出会い系はじめてみたら幼馴染とマッチングした話

さかな

20. ショッピング5

やけにテンションの高い佐々木さんに連れられて俺は試着室ので佐々木さんの選んだ服に着替える。
元着ていたユニクロのTシャツをハンガーにかけポロシャツと半パン、それに新たにハンチング帽も加えた佐々木さんプレゼンツのモテ男子服に着替えた。

「んーじみなんだよなーだがそれがいい。」 

佐々木さんは見事に俺のツボを押さえていた。没個性こそ至高。シンプルイズベストである。

「おわったー?」

佐々木さんの問いかけに俺は試着室の扉を開くことで応えた。
そして持参した面白メガネをかけて華麗にポーズを決めてみせた。
このメガネはレンズの部分歪んだ人の目元がプリントされているものである。

「なにそのメガネーブサイクー!」

佐々木さんが堪えきれず笑い出した。勝ったな。
とりあえずずっと着ているのも店側に悪いので一旦元の服に着替えることにした。
着ていたお店の服を脱ぎ、上の服を着た時点で、外にいる佐々木さんに服を渡す。
と、ここで俺はあることに気づく。

「佐々木さんのワンピースのお尻の部分破けてない?」

「えっ?きゃっ」

可愛らしい声を上げながら佐々木さんが倒れこんできた。






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