悪役令嬢はモブキャラになりたい

水音

お茶会②

『・・・。』


「・・・。」


沈黙が続いて気まずくなった。

時間的にもうそろそろ王子が姿を現さないと、あとで私が恨まれそうなのでもう戻った方がいいかもしれない。

『さ、そろそろ戻りましょう。皆、イアンのことを待っていると思います!』

「う、うん。そうだね。」

やっぱり、戻りたくないらしい。
でも、あの女の子達もせっかく王宮まで来たのに王子に会えないのは満足いかないだろう。

みんながいる所に戻ると女子が残念そうな顔をして大人しくしていた。

「イアン王子、いないのかしら。」

「会いたかったな…。」

まだみんなそこまで悪役って感じではない。まだ子供だからね。

どうやら、私たちが来たことにきずいたのか急に顔が明るくなる。

「イアン王子!どこに行っていたのですか!」


1番最初に駆け寄ったのはやっぱりルーシーだった。
ルーシーの後からほかの女の子達もぞろぞろやってきた。

やっぱり小さいときから人気なんだと確信した。

私は邪魔になりそうなのですみやかに違う場所へ行った。
まだ、みんな王子の気を引こうとお色気を出すことはないけど、みんなイケメン王子にメロメロみたいだ。

にしても、イアンが可哀想になってきた。
もうすぐ、帰る時間だし助け船でもいれることにした。目立たない程度に…。

『皆さん、もうそろそろ帰る時間ですよ。』


「あ、アリア様!」

『は、はい?』

なぜか女子が目をキラキラさせている。

「さすがアリア様ですね!時間の配慮もなさるなんて!」

(純粋な子だなぁ)
どうやら悪役令嬢の取り巻きも子供のころは純粋な可愛い子だったらしい。

『いいえ。そんなことないですよ。』

「皆様、そろそろお帰りになる時間です。」

執事さんが声掛けをしてくれたおかげで、女子軍も話をやめて母親のところに戻っていった。


(ていうか、いつのまにか執事さんいたんだ…)

























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