悪役令嬢はモブキャラになりたい

水音

転生②(3歳)

『…ふむふむ……わかりゃん。』
現在図書室で魔導書を読書中。
図書室は歩けるようになってから家の探検してたらたまたま見つけたので、そのときから頻繁に通うようになった。 


───ボーンボーンボーン


図書室の大時計が鳴った。





(ヤバい……部屋に戻らなきゃ…)



図書室の鐘がなるのは1時間ごと。


そして、私が部屋で1人になれる時間(図書室に行ける時間)は10時くらいから。

なので今は11時だ。

この時間は決まって母のカイリーさんが私の様子を見に来る。

だから今、部屋に帰らないとあの過保護な親は大騒ぎにしてしまう。


図書室をこっそり出て、子供なりに急ぐ。




「あれ?アリア?」



(ウッ………見つかった…)


振り返ると兄のイーストンがいた。



「アリア、多分お母様今お部屋にいるよ。」



優しく微笑む兄はこのあと悪役の妹をもつなんて想像出来ないだろう。



というか、親があの美形だから当然ながら兄も美形(イケメン)だ。



確か、悪事を働いたアリアは謹慎処分されるけどそれでも兄のイーストンはずっとアリアのことを信じてくれていたんだっけな。

なんて優しい兄なんだろう。


逆になんでアリアみたいな性格の子が生まれてきたのか謎だなぁ。


私が今、3歳だから兄は5歳。
5歳なのになんでこんなに…………。

イーストンが私の手を握ってゆっくり歩き出した。
ああ、イケメンは幼いときからイケメンなんだと思った。



ドアを開けると母はもう来ていた。




「あら、イーストン!アリアちゃんも!今、アリアちゃんのこと探していたのよ。」


(あれ、意外と普通だ。)

娘が、部屋にいなくて騒ぎにするかと思ってた。




「今、アリアちゃんが部屋を探してもいなくてメイドを呼んで全力で探そうと思ったの。もしかしたら誘拐されたのかと思ったわ。」



いや、前言撤回。
過保護すぎるこの人……。



「イースありがとうね!」


母が兄の頭を撫でる。

「お母様、このあと用事があるんじゃなかったの?」



兄が上目遣いで母に疑問を抱く。

私の兄は母の予定まで知ってるのか…。
まだ5歳なのになんでこんなに(2回目)


「ああ、そうだったわね。ありがとう、イース。」
また母が兄の頭を撫でる。 

3歳と20代がする会話じゃない気が…。

「じゃあアリアちゃん行きましょうか!」

(へ?)

いや、どこに行くのですかお母様。



私がひたすらクエスチョンマークを浮かべてるのにきずいたのか母は説明してくれた。

「今日は王妃様にお茶会を誘われているのよ。それで、イアン王子も参加するらしいからアリアちゃんも参加した方がいいと思うの。」


(あー、そういうこと?)

さすが公爵家だな。



(え、まって…)



『いあんおうじ?』

「そうよ、イアン王子!アリアちゃんと同い年でこの国の王子様。」

イアン王子は確か攻略キャラの1人だった。


あぁ、これがアリアとイアンが会ってしまうんだ。
そしてアリアがイアンに一目惚れするのか。


(いや…これヤバくないか?)

いや、私はさすがに一目惚れはしないと思う(たぶん)
だからこのあと親に言って、無理やり婚約なんてことはないけど…。


まだ、大丈夫だと思っていたけど、アリアはここで会って一目惚れしてしまうから諦められなかったのね。

そう思うとアリアは一途なんだな。
だんだん、アリアが可哀想になってきた。

確かに、ずっと想い続けてきたのに、急に身分の低い人に想い人をとられたなんて嫌がらせしたくなるのも分かる。 





「じゃあ、ドレス選びに行きましょうか!」



ドアを開けると私の世話係のリーナがいた。

「あ、奥様。すみません。」


「いいえ、私がかってにアリアちゃんの所に来ただけだから貴方が謝ることはないのよ。」

カイリーの優しい言葉にリーナが目をキラキラさせていた。

「はい!奥様はお優しいですね!
あ、ドレスなんですが最近取り寄せした物がございます。」


「あら、そうなの?ならせっかくだしそれを着ましょうか。アリアちゃんもきっと喜ぶわ!」


「はい。では、持って参りますね。」

「ええ。ありがとうね。」


ほんと、なんでこんないい親から悪役が生まれたのかよく分からない。



───────────────────



「アリアちゃん似合ってるわ!」

「すごくお似合いですね!」

「アリアすごく似合ってる!」

取り寄せたというドレスは綺麗な水色のドレスだった。
まだ3歳だからドレスというかワンピースだけど。

喋らなければ本物美人だから何着ても似合うんです!

でも、ゲームの世界の通りに悪役を演じるつもりはないのでちゃんとしてればただの美人になれるはず!だと思いたい。

これじゃあ、ナルシストだけどね。



「では、時間だから行きましょうか。」

「はい、もう馬車の方は準備出来ていると思います。」




『王宮か…。』








「では、行ってらっしゃいませ!」

「アリアもお母様も気を付けて!」


「ええ。」

『うん!』




そう言って馬車が王宮の方に動き出した














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作者です。

産まれてから3歳までをすっとばしてしまったのは許してください(´-`)

あと、読んでくれてる方ありがとうございます!
誤字脱字とかあったらごめんなさい。
あと、些細なことでいいのでここ良かった!とかここ面白いとか言ってくれたら泣くくらいうれしみです(   ᷇ᵕ ᷆  )

あと、いいね!とかの反応もうれしみです!


ぜひ、反応よろしくお願いします。


あと、プリ小説というサイトで同じ名前の同じアイコンで活動しています。
プリ小説では他の作品も出してるのでぜひ読んでくださいね!



宣伝になってしまった…(¯―¯ )



ということで、次の話もよろしくお願いします。

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