EX冒険者の成長記

光井ヒロト

事件2

「来ましたか…」
レイは教皇の意図をくみ取り、教皇と聖女の寝ているところに忍び込んた。
「なぜ僕を呼んだのですか?」
「私たちは護衛隊長に狙われています。彼奴には気おつけてください」
「分かりました。肝に銘じます」
次の日の夕方、王都に着いた。先ず司教が挨拶をした。
「ようこそいらっしゃいました。どうぞ、こちらへ」
そうして一同は王城の中に入っていった。夕食はパーティーをすることになっていて、貴族たちがすでに集まっていた。王族、教皇、聖女の順番に並んで入ってきて国王が挨拶をした。
「皆、今日はよく集まってくれた。教皇と聖女が遠路はるばる来てくれた。それでは王国と教国に乾杯!!」
「「「「「乾杯!!」」」」
貴族位の高い貴族から挨拶にいった。レイは男爵なので最後だ。レイは簡単に挨拶を終わらせて戻っていった。
夜、教皇と聖女は王城の部屋に入っていった。レイは挨拶のとき教皇からもう一度来てと目線があった。誰も起きていない時間にレイは部屋に入っていった。この時のためにレイは創造魔法で転移のスキルを造っていた。中に入ると、教皇と聖女が倒れるように寝ていてそこには剣を持っている護衛隊長がいた。護衛隊長が気配を察知したのか後ろを向きレイを見た。
「何をしている!!」
思わず声が出てしまった。
「貴様ァ!!」
レイは首トンをして気絶させた。すると部屋を開けて誰かが入ってくる。そいつらはニタニタ笑を零して、剣をむけた。だが、レイは拘束の魔法で一瞬で無力化した。その物音で教皇と聖女が起きた。同時にたくさんの王国兵が駆けてきた。
「そいつらを連れて行ってください!」
「「は、はい!!」」
「教皇様、聖女様ご無事ですか?」
「えぇ、使徒様、大丈夫ですよ」
「ええ!!!」
「分かりますよ、それくらい。ステータスに書かれてなくても…私たちは貴方様に会うためにここへ来ました」
「そ、そうですか…」
次の日、教国から新しい護衛隊が来るとのことで、滞在期間が一日延びることになった。教皇と聖女は教会で祈りを捧げていた。教皇と聖女が帰国する前日になった。王城では、パーティーが開かれた。
「明日で教皇と聖女が我が国を去る。最後に教皇から挨拶を頂く。
「この数日間ありがとうございます。今回の目的は神の使徒様に会うために来ました。そのお方はレイ・フォン・ザネリー様です。私たちは彼との婚約を申し込みます!!」
「「「「「え、ええええええええええええ」」」」」
「ちょ、ちょっと待て!それはその少し早まりすぎである!」
「分かりました。では、5年後にもう一度来ます。その時にいい返事が聞けることを願っています」
教皇のカミングアウトに一同は驚きつつパーティーが終わった。それから新しい護衛隊が来て教皇と聖女が帰って行った。帰り際に
「では、また」
チュ
「な!レイイイイイ!」
「ち、違いますよぉ!」
それから一日国王に怒られた。

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