? なに? 言っておくけどもう私の方が上だから、残るのは私だから」

「もう、限界なの」

「何が? 今までずっと黙って隠してきたのに今更何が限界なの!」

 楓は陽菜に近付き激高する。
 確かに、陽菜は楓に隠してきた。
 実の姉ではない事。どちらにせよ、どちらか一人がこの家から立ち去る事。
 複雑な事情が入り混じり、陽菜も混乱していた。
 だが、それ以上に楓は辛かった。

「ち、違うの……それも、楓の為だったの」

「騙されないよ? じゃあ、私の為だったらどうしてもっとはやく言わなかったの? 隠し事じゃないじゃない」

「そ、そんなの簡単に言える訳がない! 楓を辛い気持ちにさせたくなかったの! だから、ある程度年齢を重ねてから言おうと……」

 らしい言葉を並べる陽菜。だけど、楓には何も届かない。
 気持ちが空回りし、逆効果となっている。
 陽菜は大粒の涙を流しながら楓に訴え続ける。
 地面に膝を着いて、助けを縋るように。
 だけど、それを楓は見下ろしながら哀れに思ってしまう。

(あぁ、そうか、こうなっちゃ駄目だね)

 優しくて頼れる姉だと思ったのに。
 言うならば反面教師のような存在になりつつあった。
 結局、夏目陽菜は性格的に優し過ぎた。どんな時も非情になれなかった一面がある。
 道に捨てられた犬や猫を放置しておけないように。陽菜はどんな人にも助けの手を差し伸べるタイプだった。

 優秀だが、父親には好かれていなかった。

 だからこそ、陽菜より楓が上となった時。簡単に切り捨てられた。

 楓はそんな陽菜の伸ばした手。

「……っ! いたぁ!」

 バシッ! と弾いた。瞳を見開きながら、楓は今までに自分に向けられた発言を思い返す。

『確かに勉強が出来たり運動が出来たりする事は大事だよ! だけど……それ以上に大切なものもたくさんあるよ!』

 うるさい。

『私は楓ちゃんと違ってお勉強も出来ないし運動も得意じゃないし……楓ちゃんみたいに可愛くないし、華もないし……だけど、楓ちゃんを大切に想う気持ちは本物だよ!』

 何が分かるの。

『最近の楓は何だか怖いし、怖い気持ちがあるよ……一体どうしたの?』

 やめて。

『でも、僕は楓にはいつもお世話になっているし、こんな事言いたくないけど、僕は優しい楓の方がよかったよ』

 優しい……。

 この瞬間。楓の中の何かがプチっと切れた。
 もう、どんな事をしても構わない。
 こうなったら自分の欲しい物は何をしてでも手に入れる。
 楓は顔を暗くしながら、驚く陽菜に全てをぶつける。

「もういいよ、結局さ、自分が助かりたいだけでしょ?」

「違う! 私は……! 本気で」

「血の繋がっていない人なんて実姉じゃないよ、気持ち悪い」

「……っ!」

「もう私の方がこの家だと上なんだからさ! さっさと私の目の前から消えてくれないかな?」

 言ってしまった。もう後戻りは出来ない。
 大切な友達と想いを寄せる人に言われたのに。
 楓は陽菜にとって言われたくない。決して踏み込んではいけないタブー。
 ニヤリとしながら楓は追い込まれている陽菜に止めを刺す。

「さようなら、多分だけど近日中にこの家から追い出されるんじゃない?」

「……そ、そんな」

「安心して! また元居た場所に戻るだけだから!」

「お願い、お願いだから……ここに居させて」

「駄目よ、元々! どちらかは消える運命だったんだから」

 楓はそう言い放って陽菜に背中を向けた。
 だが、その時だった。
 後ろから急に陽菜が楓の背中から覆い被さった。
 地面に叩きつけられ、楓は両手を押さえ付けられる。
 物凄い表情で陽菜は楓にお願いをする。

「何で、分かってくれないの! こんなに頼んでいるのに」

「どいてよ」

「お願い、もう……嫌なの」

「いいの? こんな所見られたら本当に」

「何やっているんですか!」

 最悪だった。偶然なのかそれとも楓が狙ったのか。
 たまたま通りかかったメイドにこの光景を見られてしまう。
 陽菜は振り向いて慌てふためく。
 その姿を見ながら楓は小さな声で陽菜にこう言い放った。

「じゃあね」

「いやぁ……いやぁ!」

「どうなさいました? 何でこんな事に」

「急に、お姉ちゃんが襲って来たの! 助けて!」

「違うわ! 私は」

 陽菜はメイドに取り押さえられ、引き連れられていく。
 言い訳のしようもない現場を見られ、陽菜に弁解のチャンスは残っていなかった。
 楓は舌を出しながら、その様子を見てこう思った。

 あぁ、もうこの人の姿を見る事は二度とないのだと。

 その後。陽菜はこの家から別の施設に引き取られたようだった。
 何処に行ったのか。どうなったか楓は知らない。知る必要性もなかった。
 もしかすると亡くなっているかもしれない。
 だから、楓は優に自分の姉の事を【死んだ】と答えた。

