迷宮マイホーム

佐々井

ほぼ神との談話

これはスキルを紙に書き終わってから転生までの話である。
「大和くん、さっき言っていた神族と星について余談ですけど君がさっきまでいた世界にも魔法というよりは魔力があったんですよ。」
「そうなんですか?僕も他の人も全然使えませんでしたけど?どうゆうことですか?」
「えっとですね、どの世界にも一つは存在するんです。魔力のあつまる星が。魔力のあつまる星はその世界中から魔力を引き寄せます。その星は星ができたと同時に魔力を引き寄せ始めますが、世界中からの魔力を引き寄せるので、魔力がたくさん密集して、ある一定の量は星と融合するんです。そしてその星は生物が生存できる、言うなれば地球のような環境になるわけです。そこに魔力が融合した影響で魔力の存在する星になるわけです。ただ地球と違うのは太陽系的なものはほとんどそっくりに作られるのですが、大きさがすべてに倍程度になるんです。だから地球時間でいうと1日48時間くらいですね。1年や1ヶ月もだいたい2倍になります。ちなみにこれも余談ですが、神族が存在するのは、知的生命体の存在する星だけなんです。というよりは魔力の存在する星に神族が誕生して知的生命体を誕生させるんですが。まあ誕生したばかりの神族は知的生命体を作るという一種の絶対的目標を持っていますから誕生させるまでは生命体はいても知的生命体はいませんし、神族もその星に干渉することはまだできないですけどね。もちろん例外もあります。君のいた地球ですよ。あれは後天的に神族が生み出された星です。知的生命体ができて、その生命体の本当に微弱な力の集合によって神族が1人だけ誕生するんです。まあ、魔力の引き寄せる星は世界にも1つしかないんですが地球みたいな星は数個存在するんですよ。それと魔力のある知的生命体の存在する星には、創造神からなる魔法神、武神、遊戯神、豊穣神、生命神の六柱が絶対に存在しています。
あと神族ですが、基本的には星やその生命体に関与できないんです。そもそもの役割がその星の管理ですからね。
とまあここまでの話で君ならわかっていそうですが、この星だけは圧倒的に神族が多いんです。だからその世界自体の寿命が来るまではずっと存在するんです。世界の寿命がきたらその世界は生まれ変わります。そこに存在する神力を種として。その繰り返しです。だから実際にはその魔力星の旅ってことかな。」
「1つお願いがあるんですけどいいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。できる限りのことならば。」
「僕を知的生命体、もとい人類の誕生の一千年前の星に転生させてください。」
「ああ、なるほど。いいですよ。頑張ってくださいね。」
(僕の気持ちを汲み取ってくれたみたいだ。)

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