悪役令嬢はモブキャラになりたい
勉強会?②
とりあえず、急遽王宮に1週間も過ごすことになったので衣類などは王宮の方で用意してもらった。
まあ、それにしても………どこもかしこもキラキラしていて、目が疲れる。
とはいっても私の家もかなりキラキラしてるけど。
「アリア様。朝食が出来ました。」
ドア越しにメイドさんの声が聞こえる。
外はまあまあ強い雨が降っているせいで声がきこえにくい。
『あの私、朝食いらないです。』
今、正直食欲がない。朝、食欲がないのは前世と同じで別に体が弱いとかそういうのではないと思う。
「……………すみません。よく聞こえませんでした………。」
(…雨強いもんね。)
これは、メイドさんを部屋に入れた方が会話がしやすいだろう。というか、自分から出ればいいのか。
ベッドから降りてドアを開けるとメイドさんが驚いた様子で立っていた。
『おはようございます。すみません、朝は食欲がいつもないのでぬきでもいいですか?』
(あれ、メイドさんかたまっちゃったよ。)
私の方を見て驚いたままの顔で5秒沈黙が続いた。
「びょ、病気かなにかですか!?風邪ですか!?それとも雨が怖かったりしますか!?」
どうやら、メイドさんの過保護センサーが反応してしまったらしい。
『いえ、違います!普通にいつもの事なので大丈夫です!』
全力否定するけど……伝わってないみたい…。
オドオドしてついには、
「イアン様〜!!!」
と言いながら走って言ってしまった。
『…………この国の人って過保護だよね。』
もうこれは止めようがないと思った。
(………あれ、なんでイアンのところに行ったんだ?)
とりあえず、部屋で待機しようと思って部屋に戻ったらドタバタと足音が聞こえた。
(まさかとは思うけど…………)
「アリア!大丈夫?!」
そのまさかだ。
『おはよう、イアン。』
ここは華麗に笑顔を見せる。
でも、イアンの心配そうな顔はほどけない。
「アリア、具合悪いなら寝てなきゃダメだよ!」
イアンが近寄ってくる。半分怒ってる顔だけど心配してる顔でもあった。
『ちがうよ。私、朝はあんまり食欲が出ない人なんだ。』
急いで弁解する。心配してくれるのは嬉しいけどまず、人の話を聞くことを覚えて欲しいものだ。
「そうなの?」
子犬のような目で顔を近ずけてくる。
『そうだよ。だから心配しないで!』
「ならいいけど、無理しないようにね。」
すっごいその言葉嬉しいけど近い。顔が。
いつのまにか、一緒にイアンとバタバタ走ってきたメイドさんもいなくなってるし。変なとこで悟らないでいただきたい…。
『うん!イアンは朝食、食べるんでしょ?』
「うん。僕は食べるよ、ここで。」
『そうなんだ!……………え?』
「ここで」って聞こえた。どうか幻聴であって欲しいけど…
「うん!アリアと一緒に食べたいもん。」
幻聴ではないらしい。いまさらだけど、なんか弟みたいだ。前世にはお姉ちゃんしかいなかったから、そう思うとすごく新鮮だ。
そういえば、お姉ちゃんどうしてるかな…。
「アリア?」
『あっ、ここで食べるんだよね。』
前世のことを考えると、ついボーっとしてしまう。
「いま、メイリにご飯持ってきてもらってる。アリアの分もね。」
『え、だから私は大丈夫だよ?』
安心させるようなニコニコを見せられてなんだろう?と思ったとき、コンコンとドアがなってメイドさんが料理を持ってきてくれた。
「どうぞ。イアン王子はフレンチトースト。アリア様はビスケットとです。お二人共、お茶は紅茶でよろしいですか?」
「うん。ありがとう。」
「ゆっくり食べてくださいね。では失礼します。」
私の前には何枚かの種類が違うビスケットがあった。
『ビスケット?』
「実は僕も食欲がないときはこのビスケット食べるんだ。なんかお腹に入りやすくて好きなの。」
『ふぇ〜。』
「なんか、嬉しいな。僕が作ったわけじゃないけど。」
なんだか、雨なのにとってもいい日を遅れそうだ。
