出会い系はじめてみたら幼馴染とマッチングした話
7. 初デート4
 なんてこった。
 幼馴染とマッチングしてしまうとは。
 世間は意外と狭いんだなとしみじみ感じながらとりあえず俺たちはもともと会う予定だったカフェに入った。
 シックな雰囲気で机に付けられた傷などが年季を感じさせる。
 しかし汚れているというわけではなくむしろそこらへんの店より掃除は行き届いている。周りを見回してみたが休みの日なのに人は少なめだった。
 悪くない。
 今度一人で来ようかな。
 そんなことを考えていると店員さんが注文を受けに来たので俺は、アイスコーヒー、茜はオレンジジュースを頼んだ。
 そして沈黙。
 この気まずさをどうにかしようと俺は口を開く。
「お前出会い系なんてするんだな。相手困りそうな感じではないのに。」
すると茜も口を開く
「ちょっとわけがあって…。あんたはどうして出会い系なんか…あ、うちの工学部男子率高めだもんね。」
 と哀れみの目を向ける。
 くそっ。
「出会いがないんだよ。お前の友達誰か紹介してくれよ。」
 俺は恥をしのんで幼馴染につむじを見せつける。
 すると茜は
「そうだな…。じゃあわたしのこと助けてくれたら女の子紹介してあげるよ。」
助ける?予想の地平になかったその単語が俺を困惑させる。
「助けるってのはどういうことだ?」
「えっとー…その…」
 なかなか茜は事情を話しはじめない。
 ここで俺の脳裏にふと援助交際という単語が現れた。
 いやこれはまずいだろ。
 でも出会い系でマッチングしたってことは。
 などと考えを広げる俺から何かを察したのか、顔を赤らめながら
「別にお金に困ってるとかじゃないから!そういうんじゃないから!」
と弁解する。
「じゃあどういう意味なんだよ。」
 俺は再び茜に尋ねた。
「実は…」
 茜は事情を話し始めた。
 幼馴染とマッチングしてしまうとは。
 世間は意外と狭いんだなとしみじみ感じながらとりあえず俺たちはもともと会う予定だったカフェに入った。
 シックな雰囲気で机に付けられた傷などが年季を感じさせる。
 しかし汚れているというわけではなくむしろそこらへんの店より掃除は行き届いている。周りを見回してみたが休みの日なのに人は少なめだった。
 悪くない。
 今度一人で来ようかな。
 そんなことを考えていると店員さんが注文を受けに来たので俺は、アイスコーヒー、茜はオレンジジュースを頼んだ。
 そして沈黙。
 この気まずさをどうにかしようと俺は口を開く。
「お前出会い系なんてするんだな。相手困りそうな感じではないのに。」
すると茜も口を開く
「ちょっとわけがあって…。あんたはどうして出会い系なんか…あ、うちの工学部男子率高めだもんね。」
 と哀れみの目を向ける。
 くそっ。
「出会いがないんだよ。お前の友達誰か紹介してくれよ。」
 俺は恥をしのんで幼馴染につむじを見せつける。
 すると茜は
「そうだな…。じゃあわたしのこと助けてくれたら女の子紹介してあげるよ。」
助ける?予想の地平になかったその単語が俺を困惑させる。
「助けるってのはどういうことだ?」
「えっとー…その…」
 なかなか茜は事情を話しはじめない。
 ここで俺の脳裏にふと援助交際という単語が現れた。
 いやこれはまずいだろ。
 でも出会い系でマッチングしたってことは。
 などと考えを広げる俺から何かを察したのか、顔を赤らめながら
「別にお金に困ってるとかじゃないから!そういうんじゃないから!」
と弁解する。
「じゃあどういう意味なんだよ。」
 俺は再び茜に尋ねた。
「実は…」
 茜は事情を話し始めた。
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