最強魔王なのに、影で生きていこうとするのは、間違っていることなのか。

ふらぺちーの

第2話 入学試験2

第1校舎前
8:28  ギリギリだ。
見た感じ、1000人弱ぐらいはいる。
この中で、合格できるのは、300人だ。
まぁ目立たないぐらいに、合格出来たらいいのが…
カチッと音が鳴ると、【テレパシー】が、送られてきた。
「ただいま8時30分に、なりました。受験生の皆さんは、好きなフロアへ、移動してください。」
テレパシーが途切れると同時に、目の前にあった複数の扉が開いた。
その扉は、AからJまでのアルファベットに分けられていた。
一応人が少ないDにしておくか。
Dの扉に入ろうとすると、金髪で、片手に剣を持っている男に声をかけられた。
「おいおい。Dに行くのか?  やめといた方がいいぞー。」
「なぜだ?」
「お前知らないのか?ここはな……」

「おーい。いくぞー?」
こいつの仲間か。
「わりぃな」
そう言って男は申し訳なさそうな顔をして、去っていった。
それよりDがなんだ?
まぁ人が少ないんだし、少しなにかあったところで、問題ないだろう。


Dの扉に入ると、青色で、眩しい景色が広がっていた。
「Dに集まってくれた諸君。感謝する。ここに集まってくれた人達はきっと優秀な人達なのだろう。期待している。まずは、握力からだ。」
先生なのだろうか。鉢巻のようなものをした先生だ。
先生が、一人一人に測定器を配っていく。
魔法の仕様は、禁止らしい。

さて、平均をみるか。


「俺59」
「私56……」
「皆よわっちーな  ホレッ94    平均は、少なくともこんぐらい行かないとな」


なるほど……94が平均なのか。
俺は、ゆっくりと、測定器に、力を込め始める。
95
このぐらいか。

「じゃあ回収するぞー。」
先生が指示すると、皆それぞれ提出を、始める。

しばらくすると、結果発表が行われた。
「今回は皆優秀だなー
平均は、51ってところか。」

おかしいな。
「そして今回の1位は、95。」



【シルフォード・カナタ】

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