 社会的に、そして栄光の道から外れたから。
 楓は見事外れかけたレールを無理やり元の位置に戻した。
 だが、それによって本来明るい未来に向かうはずの多数の列車の道は閉ざされた。

 そして、楓は突き進む。一番大切なのは自分。それは揺るぎない。
 両親もそう言っている。だから、これまで犠牲にしてきた。
 親友、自分にとって大切の姉。どんなにかけがえのない人物でも自分に危険が及んだら仕方がない。

 そうやってきたつもりなのに。
 やはり、楓にとって。笹森優という人物だけは。



「どうしても、切り捨てられなかったの」

 長い話が終わり、楓は体の力が抜ける。
 最初の方は躊躇していたが、途中からどうでもよくなったのか。
 ペラペラと話し続けていた。優は一切言葉を発しないで聞いており、白土は両手を口に抑えながら険しい表情をしていた。
 楓が最後に言い放った【切れ捨てられなかった】という言葉。
 優にとって一番言って欲しくない言葉であり、同時に言って欲しい言葉であった。

 まだ、目の前の怪物は自分に好意を抱いている。
 この事実が重く優にのしかかる。
 白土はきゅっと優の手を握り締めながら、静かに口を開く。

「それで、話は終わり?」

「そうね、これ以上はもういいわ」

「……事情は分かった、貴方の苦しみも理解が出来たつもり」

「別に貴方に理解して貰わなくてもいいわよ! 余裕ね? だけど……そう簡単に上手くいくかしら?」

「うん、私も一緒! だけど、話を聞いた以上……理解しないといけないかなって」

「黙って! そんなの聞きたくない!」

「私も別に貴方の過去の話なんて聞きたくなかった、だけど、いつかは理解しないといけないと思ったの」

「はぁ? 何言って」

「だけど、話を聞いた上で言わせて貰うけど、貴方だって結局……自分の為に行動してこの結果になっているじゃない」

「……!」

 痛い所を突かれたのか。
 楓は先程までの威勢が消え失せる。
 結局、楓も自分の保身の為に優を犠牲にした。
 あの時、本当に。優を助けていれば、周りに流されず、欲をかかなければこんな悲惨な結果にはならなかった。
 だけど、楓は選択した。晴木からの告白。優を犠牲にする事。
 父親の教え通りに、そう信じて今まで答え続けて来たのに。

 掴めなかった。一番、大切な存在。伸ばせば手に届く位置にあったリンゴなのに。
 そのリンゴを掴む為に利用した踏み台が脆かった。

 あぁと楓は今やっと気付いた。
 自分はとんでもない事をしてしまった。
 どんなに償っても償いきれないぐらいの重罪。

 変わったつもりが何も変わっていなかった。

 楓は今までの自分の行いが虚しくなり、乾いた笑いをするしかない。

 それを見て優は。

「す、優君?」

「……! す、優?」

 泣いていた。目頭が熱くなり、溜まっていたものが放出される。
 変わっていないのは優も同じだった。
 どんなに、彼女が変貌しようと。自分に酷い事をしたとしても。
 大切な人が傷つけられて、たくさんの罪を犯そうと。

『ねぇ? 見て見て! 優! じゃーん! 新しい洋服なんだけど似合う似合う?』

『大丈夫? 優? 体の調子悪そうだけど』

『優、何かあったら何でも言ってね! その……ほら! 優は私にとって』



「大切な人だから」

 あの日。いや、何度も言われた言葉を優は静かに泣きながら答える。
 白土は優の表情を見て唇を噛む。よっぽど悲しいのか。それとも、未練があるのか。
 微妙な心境な白土。けど、白土は優の手を握り続ける。

(私は優君の事を信じると決めた、彼の望みなら出来る限り聞いてあげたい! だったら……私は彼の選択に従うだけ)

 それが、彼の恋人としての責務。いや、絶対条件。不安定な彼を支えられるのは自分しかいない。
 こんな事を言うと傲慢のように思える。ただ、それほど白土は優の事を好きだった。
 もうこんなチャンスはない。畳みかける時は畳みかけたい。


 一度、揺れかける優の気持ち。

 ただ、優の答えはもう決まっていた。

「……分かった、君の事は許す」

「……え」

「う、うそ、ほ、ほんとに許してくれるの? す、優!」

「なんて、昔の僕ならそう言っていたのだと思う」

 短剣を取り出し、優は楓の首に向けて一気に振り下ろした。
 確かにその時の優は泣いていた。
 けど、微塵も許す選択肢は残されていなかった。
 今までやってきた事を考えれば、足りないくらいだ。
 だが、このまま楓を生かしておけば被害は拡大するかもしれない。

 そうなる前に。優は自らの手で。

「さよなら、楓、大好きだったよ」

 剣振り下ろし、楓の首が飛んだ瞬間。
 ここで優と楓の物語は終わった。
 一つの復讐は遂げた。
 だがそれは余りにも、辛く、心に刻んでしまう出来事だった。

 それでも笹森優は進み続ける。

 さらに先に待ち構える敵を倒す為に……。

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