まあ、それにしても………どこもかしこもキラキラしていて、目が疲れる。
とはいっても私の家もかなりキラキラしてるけど。
「アリア様。朝食が出来ました。」
ドア越しにメイドさんの声が聞こえる。
外はまあまあ強い雨が降っているせいで声がきこえにくい。
『あの私、朝食いらないです。』
今、正直食欲がない。朝、食欲がないのは前世と同じで別に体が弱いとかそういうのではないと思う。
「……………すみません。よく聞こえませんでした………。」
(…雨強いもんね。)
これは、メイドさんを部屋に入れた方が会話がしやすいだろう。というか、自分から出ればいいのか。
ベッドから降りてドアを開けるとメイドさんが驚いた様子で立っていた。
『おはようございます。すみません、朝は食欲がいつもないのでぬきでもいいですか?』
(あれ、メイドさんかたまっちゃったよ。)
私の方を見て驚いたままの顔で5秒沈黙が続いた。
「びょ、病気かなにかですか!?風邪ですか!?それとも雨が怖かったりしますか!?」
どうやら、メイドさんの過保護センサーが反応してしまったらしい。
『いえ、違います!普通にいつもの事なので大丈夫です!』
全力否定するけど……伝わってないみたい…。
オドオドしてついには、
「イアン様〜!!!」
と言いながら走って言ってしまった。
『…………この国の人って過保護だよね。』
もうこれは止めようがないと思った。
(………あれ、なんでイアンのところに行ったんだ?)
とりあえず、部屋で待機しようと思って部屋に戻ったらドタバタと足音が聞こえた。
(まさかとは思うけど…………)
「アリア!大丈夫?!」
そのまさかだ。
『おはよう、イアン。』
ここは華麗に笑顔を見せる。
でも、イアンの心配そうな顔はほどけない。
「アリア、具合悪いなら寝てなきゃダメだよ!」
イアンが近寄ってくる。半分怒ってる顔だけど心配してる顔でもあった。
『ちがうよ。私、朝はあんまり食欲が出ない人なんだ。』
急いで弁解する。心配してくれるのは嬉しいけどまず、人の話を聞くことを覚えて欲しいものだ。
「そうなの?」
子犬のような目で顔を近ずけてくる。
『そうだよ。だから心配しないで!』
「ならいいけど、無理しないようにね。」
すっごいその言葉嬉しいけど近い。顔が。
いつのまにか、一緒にイアンとバタバタ走ってきたメイドさんもいなくなってるし。変なとこで悟らないでいただきたい…。
『うん!イアンは朝食、食べるんでしょ?』
「うん。僕は食べるよ、ここで。」
『そうなんだ!……………え?』
「ここで」って聞こえた。どうか幻聴であって欲しいけど…
「うん!アリアと一緒に食べたいもん。」
幻聴ではないらしい。いまさらだけど、なんか弟みたいだ。前世にはお姉ちゃんしかいなかったから、そう思うとすごく新鮮だ。
そういえば、お姉ちゃんどうしてるかな…。
「アリア?」
『あっ、ここで食べるんだよね。』
前世のことを考えると、ついボーっとしてしまう。
「いま、メイリにご飯持ってきてもらってる。アリアの分もね。」
『え、だから私は大丈夫だよ?』
安心させるようなニコニコを見せられてなんだろう?と思ったとき、コンコンとドアがなってメイドさんが料理を持ってきてくれた。
「どうぞ。イアン王子はフレンチトースト。アリア様はビスケットとです。お二人共、お茶は紅茶でよろしいですか?」
「うん。ありがとう。」
「ゆっくり食べてくださいね。では失礼します。」
私の前には何枚かの種類が違うビスケットがあった。
『ビスケット?』
「実は僕も食欲がないときはこのビスケット食べるんだ。なんかお腹に入りやすくて好きなの。」
『ふぇ〜。』
「なんか、嬉しいな。僕が作ったわけじゃないけど。」
なんだか、雨なのにとってもいい日を遅れそうだ。
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