EX冒険者の成長記

光井ヒロト

王女

レイたちは教会を出て、屋敷に向かった。今日はステータスを両親に見せるために父の屋敷に泊まることになっている。
「夕飯のときにステータス見せてくれ」
「うん、分かった」
屋敷に着くと、どこかの馬車が止まっていた。さらに、騒がしく声が聞こえてきた。
「何があった!」
「これはザネリー卿。実はお話がありまして、その…それが…第二王女殿下とアイルド公爵家の次女様…そしてワンス公爵家の次女様が何者かに攫われました!!」
「何!それは誠か?!分かった。早急に兵を手配する!」
「父上!僕も行きます!」
「ま、待て!!」
レイはさっそうと走っていった。
「ま、まあいい。すぐさま殿下らを救出に向かへ!!」
「は!!」
アルカスの掛け声で兵たちは走っていった。一方レイは
「サーチの魔法を使おう…いた!あれは奴隷商か?不味い!!」
《身体強化・神》
《武器精製・神》
家の屋根をつたって全速力で王女たちのいる奴隷商に向かった。そしてとてつもなく大きな扉の前に立ち、もう一度サーチの魔法を使った。
「地下にいるようだな…よし!行こう!!」
大きな扉を開けると何人かの冒険者がいた。
「なんだこのガキ!おいテメェらそのガキぶっ殺せ!!」
リーダー格の男の声で四人の男が動き出した。しかしレイは一瞬で全員を気絶させた。一人目は、腹をなぐり、二人目は、脳天にかかと落としをし、三人目は、刀で頸椎をたたき、四人目は、後頭部を回し蹴りをした。
「クソ!死ねや!!」
リーダー格の男は真正面から向かってきた。それをレイが顔面をなぐり気絶させた。
「ふぅ終わった。さぁ下に行こう!!」
下に行くと、二人の太った男がいた。レイはすかさず
《拘束》
魔法をかけ無力化した。そして檻の中にいる王女と二人の公爵令嬢の拘束をとき、助け出した。
「もう、大丈夫ですよ」
「ありがとうございます!ほんとにもう…ダメかと思って…」
「本当にありがとうございます!カッコ良かったです!!」
「助けてくれてありがとうございます!本当に良かった」
王女たちにお礼を言われていると、上の方から無数の足音が聞こえた。その音に王女たちは体を硬直させた。だが、レイは
「大丈夫。仲間です。助けが来たんですよ」
レイのその言葉は当たり王国の騎士が息を切らしながら入ってきた。
「王女殿下ら!ご無事ですか?!な、君は?」
「このお方が私たちを助けてくださいました」
「そ、そうですか。では、こちらへどうぞ」
そのままレイたちは王城に向かっていった。

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